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■夏の日の想い出・雪月花(2)

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ローズ+リリーのアルバム『雪月花』の演奏は、最初の方針通り、スターキッズを中心にして、春のツアーで演奏に参加してくれた人たちをフィーチャーして作っていくというのを基本にした。ただし曲によっては更に演奏者を追加したり別の伴奏者を使ったものもある。
 
作り直しの方針を固めてから最初に制作したのはサマフェスでも披露した『雪を割る鈴』である。前半の《緩》の部分と後半の《急》の部分が対照的な曲で、リード系の音が欲しいと思っていたのだが、そんな時、以前からロシア音楽に関心を持っていたEliseがバヤンという楽器のことを教えてくれた。
 
これはアコーディオンの一種なのだが、リードの形が西洋式のものとは異なっており、音色も少し違う。上手い具合にアンナ・イゴレヴナさんという在日ロシア人の演奏家を紹介してもらえたので、彼女にバヤンを弾いてもらい、ついでに彼女の夫のバラライカ奏者・ニコライ・ジャンケレヴィッチさんにバラライカを弾いてもらって、この歌を完成させた。
 
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通常のスターキッズの他に、凜藤更紗/伊藤ソナタ/桂城由佳菜/鈴木真知子/ケイ/松村市花という豪華メンバーのストリング・セクションをフィーチャーしている。伊藤さん・桂城さんも物凄く巧いのだが、この音源製作のためわざわざ帰国してくれた更紗の演奏を聴いて、「凄い!」と言い感激していた。
 
「でもアスカ先輩にはかないません」
と更紗が言うと、顔を出しているものの自分では演奏せず見物を決め込んでいるアスカから
「まあ簡単には追い抜かれないけどね」
と言われていた。
 

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「ところでブリュッセルに居る間に、私考えていたのよ」
と更紗が言う。
 
「何をですか?」
「ケイちゃんがいつ性転換したのかという問題」
「そんなの考えてるんですか!?」
 
「結局ですね。真知子ちゃんから聞いた話や、ネットで収集できた情報を総合すると、やはりケイは高校1年の12月か1月に性転換手術を受けたと考えるのが最も確からしい」
 
「なんで、そういう話になるんです!?」
「動向が不明だからだよ。12月にKARIONの音源製作に参加しているのに1月以降ずっと動静が不明。明確なのが7月にKARIONの大阪・東京・名古屋のライブに出演していること。これは多くの証言がある。その直後8月からローズ+リリーの活動を開始している。だから恐らく年末に性転換手術を受けて1月から6月まで手術を受けたあとの休養期間だったのではないかと」
 
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「私、実は1月のKARIONデビュー会見にも出てるんですけどね」
「あれ?そうなの?」
「何人か記者は来てたんですけど、どこも記事にしてくれなかったんですよ。だから誰も覚えていない幻の記者会見。出席してくれたはずの★★レコードの鷲尾さんでさえ、全然覚えてないと言うんですよ」
 
「まあアイドルなんて掃いて捨てるほど日々デビューしてるから」
「いちいち覚えてないよね」
 
「その記者会見、撮影とかはしてないの?」
「1社、どこの記者さんかは知らないけど撮影していた記者があったんですよ。これテレビに流れないかなと期待したんですけど、流れませんでした」
 
「でも撮影した記者があったのなら、それどこかのテレビ局の倉庫に今も眠っていたりして」
「いやさすがに他ので重ね書きしてるでしょ」
 
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そんな話をした直後、ゴールデンシックスの制作で千里に会った時、同じような話をしていたら
 
「ああ、その記者会見のビデオあるよ」
と千里が言う。
 
「嘘!?」
 
「今度持って行ってあげるよ」
と言い、実際千里は翌日ビデオを持って私たちの自宅マンションまで来てくれた。
 
政子、および呼び出した和泉・小風・美空と一緒に、千里が持って来たビデオを見る。
 
4人が並んでテーブルに座っている所を見て政子が「凄い」と言う。
 
「私、この日、伴奏頼むと言われて呼び出されたんだよ。それが伴走者の衣装だと言われて着せられたのが和泉たちとおそろいの衣装だし。更に実は伴奏は他の人を用意したからと言われて」
と私は言う。
 
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「ところがその伴奏者が使えなくなったんだよね」
と和泉が言う。
 
「MURASAKIさんのライブのキーボード奏者が会場の前で車にはねられて。それで急遽こちらの会見用に用意していたキーボード奏者に向こうに行ってもらったんだ」
と私も言う。
 
「そしたら美空が知り合いのキーボード奏者が近くに居るはずだから呼び出すと言って。。。あ、もしかして?」
 
「うん、呼び出されたのが私だよ」
と千里。
 
「私、ちょうどバスケットの皇后杯に出るのに代々木に来てたんだよ。ただその日は新宿に居たんだけどね。記者会見が始まる30分前に連絡受けたから、青山まで駆けつけるのに焦った焦った」
と千里は説明する。
 
「じゃ醍醐春海さんって最初からKARIONに関わっていたのか」
と小風は驚いたように言う。
 
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「私もてっきり『夏の砂浜』に入れた『積乱雲』からかと思ってた」
と和泉も言う。
 
千里は説明する。
「それで記者会見場を見たら、カメラ持ってる記者さんがひとりも居ないじゃん。寂しいなと思って、私に付き合ってくれた友達に撮影してもらったんだよ。たまたま試合撮影用のビデオカメラ持ってたから」
 
「あれ撮影していたのは記者さんじゃなかったのか!」
 
「だからこれを持っているんだよ」
と千里がみんなに見せてくれたのは、2008.1.4 日付で、KARIONの四分割サインが書かれた『幸せな鐘の調べ』のCDである。
 
「すごーい!」
「こんなのうちにも無いよ」
と和泉が感動したように言った。
 
「ね、ね、これKARIONの次のDVDにサービスビデオとして収録してもいい?」
「いいよ。このビデオは冬たちに寄付するよ」
 
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「このCDも撮影させて」
「冬も持ってないなら冬にあげるよ」
と言って千里は微笑んだ。
 
唐突に政子が言う。
「でもこれで冬が2008年1月4日の段階で既に性転換済みだったことが確定したな」
「なんでそうなるの!?」
 

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今回のアルバム制作では楽曲と同時にPV制作も進めていった。『雪を割る鈴』のPVは、ライブで踊ってくれた近藤うさぎ・魚みちるの2人をフィーチャーしている。撮影は豪華客船《ぱしふぃっくびぃなす》のイベントステージを借りた。Gt:近藤、B:鷹野、Dr:酒向、Pf:月丘、A.Sax:七星、バヤン:アンナ・イゴレヴナ、バラライカ:ニコライ・ジャンケレヴィッチ、というリズムセクションをステージ右側に、6人の弦楽器奏者によるストリング・セクションを左側に配し、ステージ前面に私とマリが並んで歌い、そのバックでうさぎ・みちるの2人に踊ってもらう。
 
私とマリはおそろいの白いドレスを着ているが、うさぎ・みちるの2人はロシアの民族衣装サラファンを着て踊り、そのスカートの動きを巧みにビジュアルに取り入れた踊り方をしてもらっている。この振り付けに関してはロシア人の振付師アリサ・ロマノヴナという人に指導をしてもらっている。実をいうと、この曲を書いている時に有名な童話『十二の月』(しばしば『森はいきている』とという邦題で知られる)のイメージがあって、ロシアっぽくしたいというのがあったのである。
 
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2番目、8月中旬に制作したのは『スティル・ストーム』である。これは2009年12月、私たちが公式には「休養中」だった時期の作品である。
 
対立するようなふたつの単語を組み合わせると面白いというのを政子が言い出し、「静かな嵐」ということで、先にタイトルだけ決めて、そのタイトルに沿って楽曲を制作したものだ。直後私は唐突に北海道まで往復してきたのだが、私が旅の途中で書いた曲と、私が居ない間に政子が書いた詩をくっつけたものである。
 
私と政子はしばしば、独立に詩と曲を書いても、それがピタリと合っているという経験をしている。
 
「スティル」の部分はヴァイオリン(演奏者:鷹野)、「ストーム」の部分はエレキギター(演奏者:近藤)という対比で曲は進行する。私と政子のボーカルは傍観者のように、どちらの動きにも同調せず進んでいく。それらを唯一統一するのが酒向さんのドラムスである。七星さんのサックスは私と政子の声に合わせて、あたかも第3のボーカルであるかのように唄っていく。
 
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「これは難解な曲ですね」
とレコーディングに顔を出してくれた氷川さんが言う。
 
「まあ売れない曲が1つくらいあってもいいかなと」
 
「でも昨年のアルバムで、およそ理解されるとは思えなかった『砂漠の薔薇』が随分売れていますから、本当にセールスは分からない」
「あれ、私もびっくりしました!」
 

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この作品のPVは鳥取砂丘で撮影した。砂の様子が刻一刻と変化していく様子を長時間掛けて撮影し、実際に砂が飛んだりする所は一切映さないまま、砂の形が変化して行く様子が出ている。
 
背景に砂丘で休む鳥の姿、砂丘を背景にした満月、漁り火などの映像を入れてとても美しいビデオに仕上がった。このビデオには私とマリ自身も出ていない。
 
このビデオは後で某放送局から、日本の自然を映した美しい映像ということで賞まで頂いてしまい、その影響で後から個別ダウンロード数が増えることになる。
 

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2014年8月13日。
 
ローズ+リリーの春のツアーで毎回私たちと「カラオケ対決」をしてくれた、ゴールデンシックスのメジャーデビューCD『Take Six/ロングシュート』が発売された。ローズ+リリーのツアーで知名度がかなり上がっていたこともあり、初動で4万枚という快調なスタートであった。
 
楽曲は6曲入れている。「ゴールデン・シックス」にちなんで6曲構成にした。
 
タイトル曲になっているのは葵照子・醍醐春海のペアが書いた『Take Six』である。ジャズの名曲『Take Five』の、悪く言えばパロ、よく言えばオマージュであり、原曲と同様「6分間休もうよ」という意味と、「6拍子」というのを兼ねている。内容的には「私たちは2人だけど魅力は6人分」とか「私たちは2人だけどギャラは6人分」などと、ローズ+リリーのライブで実際にカノンとリノンが言った内容を多数組み込んでいる。この曲はパンクっぽい雰囲気で軽くまとめた。
 
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この曲のPVはゴールデンシックスが旧メンバーと一緒にスタジオで演奏している映像をそのまま使用している。旧メンバー4人も顔出しは快諾した。演奏者は
 
Ld.Gtリノン(矢嶋梨乃) Rh.Gtアンナ(前田鮎奈) B.タイモ(村山千里) Dr.キョウ(橋口京子) Pf.カノン(南国花野子) Vn.マドンナ(水野麻里愛)
 
という面々で、PV上ではリノンとカノンが歌い、残りの4人がコーラスを入れているように見えるが実際の歌は別録りである。(ライブではカノン・リノンは弾き語りもやっている)
 
しかしこのPVを見たファンは、ゴールデンシックスって、ちゃんとメンバーが6人居るんだ!と思った人も多かったようである。
 
同じ葵照子・醍醐春海のペアで『Golden Aqua Bridge』という曲も入っている。これは夕日に輝くアクアブリッジの風景を歌った歌である。PVでは夕方アクアブリッジを走る車の助手席から映した映像を使用している。良い映像が撮れるように、撮影班は1ヶ月間毎日夕方にアクアブリッジを走り、その中で最もきれいに撮れた画像を採用した。執念の力作だ。音源では千里が龍笛を吹いて途中に落雷音も入っている(多くのリスナーは効果音と思ったようである)。この曲と『Take Six』を合わせて《Golden Six》になるという言葉遊びにもなっている。
 
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