【夏の日の想い出・日日是好日】(8)
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2月6日(月).
元Wooden Four の大林亮平・森原准太・木取道雄・本騨真樹が北千住にある木取道雄のマンション(=秋風コスモスのマンション)に集まった。実は来月の震災復興支援イベントで4人は "Flower Four" として出演するので、その事前練習なのである。
"Flower Four" というのは公式見解?では、wooden fourの大林亮平・森原准太・木取道雄・本騨真樹(まさき)にとてもよく似た女の子4人、大桜亮子・桃原准子・梅取道子・梨騨真樹(まき)のユニットということにしていて、写真集まで出ている。実態はもちろんwooden fourの4人の女装である。写真集を撮った時はプロのメイクアップアーティストの手で美しくしてもらった状態で撮っている。どうやっても女に見えない気がする准太でさえ美人に変身しているのでプロの腕は凄い(道雄については敢えてコメントしない!)。
wooden four は2021年3月末で解散してしまったし全員元の事務所(※※エージェンシー)を退所しているが、以前から様々なチャリティや音楽祭のような催しにflower fourの形で出演していたのは継続出演している。事務は4人で作った会社《root》(“根(ね)”の意味)が亮平と道雄の縁で§§ミュージックに取扱委託している。現在、道雄以外の3人は俳優として活躍中である。
道雄は何も仕事はしていない。会員登録などには“主夫”と書くが実際問題としてコスモスがほとんど帰宅しないので家の中ではすることが無い(*82).
4人は全員結婚しているが、道雄の妻・秋風コスモスは仕事が多忙でめったに帰宅しない。それでここが練習場所としては最適なのである。しかもここには“音響のある”スタジオが作り込まれているので練習には最適である。歌は絶望的に下手なコスモスだが、ピアノやエレクトーンを弾いたり、フルートやヴァイオリンを弾くのは好きなので、昼夜問わず思いっきり練習できるようにスタジオが作られている。
元々4LDKのマンションだったが、2部屋の壁をぶちぬいて一体化し、防音壁の上に音響壁を重ねてミニサロンにしている。コスモスは歌は音痴だが、ピアノはプロ級であり、自身が出したCD音源の大半でピアノを弾いている。(それで『秋風コスモス Off vocal Best』(2020.11.18) なんてアルバムも出た。本人は怒っていたが)
(*82) 4人の中でごく普通?の夫婦生活をしているのは、森原准太−桜野みちるだけだと思う。
道雄は普段はお掃除をしてお弁当を作って届け、洗濯物を持ち帰り洗って干してそれをまた持って行く。またお買物やプライベートな用事をこなしている。もうナプキンとか買うのは平気になった。道雄が紙に書いたメモを見ながらナプキンを買っているとあまり怪しまれない!何度か警備員っぽい人に声を掛けられたが「妻に頼まれたんです」と可愛い字で書かれたメモを見せると納得してもらえた。
度々ドラマ等に“友情出演”しているが、ほとんどノーギャラである。だから実は収入はwooden four時代に出したCD等の印税のみであり、所得控除の範囲内である。またコスモスの配偶者控除の対象になっている。コスモスは
「居てくれるだけで私の心の支えになるんだよ」
と言っている。
実際コスモスはアクアの担当になり、アクアが無茶苦茶売れた時点で結婚を諦めていた。しかし道雄は
「好きだ。ぼくは君のために生きたい」
と言ったので
「私が仕事優先の生活をすることを受け入れてくれるなら結婚してもいい」
と答えた。
「もちろんだよ。だって君無しではアクアは売り出せない。アクアの微妙な性別認識を理解して色物ではなくきちんと扱えるのはひろちゃんだけだと思う。ぼくはそんな君をサポートしたい。可能なら赤ちゃんだってぼくが産んでもいい」
と言った。
「じゃ赤ちゃん産むのお願いね」
とコスモスは言って結婚した。
しかし結婚してみるとコスモスの多忙さは道雄の想像を絶するものだった。よくこれで倒れずに頑張っているものだと思う。だからコスモスの雑用を一切引き受けて、しっかり「社長の配偶者」のお務めをしている。
コスモスが帰宅した時はむろんセックスするが、基本的にはひたすらご奉仕するだけで、コスモスはすぐ眠ってしまうのでインサートに至らないことも多い。
この日(2/6)も、コスモスはもう2週間ほど帰宅していなかった。今日の弁当のお届けはコスモスの事実上の個人秘書・中沢牧絵さんに頼んだ。
道雄が軽食などの用意をし、他の3人が来るのを待つ。10時頃3人は一緒にやってきた。亮平がほかの2人を自分の車BMV M5 (4400cc) に乗せてきたらしい。お土産にケンタッキーのチキン、くら寿司、恵比寿ビールなど買ってきてくれている。道雄は最初に
「赤ちゃんおめでとう。これ荷物になるけどベビー服」
と言って、真樹に紙袋を渡した。
つい昨日(2/5)、真樹の奧さん・山村星歌が赤ちゃんを産んだのである。
「さんきゅ、さんきゅ。ベビー服はいくらでも歓迎」
と言って真樹は嬉しそうに受け取った。
今日はその出産の翌日ということで「延期しようか?」と亮平は言ったのだが、
「僕が産んだ訳じゃないし。延期しようとしても全員の日程がもう取れないと思う」
と真樹は言って、今日は真樹を夕方までには帰すということにして、予定通り今日練習することにしたのである。
それで4人はリビングの椅子に座り、お寿司を摘まむが、3人が道雄を見て言った。
「どうしたの?」
「え?何か?」
「すごく女らしくなってる」
「そうかな?」
「何か心境の変化?」
「コスモスちゃんとセックス出来ないから危ない道に走ったとか」
ということで3人は、これまで“女装にもっとも遠い”位置に居た道雄が物凄く女性的になっているのに驚いたのである。
道雄がお茶を入れる。
「美味しい!」
「メロディーちゃんが持って来てくれた。八女(やめ)のお茶だって」
「へー」
「宏美(コスモス)が無茶苦茶忙しいからさ」
「確かに物凄く忙しいみたいだな」
「タレントの数もどんどん増えてるし」
「デビューしてても忘れられてる子も多い」
(忘れられてる子:ビーナ>水谷姉妹>ジョナ>甲斐姉妹>ヴァンドオ>大崎忍)
「まそれで自分が妊娠してる暇が無いから代わりに産んでと言われて」
「うーむ」
「でも赤ちゃんぼくが産むというのは結婚する時の約束だったんだよ」
「へー!」
「それで妊娠してる時はマタニティドレスだからスカート穿いて歩いてて転んだりしたらいけないからスカートで歩く練習してと言われてこないだから家の中でスカート穿いてる」
「その穿いてる所をぜひ見たい!」
と言われて、道雄はスカートに着換えて来た。
「すごい自然!」
「ちゃんと女に見える」
「変態に見えない」
実際これまでの4人の女装評は(プロにメイクしてもらった場合を除き)
本騨真樹:女の子にしか見えない
大林亮平:一応女性に見える(若い頃は充分女に見えた)
森原准太:女装に無理がある
木取道雄:痴漢にしか見えない
というものであったが、「こんなおばちゃんも居るかも」というレべルまで上がっていたのである。
「1月(ひとつき)くらい家の中ではスカート穿いてたから、なんかスカート穿くのが普通みたいな感覚になってきた」
「ああ、穿きこなしてきたという奴だね」
「次はスカートで外出練習だな」
「え〜〜?」
「だって産婦人科に行く時に当然家の外に出るわけで」
「それはそうだけど」
「そして待合室では妊娠している女性たちに並んで自分も待っている」
「ひぃー」
「妊娠すれば当然そうなる」
「ぼくできるかなあ・・・」
道雄以外の3人はむろんからかっているのだが、道雄がほんとに自分で妊娠するつもりになっているようなので若干の戸惑いもあった。卵子はコスモスちゃんの卵子を使うにしても子宮とかどうすんだ??
「しかし今年のフラワーフォーはかなりグレードアップするな」
と真樹。
「みっくんがこんなに女っぽくなったら俺がいちばん男っぽい?」
と准太。
「性転換手術くらいすれば女らしくなるかもよ」
と亮平。
「いやだ〜ぁ」
「だけどみっくんは妊娠するには女にならないといけないのでは」
「僕,どうしよう?女になる手術受けてねと言われたら受けちゃうかも」
一瞬残りの3人は顔を見合わせる。
「大丈夫だよ。女になってもフラワーフォーには居れるから」
と亮平。
(全然フォローになってない)
「まっくんも40歳になったら性転換手術受けていいってお許し出てるし」
と准太。
「そうなの?」
と道雄は驚く。
「それは結婚する前の段階でお許し出てた」
「そうだったんだ?」(*83)
「で、誰にも言わないで欲しいけど実は玉取っちゃった」
と真樹。
「とうとうやったのか」
「おめでとう!!」
「胸が少しだけ膨らみ始めた」
「それは凄い」
「ぜひビキニ姿の写真集を」
ああ、まっくんとうとう男性廃業したのか。僕も男をやめることになるのかなぁと道雄は思った。
(*83) むしろ煽られている。
最初は当時トップアイドル同士だったので、国内でデートする時、真樹は女装で星歌に会っていた。記者会見ではいつも国外でデートしてると言っていたが実は頻繁に国内で“女の子同士デート”をしていた。真樹は女装すると女の子にしか見えないので“星歌が女性の友人と一緒に食事しているのを見かけても”誰もデートしてるとは夢にも思わなかった。
しかし星歌はそういう交際が続く内疑問を感じたのである。
「まっくん、普段でも女装してない?」
「えーっと」
「実は男物の服とか持ってないとか」
「持ってるよぉ」
でも“タンス・チェック”されて実は持ってる服の8割が女物であることがバレてしまった。
「本当は女の子になりたいんでしょ?なってもいいんだよ」
「誰も見てないんだから家の中ではスカート穿いてなよ」
「おちんちん切ってあげようか?」
「取り敢えず睾丸取ったら?」
「どうしよう?」
「精液保存しておいてくれたらいいよ」
真樹は最初から星歌をすごく気持ちよくしてくれるのに、星歌にはほとんどインサートしてない。最初のお泊まりデートでは入れたがその後はフェラを希望し、あまり入れたがらなかった。多分入れるのは10回もしてない。でも“バレて”からは星歌が入れてあげるようにした。星歌もこれ入れられるより面白いと思うようになった。
それで結婚前に精液の保存をして(射精させるのにローターが必要だった)、そのあと女性ホルモン摂取の許可が出たのである。それで女性ホルモンを購入したものの、2年ほど躊躇していた。飲み始めたのは2017年である。それまでは睾丸を常に体内に格納し、ホッカイロも当てておくなどして睾丸の働きをほぼ止めていた。お陰で真樹は現在でも撫で肩だし腰がくびれている。
そして実はもう5年くらい女性ホルモンを飲んでいる。だから男性機能は完全に消滅した。バストも実はかなり膨らんでいる。女声も随分練習したので出せるようになっている(公の場では使ってない)。体毛は独身時代に全部レーザー脱毛していた。(今すぐビキニの写真集を撮れたりして)
ちなみにセックスはずっと星歌が男役をしてあげている。ずっとタックしているから真樹が男役をするのは無理である。でも7年経っても真樹は妊娠しなかったので!
「しょうがない。私が産んであげるよ」
「ごめーん。ぼくもう立たない」
「平気だよ。そのために精液保存したじゃん」
と言って人工授精をして星歌が子供を産んだのである。
「まっくんの性転換手術が終わったらカップル・ヘアヌード写真集とか作ろうか?」
「え〜?恥ずかしいよぉ」
来期の『少年探偵団』では真樹が明智文代を演じたりして!?
2023年2月5日(日)○○プロは緊急株主総会を開き、音楽部長である大江咲保(芸名:保坂早穂)取締役の退任と、津田昭弘(通称津田アキ)取締役の登用を承認した。音楽部長を継承する。
保坂早穂の実妹である芹菜リセ(本名:北古賀芳栄)が昨年12月26日、百道事件の一斉逮捕で、LSDの所持で逮捕されたことを受けてのものだった(起訴済み)。芹菜リセは2015-2017に薬物問題(事実上の司法取引により起訴猶予)で2年間謹慎していた経緯があり、今回は実刑確実である。
次期社長に内定していた筆頭株主・保坂早穂の退任で、○○プロ次期社長の行方は全く不明になった。
津田昭弘は○○プロの創業者のひとりであり1994-1998に専務を務めた。その後性転換手術を受けるため経営から離れていた。しかし社内に公然とした人脈を持ち、現在でも事実上の経営陣のひとりだった。
常時女の服を着て温泉なども女湯に入るし、通称津田アキを名乗っているが、奧さんとの結婚を維持するため性別は男のままにしており、名前も変更していない。
○○プロは事実上、丸花プロ、浦中プロ、津田プロに分れると言われるが、津田新部長は
「社長(丸花)・副社長(浦中)とよく話し合い進めていく」
と言って3派の協同体制の維持を表明した。
篠田その歌(そのか)は
「私にまで社長になる気はないかって打診されたぁ」
と言っていた。
その歌は○○プロの5%株主である。温和な性格なので社内では実は感情の起伏が激しい保坂早穂よりよほど人望がある。今回の臨時株主総会で取締役に就任したが当面無役である。
保坂早穂が数年後に取締役に復帰するのか、あるいは○○プロから完全に離れるのかは全く分からない。
2月6日(月).
薬王みなみのバックバンド“サファイアズ”のメンバーが確定したことから、女子寮に住んでいた三田雪代、そこに一時的に滞在していた坂上透、江戸川区内のアパートに住んでいた篠崎希も岩槻の社員寮に引っ越した。三田・坂上・杉本が女性で、篠崎希も去勢済みなので女性に準じて、4人を同じフロアの連続した4部屋に入れることにした。
「どの部屋に誰が入るかは君たちで決めて」
と言ったら一番若いのにリーダーに指名された三田雪代が少し考えてから
「これがきっと平和です」
と言って、
1903.杉本美滝(1997), 1904.三田雪代(2002), 1905.篠崎希(1999), 1906.坂上透(1999),
と書いた。それで暫定的に1903に入ってもらっていた杉本はそのままでいいことになった。
三田は坂上透が男の娘であることに気付いていたので男の娘の篠崎希と並べた方がいいだろうと考えた。杉本・篠崎はむろん旧知なのだが、彼が女性として扱われているようなので
「きっと去勢か性転換かしたのだろう」
と思っているようだ。体型が明らかに女性体型なので
「きっと長年女性ホルモンを飲んでいるのだろう」
と思われている。
ゆりこ副社長や花ちゃん・ロンドなどは気付いていないようである。本人も自分の健康保険証に「女」と記載されていることに未だに気付いていない。むろんホルモンなど飲んでないし、手術も受けていない。そもそも女の子になりたいような気持ちは微塵も無い!
(彼は女性に対して不感症なので女性フロアに入れても多分大きな問題は無い)
三田雪代(2002)が信濃町ガールズを卒業したため、信濃町ガールズの最年長は太田芳絵(2003)になった。
なお信濃町ガールズのリーダーは中学3年生から選ばれるので4月からは宮地ライカが務めることになった。
歴代の信濃町ガールズ・リーダー
信濃町ガールズ歴代リーダー
1.佐藤ゆか 2015.8-2017.3
2.南田容子 2017.4-2018.3
3.山口暢香 2018.5-2019.3
4.中村昭恵 2019.4-2020.3
5.今川容子 2020.4-2021.3
6.水谷康恵 2021.4-2021.8
7.箱崎マイコ 2021.8-2022.3
8.豊科リエナ 2022.4-2023.3
9.宮地ライカ 2023.4-
原則としてB契約の中学3年生で最古参の天然女子メンバーが務めている。宮地ライカと知多めぐみは同時加入だが、オーディションの成績が、宮地10位・知多11位(僅差)だったので、宮地にお願いすることにした。なおこの時14位だったのが、古屋あらたである。
「信濃町ガールズのリーダーは売れないというジンクスは?」
「それは中村昭恵ちゃんと水谷康恵ちゃんが破っている。でもそもそもリーダーの決め方からどうしてもそうなりがち。中3でまだデビューしてないということだから」
「うーん。やはり私は売れないのかなぁ」
2月8日(水).
立山煌の5枚目のシングル『バイキングしてからハイキング/立山だってや。まぁ』が発売された。
『バイキングしてからハイキング』(平野鉄郎作詞・峰京子作曲)
『立山だってや。まぁ』(蜂矢仁美作詞・南海妃呂作曲)
『城を作りましょう娘さん』(狩葉穣作詞・ポーランド民謡)
『家を建てましょう娘さん』(水野歌絵作詞・ポーランド民謡)
『バイキング(*85)してからハイキング(*86)』はまずは充分腹ごしらえしてから歩こうということである。MVでは食事シーンと歩行シーンが交互に出てくる。
食事シーンは深川アリーナのレストランで撮影している。料理は全てパッケージに入っており衛生度が高い。換気も良い。レストランにいる客は信濃町ガールズ関東のメンツである。レストランを2時間貸し切りにして撮影した。通常は平日の昼間に行なっているサービスだが、撮影する時に同様のシステムで料理を出してもらった。
歩行シーンは埼玉県某所で撮影した。30歳以上のファンクラブ会員の希望者から抽選で参加者を募り10kmのウォーキングをしている。
『立山だってや。まぁ』はダジャレで全国の名山を制覇するシリーズである。
『北岳に来ただけ』『阿寒をなめたらあかん』『槍ヶ岳やりほーだい』に続く第4弾である。今回ちょっと北陸方言?が入っているが“なめたらあかん”でも関西方言が入っていた。
MVの背景には超秘境鉄道の“立山砂防工事専用軌道”(*87) の映像が入っている。物凄い場所の映像なので「これはどこですか」という問合せが多数あった。これについては後述(*87).
『城を作りましょう娘さん』はポーランド民謡『森へ行きましょう娘さん』(*84)のメロディーに「城を作りましょう蜂須賀さん」という歌詞を載せたものである。長時間時代劇『The 天下』の中で使われたものだが、有名なエピソードなので、立山煌本人に歌詞を書かせた。
(*84)原題 『Szła dzieweczka』。以前にも述べたように日本語のよく知られた歌詞では男が銛へ娘を誘うが、原詩では娘はひとりで森へ行き、そこで出会った若者が娘を誘う。
Szła dzieweczka do laseczka
娘は行った。森へ。
Do zielonego, do zielonego, do zielonego.
緑の、緑の、緑の、
Napotkała myśliweczka
彼女は若い狩人に出会った。
Bardzo szwarnego, bardzo szwarnego, bardzo szwarnego.
とても陽気な、とても陽気な、とても陽気な、
ペンネームの狩葉穣というのは彼の本名・広中礼音から次のようにして作られた名前である。
れのん→ジョン・レノン(名前の由来)→じょん→穣
hironaka → karinoha →狩葉
最初一緒に考えてくれたセレン・クロムはこんなのを提案した。
れのん→ジョン・レノン(名前の由来)→じょん→城
Hironaka → Hon Akari→本灯
組み合わせて本城灯(ほんじょう・あかり)。
「女の子の名前に見えますけど」
「レノンちゃん中2でしょ。今が女の子になる最後のチャンスだけど」
「別に僕は女の子にはなりたくないです」
「スカートが似合うのに!」
「スカートくらい穿くけど、別に女の子になりたい訳じゃないですよー」
「・・・・・」
『家を建てましょう娘さん』は『海幸彦・山幸彦』の挿入曲である。こちらの歌詞はアクアが書いた。
「忙しいのによく歌詞まで書く時間ありますねー」
と煌は感心していた。
ドラマの撮影のため実際に“竪穴式住居”を作っているところがMVになっている。このため作業員さんたちは作業服の上に生成り色の筒型衣を着、髪も美豆良のヘルメット内蔵!かつらをつけて作業してもらった、
(*85) 日本で食べ放題のサービスを“バイキング”と呼ぶようになったのはそういうサービスを最初に始めたお店の名前が“バイキング”だったからである。1960年代に開設された東京帝国ホテル内のレストランで、当時大卒初任給が12,000円くらいの時代に1200円もしたが、待ち行列が凄まじかったらしい。今なら2万円食べ放題くらいだが、帝国ホテルならそれでも客がたくさん来ると思う。
(*86) 日本で“ハイキング”という場合は、一般に自然の中のコースを歩くことを意味し、結果的に山に登るコースの場合、登山との境目は微妙である。ドイツ語のワンデルンと意味が近い(ワンダー・フォーゲルのフォーゲルは“鳥”)。
ウォーキングとも境目が微妙だが、ウォーキングの場合はたいたいコースの半分は町中を通る。歩かずに目的地までバスで移動して目的地の自然を楽しむものを昔(1960年代??) はバス・ハイク(和製英語)と言ったらしいが、この言葉は多分死語。ピクニックというのは歩くことより現地で食事を楽しむことが目的のものとされる。
(*87) 立山砂防工事専用軌道とは下記のような鉄道である。
1858年4月9日(安政5年2月26日)飛騨(岐阜県北部)と越中(富山県)の境界付近で起きた巨大地震“飛越地震”(*88)により立山連峰の鳶山(とんびやま)が山体崩壊を起こし山は消滅。4億m
3もの土砂が通称“立山カルデラ”(実はただの凹地でカルデラではない!)になだれ込んだ。この地震で立山温泉の湯治客や従業員が多数死亡。更に復旧工事をしていた4月23日に強い余震があり工事関係者が多数死亡した。
この時溜まった土砂はその後も度々下流地域に多大な被害を出している。現在でも当時の半分程度の土砂が残っているものと推定され、これが全て常願寺川の下流に流れ出した場合、富山市街地を含む富山平野が全て厚さ2mの土砂で埋まると言われる。
そこで20世紀初頭から国家予算を注ぎ込んで砂防工事が行われている。1930年代に2つの巨大なダムが作られたが気休め程度にしかならない。この工事は土砂の量があまりにも膨大であることから、実質的に永遠に終わらないだろうとも言う。この工事用の資材を運搬するために作られたのがこの国土交通省・立山砂防工事専用軌道なのである。
610mmという物凄い狭軌である。JR在来線が1067mm/新幹線1435mm。後述の関西電力黒部専用鉄道でも 762mmである。
17.7kmを約2時間掛けて走行する。おそらく日本で最も秘境にある鉄道(*89) (*90).
1926 工事開始
1929 千寿ヶ原−樺平 11.7km 開通
1930 樺平−水谷 インクライン(ケーブルカー)で結ぶ。
1931 水谷−白岩 開通
1962-1965 樺平−水谷を軌道に変更。18連続スイッチバックになる!
インクラインを軌道に変更したのは荷物の載せ替えがあまりに大変だったからである。
樺平は“かんばだいら”と読む。
千寿ヶ原連絡所は地鉄・立山駅(ここで既に秘境感がある)のすぐそばにある。なお現在では水谷−白岩間には列車が運行されていない。
基本的には工事関係者だけの鉄道だが、毎年数回見学会が開かれており、一般の人でも抽選に当たりかつ!天候が良ければ乗れる。昔は“緩かった”のでこの軌道を一般人が歩いて登ることもできたが現在は厳しくシャットアウトされている。
↓はこの列車に乗車した人が許可を得て運転室にカメラを設置させてもらい撮影したものである(約2時間の動画)。
立山砂防トロッコ【前面展望 運転台アングル付き】秘境を走る
https://youtu.be/TaNYY5Kx4-0
(1時間7分あたりから18連続スイッチバック)
随分上の方まで登って行くのにそこに人が多数居るのが凄い。
筆者もついこの動画を2時間ずっと最後まで見てしまいました。下手な映画より面白い。ハラハラドキドキでした。スイッチバックでのポイント切り換えは運転席のパネルからリモートでやっています。途中にすれ違うための待避線まであります。
解説と多数の写真↓
立山砂防工事専用軌道
終点・水谷の先のトンネルの写真まで掲載されているがそのトンネルの向こうにいい感じの温泉があるらしい。
(*88) この地震は永久保貴一『カルラ舞う!』に描かれた“帰雲城”を飲み込んだ地震とは別のものである。あちらはこの地震より300年前の1586年1月18日(天正13年11月29日)に起きた天正大地震によるもので山が大崩れして帰雲城とその城下町を飲み込んだ。城を所有していた内ヶ島氏は当日全員集まって宴会をしていたため、一族郎党巻き込まれ消滅した。助かったのはその日たまたま遠くに出張していた4名のみと言う。
1970年に内ヶ島氏の末裔を自称する人物があの城には多数の埋蔵金があったなどと言い出したのをご丁寧にも大阪の地方紙が報じたことがあるが、全く根拠の無い話である。
この山崩れを起こした山は現在“三方崩山”と呼ばれている。近くの国道156号を通ると“帰雲城跡”という石碑が建っているが、そこに城があったという訳では無い。正確な所在地は判明していない。こちらは常願寺川よりずっと西の庄川沿いであり、立山というより白山の領域である。。
(*89) この立山砂防工事専用軌道は地鉄・立山駅から乗り換えられるのだが、もうひとつ富山県にある秘境鉄道“関西電力黒部専用鉄道・上部軌道”は次のようにしてアクセスする。
地鉄・宇奈月温泉駅から徒歩5分で黒鉄宇奈月駅。ここから黒鉄・本線に乗ると終点の欅平(けやきだいら)まで行く。ここが一般鉄道利用者の行ける最も深い所。しかし関西電力専用線列車の場合、欅平から更に500m先の“欅平下部駅”まで行き、ここから列車ごと乗れるエレベータで欅平上部駅に至る。ここから黒四発電所までが、吉村昭『高熱隧道』に描かれた超高温地帯を通る上部軌道になっている。
この上部軌道も見学会に当選しないと乗られなかったのだが、一般開放される予定のようである。
(*90) 青葉が以前立山の大天狗様に会いに行った時は下記のようなルートを使った。
地鉄・立山駅まで行き、ここですぐ横に駅がある立山ケーブルカーに乗り、美女平駅(びじょだいら・標高977m)まで登る。ここから立山高原バスに乗り室堂駅(むろどう・2450m)に到達。
青葉はここから歩いて山を登ったが、“立山黒部アルペンルート”を行く人は次のように進む。
“立山トンネルトロリーバス”で立山トンネルを抜けて大観峰駅まで。
“立山ロープーウェイ”で黒部平駅まで。
“黒部ケーブルカー”で黒部湖駅まで(全区間トンネル)。
15分ダムの堤を歩いて黒部ダム駅
関電トンネル電気バスで扇沢駅(長野県)まで。
ここからは一般のバスで大町方面に出られる。
なお立山駅と扇沢駅の間の自動車回送サービスも行われているもよう(利用する場合、必ず事前確認を)。
このルートが県境を接する富山県と長野県を公共交通機関で行き来する唯一のルートである。(そうでなければ雪山登山♪むろん自動車やバイクでは通れない)
なお立山トンネルトロリーバスは2024年12月1日で廃止され電気バスに転換される予定である。日本最後のトロリーバスに乗りたい人は今年中に行こう。
2月13日(火).
都内私立高校の合格発表がだいたい出そろい、§§ミュージックで高校進学組は全員希望の高校に合格することができた。
信濃町ガールズ担当の佐々木春夏マネージャーが全員に、すぐに入学手続きをするように言った。
「あのぉ入学金貸してもらえませんよね?」
「はぁ!?」
最低保証12万円のお給料をもらっているし家賃無し・食事無料の寮に入っている信濃町ガールズの中にこういう子が居るのは想定外だったが、貸してあげた。
「返済は毎月1万天引きで」
「ありがとうございます!」
2月14日(火).
田中蘭は上智大学から合格通知を受け取った。取り敢えず入学手続きをしておいた。
2月14日はバレンタインデーなので、あけぼのテレビではバレンタイン特集を放送した。
前半はドラマで中学生の女の子が片想いの彼にチョコを渡すまでの物語である。なんと今回は脚本を小森勇子さんが書いてくれて、こんなところで放送するだけなのはもったいないくらいのドラマになった(後にΛΛテレビでも放送された)。
主人公:春野わかな
主人公の友人:鏡家トマト、氷川チャイム、七石プリム、入瀬コルネ
主人公の先輩:川泉パフェ、酒田レモン、入瀬ホルン、水巻イビザ
隣の家の高校生:広瀬みづほ
あこがれの彼氏:月城たみよ
テニス部員男子:立山煌、三国舜、沢村明美、三陸セレン、山鹿クロム
担任教師:高崎ひろか
保健室の先生:桜野レイア
テニス部顧問:品川ありさ
主人公の姉:水巻アバサ
主人公の母:内野音子(特別出演)
セレン・クロムは男装している。この2人は性別問題について自分の中で決着が付いているので男装も平気である。沢村明美は地方ガールズの身分のまま、ほぼ本部生に準じて頻繁に使われている。彼のギャラに関しては、トラフィックに準じる扱いとしている。
後半は歌謡ショーとなった(司会:鈴鹿あまめ)。出演したのは下記である。
薬王みなみ『サンダンカの告白』
月城たみよ『十色のドラジェ』
広瀬みづほ『天神様で見付けた恋』
川泉パフェ『12スタンツでハートゲット』
立山煌『フニクリフニクラ』
姫路スピカ『甘い生活』
白鳥リズム『銀のエクスプレス・青のエクスプレス』
ラピスラズリ『プロポーズ・ラプソディ』
常滑真音with スイスイ『あなたをゲットする仕掛け』
北里ナナ『恋愛は心のパズルなの』
伴奏は下記が務めた。
薬王みなみ:サファイアズ
月城たみよ:金平糖
川泉パフェ:くれは西
広瀬みづほ:金平糖
立山煌:ヨーホーズ
姫路スピカ:乙女地区
白鳥リズム:白雪1200km
ラピスラズリ:愛の十字架
常滑真音:招き猫
北里ナナ:エレメントガード
ヨーホーズGtの三田雪代がサファイアズに加入したため、この日は大崎忍が代わった。金平糖(セレン・クロム・花園裕紀・鈴原さくら)は月城たみよ・広瀬みづほと2人の伴奏をした。くれは西の今日のドラムスは山本コリンである。
バレンタインデーのプレゼントはアクア宛てがほぼホワイトデーに移行したため、こちらは少数であった。そのためバレンタイン・プレゼントのトップは白鳥リズムとなった。立山煌宛ても多かった。
そのほか三国舜・川泉スピン・月城たみよ・夕波もえこ宛てなどもかなりあった。アクア宛ても少しはあった。その大半が“アクア弟君へ”“Mr.AQUA”と書かれていた。セレン・クロム宛てもあった。
「セレンちゃんの子供を産みたい」
「クロムちゃんの子供のお母さんになりたい」
などと書いてあって、2人も少し悩んでいた。2人が精液を冷凍保存していることはコアなファンには知られている。恋愛的にはバイだと思うという発言をしたこともある。
また例によって検査に通ったお菓子を、Hpnda-Jet などを使って各地に届けた。
2月15日(水).
§§ミュージックから今年の新人第3弾として広瀬みづほ『天神様で見付けた恋』が発売された。
『天神様で見付けた恋』(中村昭恵作詞・霧島千穂作曲)
『今日の恋愛運は中吉!』(斎藤恵梨香作詞・岡原加奈作曲)
『不死鳥のように』(広瀬まきの作詞・阿木結紀作曲)
『海の幸・山の幸』(美空金剛Z作詞・岡原世奈作曲)
霧島千穂は広瀬みづほ用に分岐させた松本花子の新しいブランチ。ケイのコピーのひとつである岡原世奈をベースに調整した。更に今回は実は完成作をケイ自身が微調整している(ノンクレジット)。微調整の方向は霧島千穂自体にフィードバックした。なお霧島千穂という名前は霧島連峰+高千穂峰である!
都城市からは高千穂峰のその特色のある山の形がよく見える。
岡原加奈はケイのもうひとつのコピーである。わりと紅石恵子に近い。
阿木結紀は秋風メロディーのペンネームのひとつである。
“広瀬まきの”は広瀬みづほのいちばん上のお姉さんのペンネーム。宮崎市在住だが送って来てくれた。
「4人姉妹の中でもっとも乙女チックなんです」
とみづほは言っていた。
『海の幸・山の幸』は昔話シリーズ『海幸彦・山幸彦』の挿入歌である。美空金剛ZはむろんKARION、というより最近はGolden Sixの美空のステージネームである。美空は Golden six のルーツとなったバンド Dawn River Kitten のオリジナルメンバー。今回は食事の歌と聞きつけて、自ら「こんなの使えない?」と売り込んできた。
いかにも美味しそうな歌詞たったので一部修正してもらい採用した(ハンバーガーとかソーセージとか弥生時代には無いものを修正)。
岡原世奈はわりと水沢歌月に近いが、そこまではチューンナップしない。いわば雰囲気だけは水沢歌月っぽい廉価版である。
ところで川泉パフェの歌に桜木ワルツと今井葉月、広瀬みづほの歌に中村昭恵と斎藤恵梨香が作詞者として出て来たのはこういう経緯である。
多数の歌手を抱えていてマネージャーも足りなくていい人を探している状況だが楽曲の制作者も足りない。適当な曲をあてがえばいいのなら、無指定で松本花子に依頼すればいいし、花園光紀作品を使う手もある。しかしそれではその歌手のコンセプトが定まらない。似たような作品を歌う歌手がたくさん居ても仕方無いのである。それは1990年代のビーイング戦略の愚をおかすことになる(*91).
アーティストで大事なのは各々の個性である。
(*91) TUBE, B'z, ZARD などを抱えた音楽事務所ビーイングは1990年代に「こんな傾向の歌が売れる」として、マニュアルのようなものを作り、作曲家に「こういう構成で作れ」と指示して“売れる曲”を大量に書かせた。その結果、一時はランキングの上位をビーイングのアーティストが独占するような状況もあったが、結局どのアーティストも似たような曲を歌っているので、飽きられると全て売れなくなった。
そこで§§ミュージックでは(1)松本花子の各歌手専用版を作る (2)たくさん詩を募集する、というのを決めたのである。
「君も夢の印税生活、してみない?」
§§ミュージックのタレント・信濃町ガールズ・トラフィックのメンバーで原則18歳以上、特に希望すれば高校生以上で、本人や姉妹が歌手デビューしておらず、またバンドメンバーなどにも入ってない人、つまり自身や姉妹などのために詩を書くことがないと思われる人に詩を書かせ、優秀な作品は(必要なら添削した上で)傾向に合わせてアーティストに割り振ろうという趣旨である。
振り分けは、実際の楽曲制作に関わっていない(*93) できるだけ若い人ということで、下記3人を“楽曲振り分け委員会”とする。この委員会は音楽部長の花ちゃん直属とする。
アクアのマネージャー山城寛菜(2000)(*94)
常滑舞音のマネージャー中原レイ(1998)(*94)
新規採用した滝沢敏雄(2002)
今回は特に新人3人用の歌詞を募集した。3人の暫定的なコンセプトは下記のようにする。このコンセプトは恐らく徐々に調整される。
月城たみよ(力強い)九州男児!、漁師の孫、バレーボール部員
川泉パフェ(可愛い)下北のめんこい娘、秘湯、チアリーダー
広瀬みづほ(神秘的)高千穂峰、神の里、巫女、コーラス部
誰も月城たみよに可愛い歌を歌わせようとは思わないし、パフェに力強い歌を歌わせようとは思わない。特にこの2人は対照的である。基本的にたみよは男扱い!パフェはキュートな美少女。
広瀬みづほに関しては売り出し方についてかなりの議論があった。彼女は中学でコーラス部長を務めていたなど本格派の歌い手である。しかしこの傾向は薬王みなみの路線とまともに重なる。そこで天孫降臨の地である高千穂峰にちなみ、神秘路線でまずはやってみようということになった。本人の神楽舞などを入れる。
実はみづほはリズム感が微妙でダンスは苦手なのだが(*92) 、上下運動の無い“舞”は割と上手いというか美しいのである。小さい頃、近くの神社の巫女舞にも参加していたらしい。この方針が固まってから彼女の地元・都城市から神楽舞のベテランを呼び秋頃から3ヶ月!にわたり指導を受けている。
(他にも数人暇な子たちに習わせた)
(*92) 特にジャンプ動作が遅れがちだったのは小学生の時の大怪我の後遺症もあったもよう(バックダンスの時は「君はジャンプするな」と指導していた)。
これについては10月に足の傷が治った後、物凄く改善された。大怪我以来やめていた水泳についても「200mを2分半で泳げた!」と喜んでいた。
(ブランクがあった割りには、かなり速いと思う)
(*93) 特に自分で作詞や作曲をする人とは分ける。これは自分でも楽曲を書く人が振り分けの作業をした場合、多数の楽曲を見ていた中で見かけた詩や曲のフレーズが自分の作品にうっかり混入する事故を防ぐためである。この手のトラブルは当事者間に感情的なしこりを残しかねない。
(*94) 山城・中原はアクア・舞音の担当と兼任である。それにしてもアクア・常滑舞音のマネージングパワーが不足する。
アクアに関しては千里の知り合いの前橋歌愛(しれん)という人?に加わってもらうことにした。『海幸彦・山幸彦』でアクアのスタントをしてくれた人である。彼女はまだ高校生くらいに見えるが一応20歳ということだった。でも運転歴は8年で?ゴールドだし大型・牽引・大型二輪・大型特殊の免許を持ち(つまり全部運転できる)A級ライセンス持ちということだったので、アクアの第3ドライバーとした。彼女はホンダジェットの操縦免許も持っている。また免許は無いが Hawker400, G650/450 や サイテーション・ジェット も操縦できるらしい(実際は何歳なの??)(*95)
舞音については、1月付けで新規採用した6人の内、尾川美穂と片桐静花を常滑舞音担当に入れた。
2023.1採用の6人
滝沢敏雄(2002)→楽曲振り分け委員会
尾川美穂(2002)→常滑舞音担当(FC)
米村純(2000)→信濃町ガールズ担当
片桐静花(1994)元イベンター→常滑舞音担当(渉外)
添田水恵(1992)元エレクトーン講師→ルビー&パール担当
寺崎礼夜(1993)元SE→高崎三姉妹担当
マネージャーをかなり移動している。
ロマン&ポルカ:田川治代←ジョナ・ロマン担当
広瀬姉妹:青山深祢←前常滑舞音担当(運転手兼ファンクラブ担当)
川泉姉妹:春日益美←ルビー&パール担当
月城姉妹:青野桃仁花←高崎三姉妹担当
古屋姉妹・くれは西・金平糖:松原弓香←信濃町G担当
(*95) 前橋歌愛の正体は前述の通りだが、昨年末からパイロット2人制を導入したのに伴い、アクアがホンダジェットで移動する際に副操縦士として乗ってもらうため、アメリカに行ってホンダジェットの免許を取ってきてもらったのが実態である。だからアクアの移動に必ず付き添う。彼女が居ればたとえ飛行機が爆発してもアクアを死なせることは無い。
ちなみにG450を使う場合は必ず山村マネージャーが操縦席に座る。正確にはマネージャーをしてる勾陳は2番(雨水)、パイロットをしているのは12番(風雪)であることが多い。2番が空いてる時は自分で操縦している。
2月22日(水).
薬王みなみ5枚目のシングル『浜辺の白百合/サンダンカの告白』が発売された。
『浜辺の白百合』(琴沢幸穂作詞作曲)
『サンダンカの告白』(紅型明美作詞作曲)
『ミヤマキリシマ花咲く山』(水野歌絵作詞・大宮万葉作曲)
『練習練習また練習』(蜂矢仁美作詞・滝川連歌作曲)
『浪路遙かに』(Harry Tobias作詞・Percy Wenrich作曲・醍醐春海作詞)
『郵便郵便また郵便』(蜂矢仁美作詞・滝川連歌作曲)
『浜辺の白百合(波際版)』
今回伴奏者は“The Saphires”とクレジットされた。この件について薬王みなみのホームページ上で
「バックバンドが正式に発足しました。これを機会に、これまで暫定的に“浄瑠璃バンド”と称していたのを“ザ・サファイアズ”と改名しました。浄瑠璃ってサファイアのことらしいです。これを機会に薬王みなみのパーソナル・カラーもサファイアブルーに変更しました」
と花咲ロンド名で説明されていた。
これに関しては
「浄瑠璃イエローというのは変だと思ってた。浄瑠璃光って青なのに」
という意見が結構出ていた。
「まあ浄瑠璃バンドだと、三味線で伴奏しないといけない」
「あけぼのテレビでジョークで三味線・胡弓・尺八・和太鼓をバックに歌ってたね」
「あれ割りと評価高かった」
『浜辺の白百合』は2月に4回の短期連続で制作された小野寺イルザ主演のドラマの主題歌である。急に決まった企画だったのでイルザ側が
「そんな短期間にドラマの役作りしてセリフ覚えて歌まで歌えない」
と言ったのでこのドラマにチョイ役で出演した薬王みなみが主題歌の方は歌うことになった。浜辺に咲くテッポウユリは資料映像を利用したものである。
百道事件で大量の逮捕者が出て、使えなくなった番組・打ち切りになった番組が多数あり、1月に短期ドラマで乗り切った後の2月に放送した短期ドラマである。1月13日に話があり、千里が14日の1日だけで書き上げ、1月15日に薬王みなみとサファイアズを沖縄にジェット機で連れて行き、沖縄の海岸で撮影と録音を同時にした。波の音入りの野外録音だが、これがいい味を出していると評価は高かった。この映像とテッポウユリの資料映像を編集してドラマのオープニングを制作した。沖縄で撮影したのは東京近辺の浜辺で撮影するのは寒すぎるからである!
このドラマで使用された野外録音の分も『浜辺の白百合(波際版)』としてボーナストラックに収録されている。
『サンダンカの告白』は洋菓子店のCMで1月頃から8小節ほどの歌でテレビに流れていたのをフルバージョンに拡張して音源制作したものである。CM曲というのは概して8小節や16小節だけしか作られていないことが多い。歌った本人も忘れていたりする、舞音などもその手のが多い。
サンダンカというのは、沖縄では古くから見られる低木で。よく道路脇の植え込みに高さ数十cmで整備されている。沖縄から移植されて九州でもよく見られる。沖縄以外では“サンタンカ”と呼ばれる。漢字では三段花・山丹花などと書くがどちらも当て字っぽい。
赤い花が特徴的だが、黄色い花や白い花の近隣種も見られる。花は沖縄ではわりと年中咲いている。本来?は春から夏に掛けての花らしい。音源化するにあたり、みなみとサファイアズを沖縄に行かせて映像を撮ってきた。
ちなみに発売後、年配の人を中心に『サンダカンの告白』と誤読する人が大量に出た。これは山崎朋子がマレーシアのサンダカンで“からゆきさん”をしていた老女に取材して書いた『サンダカン八番娼館』(1972)を覚えていたからと思われる。
(この作品の中で男性器を“1房”“2房”(ひとふさ・ふたふさ)と数えるのが出てくる。「一晩に1房や2房じゃないから」)
『ミヤマキリシマ花咲く山』は昔話シリーズの『海幸彦・山幸彦』の挿入歌として作られたものである。資料映像からミヤマキリシマが多数咲いて山を色とりどりに染めている様子が入っている。(ミヤマキリシマ(深山霧島)は九州で見られるツツジの一種)
『練習練習また練習』『郵便郵便また郵便』も『海幸彦・山幸彦』で使用された曲だが、『The天下』で使用した『競争競争さあ競争』・『急げ急げさあ急げ』の歌詞違いバージョンである。
『浪路遙かに』も同ドラマの中で使用された曲であるが、ビリーボーン楽団の演奏などで知られるハワイアンな曲に醍醐春海が新たな歌詞を載せたものである。
この曲は元々は1937年にビング・クロスビー(Bing Crosby) がヒットさせたもので作詞はHarry Tobias(1895-1994), 作曲はPercy Wenrich(1880-1952) である。原題は "Sail Along, Silv'ry Moon" で直訳すると“銀のような月よ、ともに航海しよう”。1957年にビリーボーン(Billy Vaughn)楽団がヒットさせ、その後アンディ・ウィリアムスなど多数の歌手がカバーしている。日本では伊東ゆかりが日本語歌詞でカバーした。
2月25日(土).
東京外国語大学で個別試験が行われ、田中蘭はこれを受験した。
2月26日(日).
今年もあけぼのテレビでは“曲水の宴”を行った。今年の参加者は下記29組75名である。
品川ありさ★
高崎三姉妹(高崎ひろか・松梨詩恩・水森ビーナ)
アクア&今井葉月
西宮ネオン★
姫路スピカ
白鳥リズム★
原町カペラ
ロマン&ポルカ
ラピスラズリ(東雲はるこ・町田朱美★)
ヴァンドオ(佐藤ゆか・南田容子・山口暢香・高島瑞絵)+大崎忍
ルビー★&パール★
常滑真音withスイスイ(水谷康恵★・水谷雪花★)+坂田由里★
甲斐姉妹(波津子・絵代子)
女優組(中村昭恵・太田芳絵・斎藤恵梨香・三田雪代)
美崎ジョナ
立山煌★
薬王みなみ★
広瀬姉妹(広瀬みづほ・広瀬のぞみ)
月城姉妹(月城たみよ★・月城としみ★・月城すずみ★)
川泉姉妹(川泉パフェ・川泉スピン★)
ATG(鈴鹿あまめ★・夕波もえこ★・古屋あらた★・松島ふうか★・鹿野カリナ★・山本コリン★)
金平糖(三陸セレン★・山鹿クロム★・花園裕紀★・鈴原さくら★)
くれは西(入瀬ホルン・入瀬コルネ・麻生ルミナ・紺青セイラ)
バニショコ&ももくり(花畑バニラ・米田ショコラ・西浜ももこ・南里くりこ)
Flower Sunshine(桜井真理子・安原祥子・立花紀子・竹原比奈子・神谷祐子・山道秋乃・水端百代)
BunBun(吉沢蕾美・溝口ルカ・中町リサラ・阪口有菜)
坂出モナ★
羽鳥セシル★
桜貝(神田あきら・水野雪恵・広沢ラナ)
司会:川内みねか、判者:花咲ロンド、監修:秋風コスモス
演奏:桜野レイア with ignis-ex
★を付けた27名が狩衣姿でそれ以外は五衣唐衣裳(俗称十二単:じゅうにひとえ)である。
「十二単(じゅうにひとえ)の人が多いし、ぼくは狩衣(かりぎぬ)着ようか」
とアクアが言ったが
「いやアクアは十二単を着ることが国民の総意になってる」
と否定された。
「国民の総意なの〜?」
「私とスイスイは猫の扮装したらいけません?」
と舞音が訊いたが
「猫は参加できません」
と拒否された。
でも長身の薬王みなみは狩衣を着た。また昨年まで十二単だったセシルは今年は狩衣にした。彼女は性別について何も悩んでいないので男装平気である。
なお参加者は全員女子寮の部屋に入っており、司会者や判者は五反野のサテライトスタジオに居る。後半の歌唱では、ignix-exの伴奏は直接放送には流れず、歌唱者の部屋でピックアップした歌声と伴奏音を放送に流している。こうしないと伴奏と歌唱のタイミングが合わない。
ルールは昨年と同様で出されたお題に対して8小節で歌える詩を1つ書き、判者にOKをもらうとコーラを飲むことが出来る。複数人が入っているボックスでは誰かひとりが歌を完成させたら、全員がコーラを飲むことが出来る。
各ボックスのメンバーは女子寮の個々の部屋に入っている。2人以上の場合は原則誰かの部屋に集まっているが、都合により移動した場合もある。
コーラは“コーラお届け係”が持って行く。お届け係は各フロアで(カメラさんと一緒に)スタンバイしている。
C6(悠木恵美) 高崎 アクア ラピス 舞音
C5(海浜ひまわり) 白鳥 薬王 姫路 原町 品川 恋珠
C4(三田雪代) 立山 西宮 Vent 女優 ポルカ Flower 甲斐
C1(石条ぼたん) 広瀬 月城 川泉 くれは ATG
A8(木下宏紀) Bun モナ セシル 桜貝
A7(七石プリム) 金平糖 バニもも 美崎
番組では画面が6×5に30分割されており、先頭のフレームに司会者の花ちゃんが入っている(太く赤いフレーム)。残りの29フレーム(細く青いフレーム)に各参加者が映っている。そして詩ができたらボタンを押してOKをもらえたらコーラを飲むことができる。合格した場合、フレームは先頭に移動される。だから視聴者は赤い司会者フレームより後にあるのがまだできてない参加者のフレームと分かる。制限時間がすぎるともうコーラは飲めない。
なお昨年までは歌ができても放送禁止用語などが入っていた場合はコーラは飲めるものの、そのあと歌えないということになっていたが今回は不合格にされて再度考えることになった。
さて一昨年のお題は“バイク”、昨年は“眼鏡”だったが、今年のお題は“さくら”であった!
「なんかマトモ!」
と声があがっていた。
10分間の制限時間の中で29組の内25組が合格をもらい(合格できなかった人:ネオン・甲斐姉妹・女優組・桜貝)、そのあと合格した25組が桜野レイアとignis-exの伴奏で即興歌唱した。
最後に余った時間は特別ゲスト?の北里ナナ(かぐや姫衣裳)(*96)が歌って締めた。
(ナナちゃん、出てくるつもりでちゃんと衣裳を着てる、と言われた)
(*96) まだ十二単(じゅうにひとえ)ができる前の時代なので、中国風の服を着ていたものと思われる。
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【夏の日の想い出・日日是好日】(8)