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■神様のお陰・お受験編(1)

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(c)Eriko Kawaguchi 2012-06-09
 
中学3年の9月、写生大会があって、命(めい)と理彩、それから同級生の春代、絵美の4人は学校の裏山の絶景ポイント「天狗岩」のところまでやってきた。
 
「突然晴れたね」
「うん。ここまで登ってくる間、けっこう空模様怪しかったけど」
「登ってきた甲斐があった」
「神様のお陰かな」
と言った命(めい)がデッサン用の鉛筆で、白い画用紙に大きな円を描く。コンパスも使わないのにほぼ完全な円だ。
 
「何?それ」
「あれ?何だろう。急に描いてみたくなったんだけど」
と言いながら、消しゴムで消す。
「ああ、命(めい)って、昔からそういうきれいな円を描けるよね」
と理彩が言った。
「それ、凄い才能のような気がする」と絵美。
「でも絵は下手だよね」と春代。
 
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「それを言わないで。僕、絶対音感があるのに歌は下手だし」
「命(めい)って才能があるんだか無いんだか分からないね」と春代。
「命(めい)っておちんちんがあるんだか無いんだかも分からないね」と理彩。「おちんちんあるよね?」と絵美が言うが、命(めい)は
「あまり自信無い」と笑って答えた。
 
4人で草むらに座り、山の姿や村の景色を描く。ここからの景色は本当に美しい。ただ、ここまで登ってくるのに、慣れている理彩たちでも15分は掛かるのが難点である。
 
「じゃ、絵美は★★高校に行くのか・・・・」
「だって私、大学行ってお医者さんになりたいもん。理彩もお医者さんになりたいんでしょ? 一緒に行かない?」
 
「私も★★(偏差値70)まで行かなくても、△△高校(同55)か●●高校(同45)に行きたいと言ってみたんだけど、女の子がそんな遠くまで行っても仕方ない。どうせすぐ嫁に行くんだし、近くの◇◇高校(偏差値36)でいいじゃんと言われた。大学行きたいなら自力で勉強すればいいって」と理彩。
「まあ、確かに嫁に行く当てはあるけどね」
と付け加えてチラっと命(めい)の顔を見る。
 
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「私も高校出たらお嫁に行けばいいから近い高校でいいと言われた」と春代。「あ、私も似たようなもの」と命(めい)が言うと
 
「お嫁に行けって言われたの!?」と3人から突っ込みが入る。
「やっぱ、冗談かな?」
「いや、本気かも知れん」
「高校卒業までに性転換すれば、お嫁に行けるかもね」
 
「きっと、そのうち寝てる間に病院に運び込まれて手術されて、目が覚めたら女の子の身体になってるとか」
「食事に女性ホルモン混ぜられてて、いつの間にかおっぱいが大きくなって・・・」
 
「おっぱいか・・・・いいなあ」
「ああ、やっぱり命(めい)って女の子になりたいんだ?」
「いや、おっぱい欲しい気はするけど、女の子になるつもりは無い」
 
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「彼氏におっぱいがあったら彼女としてはどう思いますか?理彩」と絵美。
「あ、別に私と命(めい)は恋人ではないから」
「え?あんたたち別れたの?」
 
「ううん。別にふたりの関係は変わらないよ。ただ、自分たちの関係を考えてみた時、恋人というより姉妹(あねいもうと)に近い気がして。取り敢えず、お互いの関係は友だちということにしようって話し合ったんだよね」
 
「ああ、命(めい)の女装癖に理彩が我慢出来なくなったのか」
「女装は問題無い、というか私は命(めい)を女装させるのが好き」
「こないだも、キスしてあげるからスカート穿けって言われた」
「それでどうしたの?」
「スカート穿いてキスしてもらったよ」
 
「まあ、いいや。でも、そもそも◇◇高校は私も調べてみたけど、少なくともここ3年、四年制大学に入った人がいないよ。大半がそのまま就職か専門学校。一部の子が短大。一応去年普通科ってできたけど、様子を聞いてみると特に進学対策をしている雰囲気は無い」
 
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「うん。そのあたりは自助努力するしかないかなと思ってる」
「自力で頑張って・・・県立医科大あたり狙う線? あそこでも自力で受けるには結構きついよ。この辺には塾も無いしさ」
「そうだなあ・・・。どうせなら、もっと都会に行きたい気もするな。大阪あたりになんか医学部のある国立大学とか無かったっけ?」
 
「・・・・大阪にある国立大学は大阪大学だけだよ」
「あ、じゃ、そこでいいや」
「阪大の医学部に行くんなら、◇◇高校じゃ、絶対無理。私が行こうと思ってる★★高校からでも、1人入るかどうかだよ。東大の医学部の次くらいの難関なんだから、あそこ」
「へー、そんなに難しいんだ?」
 
「やはり大学進学を考えている子は、★★とか、あと本来は中高一貫校だから募集人数少ないけど〒〒高校とか、あとは奈良市内の高校とかに行くつもりだよ」
 
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結局、理彩たちの中学の成績上位の子では、理彩・春代・命(めい)の3人が地元の◇◇高校(偏差値36)、絵美を含む2人が★★高校(偏差値70)、他に1人が△△高校(偏差値55)、3人が●●高校(偏差値45)に進学したほか、奈良市内の高校に1人進学した。
 
△△高校と●●高校は村の中心部まで保護者の車で送ってもらうとスクールバスに乗ることができるが、通学時間はそこから1時間かかる。★★高校は車で2時間近くかかるので下宿が必要である。理彩たちが進学した◇◇高校は村全体を巡回するスクールバスがあり、理彩や命(めい)の集落から30分で到達できた。
 
◇◇高校には、以前は工業科・農業科・生活科学科(5年前までは家政科と呼ばれていた。実態は同じで事実上の花嫁スクール)しかなかったのだが、理彩たちが受験する前年に農業科と生活科学科が廃止されて、代わりに普通科2クラスが設置されていた。理彩たちはその普通科の2期生となった。
 
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普通科とはいっても、絵美が言ったように特に進学に関する指導は無かった。どちらかというと、明確に職業訓練をしようという意識の高い子たちが工業科にいて、普通科の方はのんびりと高校生生活を送りたいと思っている子がいるような雰囲気もあった。
 
スクールバスは理彩たちの集落を朝7:30に出て学校に8:00に着く。授業は8:30からSHRがあり、8:45から一時限目が始まる。帰りは15:10に6時間目の授業が終わり、掃除の時間を終えて15:30くらいから放課後になるが、スクールバスは17時に出て、理彩たちの集落には17:30に着いていた。
 
部活をしている子はだいたい15:45頃から道具を準備したりウォーミングアップをして16時頃から本格的に練習を始め、18時半まで部活をし、19時頃親が車で迎えに来て帰宅するパターンだった。19時半に校門は閉鎖されることになっていた。
 
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理彩も命(めい)も父が勤め人で時間の都合が付かないのでスクールバスで帰宅する必要があったため、部活は事実上不可能だったし、進学を考えて勉強に時間を使いたいと思っていた。
 
そこで、理彩・春代・命(めい)の「仲良し女子3人組」で、放課後図書館で勉強会をするようになった。授業をなぞっても仕方ないということで、最初は一緒に進研ゼミのテキストをやっていたが、半月で4月分が片付いてしまったので、その後、絵美に推薦してもらったややハイレベルの問題集に取り組むようになった。そして進研ゼミのテキストは、朝のスクールバスの中でやるようになった。
 
スクールバスが集落に到着するのが17時半なので(だいたい帰りのバスの中で宿題を仕上げる)、理彩も命(めい)も帰宅するとまずは夕飯の準備を手伝い、やがて帰宅した父と一緒に晩御飯を食べてから、命(めい)が理彩の家に行き、一緒に20時頃から23時頃まで勉強するようになった。
 
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最初は各々の家で勉強していて、分からない所を電話で教え合っていたのだが、電話代がかさむので親から「そんなに長時間話すなら会って話しなさい」と言われたのである。理彩が命(めい)の家に来ることもあったが、帰宅が深夜になるので女の子をひとりで帰すわけには行かず、命(めい)が送って行くことになる。となると、最初から命(めい)が理彩の家に行った方が効率いいのである。理彩が命(めい)の家に来るのは、理彩の両親が不在の時(そのまま理彩は命(めい)の家に泊まる)や深夜にならない土日が主であった。
 
夕食後にふたりで一緒に勉強する時は、ふたりで結構危ない遊びをしながらやっていることもあった。しばしば命(めい)はズボンとパンツを脱がされ、理彩はどこで調達してきたのか、医療用のメスを命(めい)のおちんちんに突き付けていた。突き付ける前に「警告」を兼ねてアルコール綿で拭いている。
 
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「10秒以内に答えてください。10秒たっても答えない場合去勢します」
「・・・8,9,10。去勢」
「痛い痛い痛い!やめて、答えはジブラルタル海峡」
「正解。去勢中止」
「ちょっと!切れちゃってるじゃん。ホントに切るなんて信じられない」
と言って命(めい)は傷口に乾燥防止用ラップを貼り付ける。
 
「さっさと答えないからよ。それとも実は切って欲しかったとか?」
「最低でも麻酔掛けてから切って欲しい」
「そうか、そうか。やはり切って欲しいのか。麻酔用意しておかなくちゃなあ。あれ・・・・でも、何か私、ほんとに命(めい)のおちんちんを完全に切り落としたことがあるような気がしてならない」
 
「夢でも見たんじゃない?」
「だろうね。切り落としてたら、今付いてないだろうし」
 
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睾丸をペンチで挟み、ほんとに力を入れられたこともあった。この時は命(めい)は声も出せずに悶絶していた。
「ほんとに潰れたらどうすんのさ!?」
と、少し落ち着いてから命(めい)は抗議した。
 
「潰れちゃったら、もう痛がらなくて済んでいいんじゃない?」
「お婿さんに行けなくなっちゃうじゃん」
「命(めい)はお嫁さんに行くんだから、むしろタマは無くした方がいい」
 
しかし命(めい)も逆襲して理彩の膣口に指を置き
「10秒以内に答えなかったら指入れちゃいます」などとやって答えが遅れるとほんとに指を挿入していた。
 
「信じられない。ほんとに指入れちゃうなんて!私バージンなのに」
「ちゃんと処女膜の隙間に入れてるよ」
「もう、私がお嫁に行けなくなったら責任取ってもらうからね」
「僕は今すぐにでも理彩と結婚したいくらいだけど」
 
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どちらも、とても親には見せられない勉強?の仕方である。
 
ふたりは中学時代に、もうセックス寸前のところまでしたことがあるが、その後、話し合って自分達の関係をいったん凍結し、しばらくは「友だち」のままでいることを決めた。だから、高校1年の頃は、セックスの経験こそ無かったが、お互いの性器に触るのは全然平気であった。理彩は勉強中の気分転換?に命(めい)のを手でつかんで立てて遊んでたりしてたし、命(めい)に自分のを刺激するよう要求することもあった。
 
「命(めい)〜、なんか気持ち良くなってきたよぉ。Hしちゃおうよ」
「高校卒業するまで我慢しようって言ったじゃん」
「けちー」
 
また、この時期に理彩が「タック」(手術せずに男性の股間を女性の形に偽装する方法)という技法を知って、面白がって最初は、命(めい)がうとうとして寝てしまった時に試してみた。命(めい)は起きた時とうとうホントに去勢されちゃったかと思い仰天した。
 
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しかし命(めい)も面白いので、やり方を覚えて、よくひとりでもやっていた。タックの作業をしやすくするため、高校時代、命(めい)の陰毛はたいてい剃られていた。
 
「ねえ、これなら女湯にでも入れるよ。▽温泉あたりに行って試してみない?」
「あそこじゃ、知り合いだらけだから、タックしててもばれちゃうよ」
「そっかぁ。残念。。。。。あれ?なんか昔、あそこで命(めい)を女湯に連れ込んだことあった気がする」
「子供ならいいんじゃない? 子供の頃は僕も女湯にけっこう入ってたと思うよ」
「あ、そうだよねー。幼稚園くらいなら構わないよね。私も男湯に入ったことある気がするし」
 

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