広告:オトコの娘コミックアンソロジー- ~強制編~ (ミリオンコミックス75)
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■Shinkon・理彩的見解(4)

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理彩は妊娠が進むと僕は男性能力が消失するだろうから、その前に僕の精液を冷凍保存しておこうと提案した。掛かっている産婦人科で相談すると、先生も賛成してくれたので、僕は3日間禁欲した上で、精液を採取した。先生にチェックしてもらったら、ちゃんと精子はあるということだったので、これを8月から9月にかけ毎週1回、合計4回採取した。この時期は3日禁欲して精液採取して、その後4日は理彩とセックス三昧という生活を送っていた。
 
また、理彩は精液だけでなく「僕の陰茎」も保存しようと言って、陰茎の型を取る道具を買ってきた。僕を勃起させた上で型取り用パウダーとぬるま湯を混ぜチューブの中に注ぐ。そこに僕のペニスを挿入する。固まったところでペニスを抜き、そこにシリコンゴムを流し込み、バイブレーターも埋め込む。そして固まった所で型から外す。母型(マトリックス)を取っておけば、このシリコンゴム製のペニスは何本でも作ることができる。
 
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「これで、命(めい)のおちんちんが立たなくなっても、あるいは切って無くなってしまっても平気だね」などと理彩は言う。
「理彩、それを自分のに入れて遊ぶの?」
 
「まさか。命(めい)にインサートするに決まってるじゃん」
「えー!?」
 
そういう訳で僕はしばしば、自分のペニスを自分の身体にインサートされるはめになった。むろんコンちゃんを付けローションも塗った上でインサートするのだが、高校時代にそこを使って遊んでいた頃には、もっと細いものしか入れたことがなかったので、最初けっこう辛かった。更にはバイブが仕込んであるので、入れたままそれを仕掛けられると自分が壊れてしまいそうな感覚になる。僕は我慢出来ずに声を出していたが、僕が痛がったり声を出したりするのが理彩にはとっても楽しいようであった。
 
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「あんまりやると、赤ちゃんがびっくりするから勘弁して」と僕は言うが「大丈夫。赤ちゃんにも少し運動させないと」などと理彩は言っていた。
 
後に僕が女の身体に変えられた後は、この「僕のペニス」は僕のヴァギナにインサートされることになった。
 
「理彩は自分の身体にはこれ入れたりしないの?」
「私は生のペニスを別途調達してるから大丈夫」
「理彩、浮気を開き直ってる」
「彼には確実にコンちゃん付けさせてるし、自分でもピル飲んでるから絶対妊娠はしないよ」
 
「僕もピル飲んでたら妊娠しなかったのかなあ・・・」
「妊娠はしなかったろうけど、ピルって要するに女性ホルモンだから、身体は女性化して男性機能は消失してたね」
「どっちみち、そうなってたのか!」
 
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やがて月日もたち、12月のクリスマスイブ。僕たちは結婚した。正直、僕は妊娠して身体が半ば女の身体のようになってしまって、もう理彩との結婚はできなくなったと諦めていたから、理彩から「結婚して」と言われた時は、もうただ嬉しくて言葉にならなかった。
 
その日僕たちは婚姻届に署名し、翌日理彩がその婚姻届を持って村に帰省して僕の父と理彩の父に、婚姻の証人になってもらうのと同時に、(未成年なので)「婚姻に同意する」旨の記載をしてもらった。
 
理彩はその届けをそのまま村役場に出したので、僕たちの結婚記念日は2012年12月25日である。僕たちは、僕がお腹が大きいままだったけど、僕がマタニティ用のウェディングドレス、理彩が普通のウェディングドレスを着て、写真館で記念写真を撮った。そして大阪市内の貴金属店で結婚指輪を買った。理彩はその指輪をすぐにはめたが、僕は出産後はめることにした。
 
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そして年明けて1月16日、僕は帝王切開で星を出産した。手術室で下半身麻酔を掛けられた状態で、その元気な産声を聞いた時、僕はもう天にも昇る思いだった。理彩もまるで自分が産んだ子のように可愛がってくれて、ああ、ホントに理彩と結婚して良かったなあと僕は思った。理彩は自分たちふたりの子供として育てて行こうと言ってくれている。そんなこと言われると、理彩の少々の浮気くらい大目に見てあげたい気分になる。
 

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出産して一週間ほどたった時、どこからか噂を聞きつけたようで春代と香川君が病院にお見舞いに来てくれた。ふたりはてっきり理彩が僕との間の子供を出産したと思っていたようで、僕が出産したのだということを聞き、驚いていた(まあ、ふつう男が子供を産むとは思いもよらない)。
 
僕のお乳を搾乳し、新生児ICUに行って授乳するところも一緒に見学した。搾乳するところを見た春代が「へー、凄い」なんて言ってた。この搾乳を見なかったら、春代もほんとに僕が産んだということを信じなかったろう。
 
「だけど、妊娠中、斎藤はどんな服着てたの?やっぱり普通の妊婦服?」
と香川君が訊く。
 
「ふつうに女物の妊婦服を着てたよ。妊婦服を着ることになる以前から、少し女物に慣れておこう、なんて理彩から言われて、8月頃からずっと女物の服着て出歩いてたけど」
「待て待て。斎藤は前から女物の服着てたよな」と香川君。
「結局、ふつうに女性が妊娠して出産したのと同じだよね」と春代。
 
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「高校卒業して以降、俺斎藤が男の服着てるところ見たことない」と香川君。
「あ、私も女の子の格好して女の子の声で話す命(めい)しか見たことない。それに今更女子トイレや婦人服売場を恥ずかしがったりもしないだろうしね」
と春代。
 
「念のため、私が手を引いて、ランジェリーショップ、女子トイレ、電車の女性専用車、プールの女子更衣室、スーパー銭湯の女湯、と連れ回したからね」
と理彩。
「わあ、女湯も行ったんだ。恥ずかしくなかった?」
「それが命(めい)ったら、全然平気な顔してるのよね」
 
「つまり以前から結構そういう所に斎藤は行っていたと」と香川君。
「そうとしか考えられん」と理彩。
「女湯はさすがに初めてだったから、緊張したよ〜」と僕。
「ダウト」と3人。
 
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「でも斎藤って、高校時代にもほんとによく女装してたからなあ」
「理彩にさせられてたというか」と僕は言うが。
「命(めい)が女の子の服を着たがってたから着せてあげてただけよ」
と理彩は言う。
 
「私と命(めい)って、元々服のサイズが同じなのよね〜。だから、よく私の服を着せてたんだよね。まあ、私も着せ替え人形みたいにして少し遊んでたけど」
「女物の浴衣を着せられて一緒にお祭りに行ったこともあった」
「振袖着て初詣にも行ってたじゃん」
「その時に命(めい)って神様に見初められたのかもね」
「あはは」
 
「僕、ウェストが女の子みたいに細いんだよね。逆にいうとウェストサイズで服を選ぶとお尻が全然入らない。だからいつも大きなサイズのズボン買ってきて、ベルトで締めて穿いてたんだよね。ここ半年ほどですっかり女物の服を着るの味しめちゃったから、お腹のサイズが戻っても、ジーンズは女物穿いてようかな、とか思ってる」
 
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「スカートも好きだよね」と理彩。
「うん。まあ」
「ああ、命(めい)、きっともう男物の服には戻れないよ」と春代。
「だろうと思ったから、命(めい)の男物の服は、私が全部処分した」と理彩。
「ああ、じゃもうずっと女の子の服着るしか無いね」
 
「いっそ、このまま性転換しちゃったら?」と香川君。
「それ、唆してるんだけどね」と理彩。
「ああ、唆さなくても自主的に性転換手術受けるんじゃない?」
と春代は笑って言った。
 
「どうせ出産に伴うホルモンの影響で、男性器は機能停止してるしね。機能の無いおちんちんなら、取っちゃった方がすっきりするよって盛んに言ってるんだけどね」
などと理彩は言う。
 
「ああ、さすがに男性機能は停止か」と香川君。
「うん。それは覚悟で産んだんだけどね。シャワーのように大量に体内に女性ホルモンが分泌されているはず」
と僕は言った。
 
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「じゃ、斎藤は事実上もう完全に女になってるんだな。あとは股間をちょっと修正するだけ」
「そうそう。何なら私が手術してあげてもいいけどね」
「いや、理彩が医師免許取るまで、我慢出来る訳無いよ。きっと来年くらいには性転換しちゃうんじゃない?」と春代は笑って言った。
 

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「ひどい。理彩。これじゃ僕がまるで女装狂いの変態みたい。僕高校時代はそんなに女装してないし」と命(めい)は抗議した。
 
「こっちの方が事実に近いと思うけどなあ」
 
「僕の気持ちも理彩の都合がいいように書き換えられてる。まるで浮気容認してたみたいな。僕と理彩がしたセックスの頻度もかなり勝手に増やされてるし。大学に入った当初は、毎週1回もさせてくれなかったじゃん。月1〜2回くらいしかしてないよ」
 
「そんなもんかなあ。でも、2月にした時から、妊娠発覚直後までしてなかったというのは、大嘘。命(めい)、そんなに我慢出来るたちじゃないもん。そもそも受験が終わって村に帰った翌日やっちゃったし」
 
「うーん。でも我慢出来ないのは理彩もでしょ。彼氏とホテルに行った晩に、直後、僕のアパートに来てそのまま僕とセックスしようとしたこともあったね」
 
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「命(めい)、する前にビデで洗えって言ったね」
「他の人が使った食事の皿はちゃんと洗ってから使うものだよ」
「はーい。でも、私ふつうの男の子とセックスしても、なかなか逝けないのよ。命(めい)とだったら確実に逝けるんだもん。結局潮吹きは命(めい)以外では体験したことないし」
 
「だったら、浮気しなきゃいいのに。それから僕は大学1年の頃に自分の身体を女の身体に改造しようなんて1度も思ったこと無かったよ」
「嘘嘘。小さい頃から何度も私の前で『女の子になりたい』『性転換手術したい』
って言ってたじゃん」
「そんなこと言ってたかな・・・」
「私だけじゃないよ。春代も聞いてるよ」
 
「うーん。。。。だけど、これ一番仰天したけど、僕が以前から結構女の子の身体に変化していたことがあるってどういう創作? 海じゃあるまいし、そんなのあり得ない」
 
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「それだけどさぁ、私、命(めい)が女体になっている所を確かに見た記憶があるんだよね。小さい頃から何度も。それに命(めい)、いつもナプキン持ってたじゃん。あれ何のためよ?」
「えっと・・・・・それは・・・・」
 
「私、最初はオナニーした後、下着を汚さないようにナプキン付けてるのかなとか想像してたんだけど、高3の時、命(めい)がうちのトイレに入った後、捨てたナプキンに経血が付いてたの見たこともあるんだよね−。その時、私もお母ちゃんも生理じゃなかったら、あれは間違いなく命(めい)のナプキンだった」
 
「ちょっとぉ。人の使用済みナプキンをチェックするなんて、理彩こそ変態!」
「メディカルチェックよ」
 
「あと、高校時代にまるで後ろの穴をたくさん使ってたみたいに書かれてるけど、高校時代は理彩に1度指を入れられたことがあるだけだよ」
「私は1度しか入れてないけど、自分でたくさん入れて遊んでたんじゃないの?タックしてておちんちん使えなかったら、あそこ使ってオナニーするしかないでしょ?」
 
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「そんなのしてないよう。どうしてもしたい時はタック外してたもん。あとは、プールに女の子水着で行ったのも、実際問題として高校の時1度と、4月に理学部の女の子たちと行った時、それとあの後、理彩に連れられて行った時だけだし」
「そうかなあ。それも絶対私の見てない所で行ってると思うけど」
 
「女湯だって、合宿で行ったのと理彩に連れられて行った時だけだよ。星を産む前は」
「いや、それは絶対嘘だ。たくさん経験しているはず。でないと考えられない落ち着きようだったもん」
「だいたい、妊娠する前は胸が無かったから、女湯には入れなかったし」
 
「まあいいや。命(めい)が書いたのと、私が加筆修正したのと、両方見てもらえば、少しは真実に迫れるんじゃないかな。だいたい一人称小説ってたくさん嘘書けるのが最大の特徴だからね」
 
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星の部屋から「クスクス」という声がしたような気がした。
 

 
「でも、結局、指輪はお父ちゃんたち、どうしたの?」
とある時、星は理彩に訊いた。(星は命(めい)を「お母ちゃん」、理彩を「お父ちゃん」と呼ぶ)
 
「お前を産んだ後って、もう子育てと学業とで精一杯でさ。とてもバイトとかしてる余裕無かったんだよね。だから貯金できなくて。宝くじ当ててもらった資金があるから学資と生活と育児に必要なお金は一応あるし、結婚してすぐに結婚指輪もその資金で買って、ふたりとも付けるようにしたんだけど、エンゲージリングは自分で稼いだお金で買いたいって命(めい)が言ってさ。農園の事業を立ち上げて、最初の年に出荷した桃の売上げ代金が入ってきた時に、そのお金で買ってくれたよ」
 
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と言って、理彩は宝石箱から、そのダイヤのプラチナリングを取り出して、星に見せた。
 
「小さな石だけど、最初売上げが入り始めた頃はこのくらいしか買う余裕無かったからね。でも、嬉しかったなあ・・・結婚して6年目くらいだったからね」
「お母ちゃんって、お父ちゃんのこと、物凄く好きだよね」
「そうだね。小さい頃から1度もぶれずに私のこと愛してくれてる。私、それだけは幸せだなと、よく思うし、結婚して良かったと思ってる」
「そんなに愛されてるんだったら、お父ちゃんも、そろそろ浮気はやめたら?」
「うーん。。。。そうだね。。。。。」
 
と理彩はそのエンゲージリングを左手薬指に、結婚指輪と重ねて付けてみて微笑んで答えた。
 
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Shinkon・理彩的見解(4)

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