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■女たちのベビーラッシュ(1)

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(C)Eriko Kawaguchi 2017-09-23/2020-04-08改
 
年表-2020
 
2012.02.11 桃香と季里子が結婚する。
2012.04.15 丸山アイの第一子・小空生まれる
2012.06.06 千里と貴司の結納
2012.06.25 桃香が季里子と別れさせられる
2012.07.06 貴司が千里との婚約を破棄
2012.07.18 青葉と千里が性転換手術を受ける
2012.09.09 千里と桃香が密かに結婚式を挙げる
2012.09.22 千里と桃香が離婚!(千里は13日から出張していたので僅か4日間の結婚生活)
2013.02.14 丸山アイの第二子・小歌生まれる
2013.06.03 季里子、第一子・来紗を出産
2013.07.06 貴司が阿倍子と結婚する(2012.07.08婚約)
2014.08.10 季里子、第二子・伊鈴を出産
2014.11.23 若葉、第一子・冬葉(かずは)を出産
2015.06.28 貴司の第1子京平生まれる
2016.03.30 政子の思い人・松山貴昭が露子と結婚
2016.07.07 和実と淳の第1子・希望美(のぞみ)生れる
2017.03.11 若葉、第二子・若竹(なおたけ)を出産
2017.05.10 桃香の娘・早月誕生
2017.05.13 松山貴昭と露子の長女・紗緒里誕生
2017.09.16 千里と信次が婚約
2017.12.01 浜田あきら・小夜子の第4子えりか誕生
2017.12.03 北川博美 第1子
2018.01.04 滝沢朱音 第1子
2018.01.21 貴司が阿倍子と離婚
2018.02.03 貴司が美映と結婚する。
2018.02.25 萌依 第2子 清代歌
2018.03.17 千里と信次が結婚
2018.0319上島雷太が不公正な土地取引で摘発される。翌年3月まで活動停止
2018.05.14 信次が名古屋支店に転勤になる。千里も翌日移動。
2018.06.15 礼美 3人目
2018.07.03 桜川悠子 長女美季出産
2018.07.04 信次死亡
2018.07.29 政子が妊娠を公表(あやめ)
2018.08.03 青島リンナの子 夏絵
2018.08.23 貴司の第2子?緩菜(母美映?)生まれる
2018.09___ 和泉が冬子に作曲禁止を言い渡す。
2018.10.11 若葉、第3子・政葉(ゆきは)を出産
2018.10.12 仁恵 第1子
2019.01.04 千里と信次の娘・由美誕生(卵子は桃香)
2019.02.03 政子の第1子・あやめ誕生
2019.03.11 和実と淳の第2子・明香里(あかり)生れる
2019.03.29 上島雷太と春風アルトの第1子 美音良(びおら)
2019.03.31 上島雷太の謹慎解除
2019.04.01 水鳥波留が信次の忘れ形見・幸祐を出産
 
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2019.04.29 千里が巫女の力を取り戻す。
2019.06.27 町添が社長に就任
2019.06下旬 冬子が政子・あやめと一緒に宮古島を訪れる
2019.06.29 信次一周忌法要
2019.07.03 皆既日食
2019.09.08 貴昭と露子の次女・安貴穂誕生
2019.11.11 佐野敏春・麻央の第1子 柚
2019.10___ 政子が大林亮平と交際開始
2020.01___ 政子が自宅敷地内に離れを建てる
2020.03,03 政子が大林亮平と別れる
2020.07.04 信次三回忌
2020.09.02 真友子,妃登美(亮平の妻),高木佳南が出産。
2020.09.09 風花出産
2020.10.02 マリナ出産
2020.10.18 政子が第2子大輝(父は大林亮平)を出産。
2021.04.05 阿倍子が明宏を産む
2021.04.12 萌依の第4子 弘晴
2021.08.10 麻央の第2子 桂
 
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2017年12月1日 1:51AM.
 
浜田小夜子は、あきらとの間の4人目の子供《えりか》を出産した。
 
これがそれから数年にわたる《ベビーラッシュ》の始まりであった。
 
あきらは、この子の人工授精をおこなった3月10日の時点では、もうおちんちんは立たないものの、頑張ると何とか射精することはできたので、その精液で人工授精して妊娠したものである。
 
現在あきらは既に射精もできない状態になっているので、もうこれがふたりにとっての最後の子供ということになる。
 
友人たちからは
「精子冷凍保存しておかなくていいの?」
と結構言われたものの
「自然に任せたいから」
とふたりは言った。
 
「人工授精は自然の内なのか・・・」
「男から出てきたものを女の中に入れただけだし」
「あきらさんって男なんだっけ?」
「かつて男だったものかな」
「ふむふむ」
 
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「この子も無事産まれて私たち4人の子持ちになったし、あきらはもう射精できないし、性転換手術受けていいよ」
と小夜子はあきらに言った。
 
「いや、別に私は性転換するつもりはないし」
とあきらは言う。
 
そもそもあきらはいつもスカートを穿いていて、セミロングの髪でお化粧もしていて、どう見ても女性美容師にしか見えないのに、自分は男だし、女装もしていないと主張している。ただ混乱防止のためトイレは女子トイレに入るようにしているようだ。実はお風呂も男湯に入るのは不可能でここ数年、女湯にしか入っていない。
 
「遠慮することないんだよ。性転換しても離婚したりしないから」
「私は今の身体が気に入っているし」
「だって、役に立たないおちんちんはもう取っちゃえばいいんだよ」
「いや、おちんちん要るから」
「使ってない癖に。そもそもこれ放置しておくと、おちんちん萎縮して、ヴァギナの材料を確保できなくなるよ」
「あれって、ヴァギナの材料なの?」
「もうそれ以外の意味は存在しないね」
 
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小夜子に唆されて、あきらはかなり心が揺れていた。
 

12月3日。冬子・政子の大学時代の友人で、最近は冬子の楽譜係もしている北川博美(旧姓南野)が最初の子供を産んだ。博美は2016年10月9日に結婚していた。
 

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2017年12月11日。この日は《千里2》は生理予定日だった(前回は11月13日に来ている)が、生理は来なかった。
 
ありゃ〜。まさか妊娠したかな?と思い、生理予定日から使用できる妊娠検査薬を買ってきて試してみると、確かに妊娠反応が出た。自分で予定日を計算してみると、2018年8月20日になる。
 
「もう貴司ったら、節操が無い。なんで奥さんでもない人とセックスする訳〜?私も、愛想尽かしちゃうぞ。でも今妊娠したら、秋に産めないじゃん!」
と千里2は文句を言った。
 
『だけど千里、もしワールドカップの日程にぶつかっていたらやばかったよ』
と《きーちゃん》が言う。
 
ワールドカップは2018年9月22-30日にスペインで行われる。
 
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『出産後2ヶ月で世界大会か。京平を産んだ時よりはマシかな。あれは出産の一週間後にユニバーシアードやったから』
『全く千里も超人だね〜』
と《きーちゃん》は呆れるように言った。
 

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2018年1月4日朝。
 
都内の病院で、千里や桃香の大学時代の友人・滝沢朱音(旧姓岡原)が男の子を出産した。
 
朱音の出産に立ち会ったのは、千里と、朱音の夫の母だった。朱音の母も病院内に居たのだが、席を外していて、産まれて少ししてから赤ちゃんを抱くことができた。夫は沖縄に出張していて、なかなか戻って来られなかった。
 
出産の翌日昼過ぎには高崎に住む美緒と夫(妻かも)の清紀も来てくれた。美緒は午後いっぱい病室に居て、雑用なども引き受けてくれたのだが、清紀は頼まれた買い物をしてくれたものの、その後は1時間ほどで帰った。
 
「男の僕が長時間居たら爽也君のご両親が戸惑うだろうから遠慮するよ」
と言い、何かあったら呼んでとだけ言って帰った。
 
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「女装してればいいのに。清紀の女装は全く不自然さが無い」
と千里や美緒は言ったが
「女装で出歩くのはボクのポリシーに反する」
などと言っていた。
 
彼の女装をたくさん見ている千里たちは
「何を今更!」
と言ったのだが。
 
彼は学生時代から「ボクはゲイであって女の子になりたい気持ちはない」と主張している。もっとも美緒によると、彼のタンスの中身は7割が女物らしいし、家の中ではふつうにスカートを穿いているらしい。
 
ただし清紀は
「スカートを穿くのと女装は違う」
といつも言っている。あきらと同じこと言ってる、と千里は思った。
 

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山吹若葉は中田政子(ローズ+リリーのマリ)に「冬(ケイ)には内緒の相談がある」と言った。それで2人は月山和実がオーナーをしている仙台のメイド喫茶クレールで会った。ここはいつも音楽が流れているし、通常2階席は一般客には開放していないので密談に便利なのである。
 
「若竹(なおたけ)もそろそろ手が離れ始めたし、そろそろ3人目の子供を作ろうかなと思っているのよね」
と若葉は言った。
「いいんじゃない?でも誰から精子をもらうの?」
と政子は訊く。
 
若葉の長女・冬葉(かずは)は中学時代の陸上部のチームメイトである野村治孝、長男の若竹(なおたけ)は和実の元同級生・紺野吉博という人から精子をもらっている。どちらも人工授精である。
 
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「それでさ、3人目の子供の名前は、男であっても女であっても、こういう名前にしようと思うのよ」
と若葉は言い、次のように書いた。
 
《山吹政葉・ゆきは》
 
「政の字を『ゆき』と読むんだ!」
「そういう読み方は存在するんだよね〜。で、その許可を政子からもらおうと思って」
 
「私の名前から1字取る件?」
「それもある」
「ほかには?」
「政子、精子くれない?」
「うーん。。。。残念ながら私は精子は持ち合わせてないなあ」
 
「だったら代わりに冬子の精子を使ってもいい?」
「冬も精子は持ってないけど」
「今は持ってないけど、過去には持っていた時期があるのよね」
「・・・まさか」
 
「政子には言ってなかったのかなあ。冬子が去勢するかどうか悩んでいた時期にあの子を唆して、精子を保存してから去勢しちゃいなよと言ったのよね」
「へー!」
「それで4回、精子の採取をして、それを冷凍保存したのよ。その後で、男性器はおちんちんもたまたまも除去したんだよ。私が秘密に手術してくれる病院を紹介してあげた」
 
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「そうだったのか!」
と政子は驚いたように言った。
 
「だからその後は偽物のおちんちんで親には誤魔化していたみたいね」
と若葉は言う。
 
「やはりね〜。あの時期まだ男の子の身体とは思えなかったんだよね〜。おちんちんいくら触っても大きくならないし」
「偽物なんだから大きくなるわけない」
「なるほどなるほど」
 
「それで冷凍保存の時、私が冬子の婚約者を名乗って、一緒に採精したんだよ。あの子自分ではどうやっても立たないとかいうからさ。実際射精させるのにかなり苦労したよ。当時でも」
 
「それいつ?」
 
「高校1年の時。だからまだローズ+リリーもKARIONもできる前だよ」
「じゃ、やはりKARIONでデビューした時は既に女の子になってたのね?」
「もちろん。男の身体で女の子アイドルになれる訳無い」
 
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「やはりその段階で性転換していたのか」
「だからその精子は私と冬子の共同所有物なんだよ。それを使って妊娠したいんだけど、それにはやはり冬子のパートナーである政子の許可が必要だと思ったのよね」
 
「私は構わないよ。冬が若葉とセックスして妊娠するのなら抵抗があるけど人工授精なら全然問題無い」
 
「ありがとう」
「冬の許可はもう取ってるの?」
「書類を偽造して、冬には言わずに妊娠しようと思う」
「うん。それも別に構わないと思うよ。何ならその書類、私が書いてあげようか?私、冬そっくりの筆跡でサインできるし、冬が常用している認め印も押してあげるよ」
 
「わあ、それは助かる。頼もうかな」
「悪いことの相談は任せて」
 
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「これで子供3人できたら、それで打ち止めにしようと思う」
「だったら、余った精子は?」
「念のためあと10年くらい保存しておこうかな」
 
「だったら、私にも1本くれない?」
と政子は言った。
 
「いいけど、何するの?」
「私も妊娠しようかな」
「契約とかは大丈夫?」
「27歳になるまでは結婚と出産はしないという口約束をしている」
「口約束か!」
「契約書の書類上では制約は無い」
「だったらもう大丈夫だね」
「うん。今制作しているアルバムが落ち着いたら、人工授精しようかな」
「だったらその時は言ってね。精子出してあげるから」
「うん。よろしく〜」
 
実際には若葉は2月になってから人工授精を実行した。また政子は6月になって人工授精を実施した。
 
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政子が人工授精をする直前、冬子は長年の恋人であった木原正望との婚約を発表した。政子としては冬子を横取りされた気分だったので半分はそれに対する一種の意趣返しで、半分は自分と冬子との関係を永遠のものとするため、冬子の子供を妊娠することにしたのである。
 

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2018年2月25日(日)、冬子の姉・萌依は、小山内和義との第2子、清代歌(きよか)を出産した。第一子の梨乃香(りのか)は2015年6月18日に生まれている。
 

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2018年6月15日、冬子の古くからの友人・礼美が3人目の子供を出産した。彼女は大学生時代、ひたすらバイトに明け暮れていて、大学を卒業した後はすぐにママになってしまった。
 
バイトは学費稼ぎのためにやっていたのだが、結果的には就職もしていないし、そもそも授業にもほとんど出ていないので、何のために高い学費を払って大学に行ったのか、全く分からない人である(むしろ、よく卒業できたものである)。
 

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7月3日(火)。ローズクォーツの所属事務所でローズ+リリーとも委託契約を結んでいるUTP(宇都宮プロジェクト)の古くからの事務員・桜川悠子(冬子たちと同学年)が長女・美季を出産した。
 
この時点で悠子は結婚していたのであるが、年末には離婚してしまい、シングルマザーとして美季を育てることになる。
 
悠子は、そのことをずっと後まで伏せていたのだが、実はUTP社長の須藤美智子と、ロック歌手・百道良輔の間の子供である。つまり美季は須藤社長の孫なのである。悠子は2月頃まで産休をもらっていたが、悠子と美季の生活資金は全部美智子が出していた。
 

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