広告:まりあ†ほりっく 第4巻 [DVD]
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■春進(4)

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H南高校は新入生が入ってきた。前年インターハイ・ウィンターカップに出場し、ウィンターカップではベスト8まで行ったということで、今年は女子バスケット部には男子より多くの入部希望者がやってきた。
「入部試験とかありますか?」
「そんなもの無いよ。入りたい人はみんな入って」
「但し地方大会に出られるのは15人まで、全国大会に行けるのは12人までね」
「なるほどー。そこで競争があるのか」
 
それで入ってきたのは、この子たちである。
 
深田浩美 162 ヒロ
橋本和世 163 カズ
平野窓香 161 ラー
北川文美 160 フミ
金井翔絵 167 フライ
愛宕優樹 164 ユキ
島田琴実 168 コト
丸山志乃 166 シノ
花田瞳美 165 ピュー←pupil
加藤夢見 159 ユメ
 
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なんと10人中9人が160cm代である!2年生の竹下叶(152cm)が
「私、マネージャー頑張りますね」
と言っていた!
 

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新入生たちはまずは先輩達と一緒にフラミンゴまでジョギングしてもらったが
「専用体育館があるんですか。さすがですね」
と感動していた。
 
適性を見るのに、ドリブル、ランニングシュート、ミドルシュートとやってもらう。その後、北海道産牛肉で歓迎会をしたが
「え?会費要らないんですか?」
と言ってみんなモリモリ食べていた。
 
まあプレイを見て少しずつポジションを振り分けて行けばいいかなと春貴は思った。
 

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4月9日(木)、椎羅は初めての生理になった。2〜3日前からお腹が痛かったので言ったら「それは生理の予兆だ」と姉から言われてナプキンを着けておいたので処理できた。女の子になったんだから、大変だけど頑張らなくちゃと椎羅は思った。なお生理の間は水泳はお休みでトレーニングも軽い物に代えてくれた。姉たちも生理の時は同様らしい。
 

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4月18日、俊美は“戌の日”なので腹帯ベルトを着けた。現代では儀式以上の意味は無いものではあるが、こんなもの着けると「ほんとにぼく子供を産むのか」という気持ちになった。自信は無いけど、きっと何とかなるよね?
 
徹は俊美があまり出歩かなくてもいいようにと“らでぃっしゅぼーや”を契約してくれた。またお米とかペットボトルの水、安いお肉、タマネギやジャガイモ、冷凍食品とかは休日に徹が車でドラッグストアの“アオキ”まで買い貯めに行って来てくれた。
 
でも俊美は運動を減らしたので太りすぎないようカロリーコントロールに気を付けることにした。お医者さんからも「太りすぎると難産になりますからね」と言われている。お刺し身とかにも醤油を掛けないように言われた。会社でもおやつとかは他の子に譲っている。
「甘い物嫌い?」
「太ると難産になるよとお医者さんから脅された」
「大変ネ」
 
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俊美の机が入口のそばなので、お客様がいらしたら、だいたい最初に俊美が立って行き応対した。それで書類を受け取って宛名の人や部署に回したり、応接室に通して担当者を呼び出したりしていた。たまに来る押し売りの類いはそのまま帰ってもらっていた。
 
その日来た男は雰囲気からしておかしかったので「また押し売りかな?」と思って出て行く。
「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」
 
男は言った。
「お金をください」
 
「は?」
 
男はバッグから何か黒い小さなものを出してこちらに向けた。
「お金をくれないと撃ちます」
 
それもしかして拳銃?ぶっそうだなあ。リボルバーに見えるけど、きっとおもちゃか何かだよね?本物の拳銃がそう簡単に手に入るわけ無いし。
 
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だいたい男は撃鉄を起こしてない。本物だとしてもすぐには撃てないはずだ、と俊美は考えた。
 
俊美は後ろの席のユカちゃん、その後ろの席の倉田君がこちらに注意しているのを感じ取る。
 
念のため「ユカちゃん、倉田君」と声を掛けた。
 
俊美は一歩踏み込むと手刀で男の手首を思いっきり打った。
 
卓球選手の手刀である。
 
男はたまらず拳銃?を落とした。
 
そこにユカちゃんが飛び付くとその拳銃らしきものを床に滑らせるようにして窓際の部長席のほうへ飛ばした。倉田君が走り寄り男を殴りつけた。男はそれで抵抗する気力を失ったようだった。
 
部長も駆け寄り全員に怪我が無いことを確認の上、スマホから110番した。
 

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俊美は男がうなだれて座り込んでいるのを見て、缶コーヒーを渡した。
「はい?」
「どうぞ。一口でも飲むと落ち着きますよ」
「ありがとうございます!」
 
(後で「あれで凄く落ち着きました」と感謝していたらしい)
 
俊美は男を監視している倉田君にも缶コーヒーを渡した。
「ありがとう」
 
やがて駆け付けてきた警官が男を強盗未遂の疑いで緊急逮捕した。拳銃?も警官が回収した。その後、新聞記者とかテレビ局とかが来て結構な騒動となった。インタビューには主として倉田君が答えてくれたので、こちらは座って休んでいた。徹も話を聞いて駆けつけて来た。
「大丈夫だった?」
「平気平気。なんか甘い物買って来てくんない?」
「分かった」
 
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それでプリンを買ってきてくれたので、ユカちゃんたち数人の女子で食べた。
 
「でもユカちゃんが拳銃を遠くにやってくれたから助かった」
「怖かったけど、としちゃん妊娠してるのに私が頑張らなきゃと思って頑張った」
「いや2人ともよくやってくれたよ」
と倉田君が言った。
 

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次長が3人にスタバをおごってくれた。
 
「とにかく誰も怪我とか無くてよかったよ」
「こんな会社狙っても大した現金は置いてないのにね」
「会社間の取引は振込だし個人の取引もクレカとかペイペイだし」
「ペイペイ要求する強盗が出現したりして」
「バーコード決済するんですか?」
 
「まあお金も取れないまま三食運動付きの別荘にご案内だね」
「刑務所も結構快適な環境かも」
「なんか小説にあったね。刑務所に入りたくて無銭飲食とか色々やるけど、なかなか捕まえてもらえないっての」
「オーヘンリーの短編だね。『お巡りさんと聖歌』とか何かそんな感じのタイトルだった」
「どうしても捕まることができないから改心してまっとうに生きようと悔い改めたら途端に捕まってしまうんだったね」
「オーヘンリーらしいオチだね」
 
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なお、後で3人とも社長からも金一封をもらった。男の勤めていた会社の社長さんがこちらの会社に来てこっちの社長に土下座したらしい。社長さんも大変ね。
 

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ニュースで報道されていたが、拳銃は本物だった!東南アジアとかで密造されているものだとか。警察が入手方法を調査中という話だった。
 
撃たれなくてよかったぁ!でも日本っていつからそう簡単に拳銃が手に入るようになったの?安倍元首相も銃で撃たれたし。
 
(2022年の安倍元首相暗殺事件に使用されたのは手製の銃)
 
「しかしそんな銃を買うお金で、節約すれば1ヶ月くらい暮らせたんじゃないかなあ」
「まあ強盗なんて割りが合わないよ」
 
この事件を受けて会社では定年で退職した元自衛官の松田さんという男性を守衛として雇った!海上自衛隊勤続38年の元三尉さんで剣道四段らしい。がっしりした体格で眼光も鋭く、見るからに威圧感があって、こういう人が居たら強盗もおとなしく帰るだろう。威圧感がありすぎて、普通の会社には再就職できなかったらしい!!
 
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色付き半透明アクリルで覆った“守衛ステーション”を作り、そこに座っててもらうことにした。囲碁が好きらしく、昼休みには囲碁初段のミキちゃんと、よく碁を打っていた。
 

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政子(マリ)と貴昭は冬子(ケイ)の説得に応じ、出産前に婚姻届けだけでも出すことにして、4月30日(火なる)に提出した。記念日を覚えやすいように昭和の日の29日に提出しようとしたが、役場が閉まっていたので帰ってきて翌日出したなどと言っていた。休日でも婚姻届けは出せるのだが、結果的に吉日になったようである。ふたりは記念に写真館で記念写真を取ってもらい、レストラン?で食事もしたらしい。結婚式は落ち着いてからあらためてすると言っていた。政子は焼肉の食べ放題に行こうとしたが、妊娠中にそんなに食べてはいけないと貴昭に言われ、海鮮料理をほんの!3人前食べたとか。確かに政子にしては少量かも?
 

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“立山きらら”は先日、コロンのCMをした化粧品会社の製品で今度はカラーリップのCMをした。そのカラーリップを塗るところまで、やってみせた(その内フルメイクさせられそう)
 
その内ナプキンとかのCMでもやらされるのではとさえ思えてくる。
 
なお、ゆりこ副社長から、忙しさの限度が越えたので、アクアの代理CM要員からは外したからと言われた、それでもどんどん仕事が増えているような気がする。もう何のCMしたかどんどん忘れていってる。でも競合チェックのため、誰かが管理してるはず!
 
ジュニアの女性向けの雑誌表紙も何度かやった。でもこれは普通の男性タレントさんでも表紙になってるし。女性雑誌のインタビューも受けた。
 
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「どんな男性が好みですか?」
「ごめんなさい。ぼく男の人には興味ありません」
「あ、ごめんなさい。女性タレントさんにインタビューしてる気分になっちゃった」
 
そのほかに、清涼飲料水、ヘアドライヤー、冷風扇、そして浴衣のCMもした。浴衣では、もちろん女の子用の浴衣を着せられた!女の子用の下駄を履き、髪飾りも着けてネイルまで塗られて演じた。もう完全に女性タレント扱いである。
 
なんかぼくが女の子だというのが既成事実化されてないか?と不安になってきた。
 

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ネットの意見では
 
・睾丸が無いのは確実
・バストは間違い無く本物
・多分生理もある
 
ということらしい!ネットの投票では“お嫁さんにしたいタレント”の20位以内に立山きららがランクインしていた。このランキングには羽田小牧も10位以内にランクインしている。トップはUFOのユニである。アクアは4位(彼氏が居るから下がっているのだと思う)。薬王みなみも20位以内だが、きららのほうが上だった!
 
ちなみに常滑真音は小中学生の投票の“お姉さんになってほしいタレント”のトップだった。
 
 

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そして今日も煌は山本マネージャーから「CM撮るよ」と言われて女子高制服っぽい衣裳を渡される。
「今日は何のCMですか」
「きららの英語レッスンの高校生版も作るから」
「場所は?」
「また天栄村のブリティッシュヒルズ」
「向こうに着いてから着替えていいですか?先に着替えるとトイレに困るのて」
「別にきららちゃんが女子トイレ使っても問題無いのに」
 
そのうち男子トイレの使用を禁止されないか不安になる。一応今回は往復では男子トイレの個室が使えた(ブリティッシュヒルズ内では女子トイレを使った)
 
今回は外人モデルさんと少しレベルの高い会話もあったが、事前にシナリオを渡されていたので無難に応答できた。
 
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「でも、きららちゃん、ほんとに発音きれいだよ」
と山本さんは言っていた。
 

“立山きらら”は、ゴールデンウィーク初日の27日、熊本城でサイン会を実施した。“コロナ感染防止のためマスク着用・手袋にて行います”
としたものの、大勢のファンが押し寄せて、たくさん手袋越しに握手し、大量の“立山きらら”のサインを書いた。
 
(日付と宛名は宮下マネージャーの代筆だが、宮下をデビューしていた当時の芸名で呼ぶ人がいてびっくりしていた!思わず宮下も握手した)
 
熊本城ホールで“立山煌”のミニライブ(無予告)もおこなったが、満席だった。市内数カ所でやったライブビューイングも盛況だった。
 
 
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春進(4)

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