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■春七(4)
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翌朝(2/15)
フレグランスのモーニングを食べる聡子を映したあと、ホテルのロビーで新郎新婦が朝食を食べているところに谷崎潤子登場。
「歌音が男の子であることを確認しました」
「良かったですね」
「同性婚では無かったようです」
「これから新居にむかいます」
シロンで珠洲市中心部に移動し、珠洲飯田駅からウィングライナーで七尾小島駅に行く(谷崎姉妹・初海同乗)。小さなお家に入る
初海が解説する
「ここに、ウィングライナー七尾小島駅・人形美術館七尾分館・ガトームーラン七尾店が併設されました」
分館に置かれたビスクドールも撮される。
「あきらちゃんはガトームーラン七尾店長で『関東不思議探訪』北陸支部長になりました」
と言って、“『関東不思議探訪』北陸支部長・神田あきら”の名刺が
撮される。(電話番号は消してある)
元々今回の企画は『関東不思議探訪』の北陸支部長を作ろうというところから出発している。最初の候補者は谷崎聡子だった。
「何のために金沢とかまで行くんです?」
と聡子が抵抗する。すると神田あきらが
「金沢の人のところにお嫁さんに行くとかは」
と言った。
「だったらあきらちゃんが行ってよ」
「私がお嫁に行くの?」
「そうやな。言い出しっぺの法則」
「隗より始めよ」
「隗さんはお嫁には行ってないと思う」
「お嫁さんを3人もらったんでしたね」
「三帰の家というやつね」(*2)
「あきらも3人の男と結婚する?」
「一人でいいです」
(*2)家を三軒もらい、その各々に奧さんがいる。
それで神田あきらがお嫁さんになることになり。相手として金沢ベースの有名人で、18歳以上であまり年齢差の無い人ということで槇原歌音が浮上した。母の白雪りんごが
「カノンちゃんはいい子ね」
と気に入ってたし(ドラマ制作の現場で見た時「いい性格の子だ」と思ったらしい)歌音本人は
「神田あきらちゃんのファンです。CD全部持ってます」
と言った。
試しにデート(お見合い)させたら、お互い気にいった。ちなみにデートは都内の帝国ホテルのレストランで、歌音はアルマーニのスーツ、あきらはサンローランのドレスだった。あきらが「この人となら結婚してもいい」と言ったので、そのままの服装でティファニーに行った。指輪は実質、スナックのママという仕事柄いい宝石をたくさん見て居る歌音の母と、元々目が肥えている白雪りんごとで決めた。歌音の母は代金500万円をキャッシュで払った。
新居は最初金沢市内の予定だったが、神田あきらが七尾小島のローソンの一日店長をしたことがあり
「あそこがいい」
ということになった。偶然にもウィングライナーの駅ができる予定だったので、そこにガトームーランの店も出すことにした。ここには広大な駐車場を作りパーク&ライドできるようにする。これで能登方面や志賀町の人がムーランやD製薬に勤められる。これで能登方面の従業員が増えてD製薬は10億円の投資でいい買物をした、と思ったのである。
なおシロンはケイが買った。事実上佐良しのぶのおもちゃである。ケイはこの車でレースやタイム競技に出ることも許している。(お陰で佐良は国際C級ライセンスが取れた)
「この近くに能越自動車道の病院西インターができる予定です」
と谷崎。
「その病院なつかしいです。去年そこの病院(公立能登総合病院)に入りました」
と歌音。
「何か病気か怪我かしたの?」
「病気とかじゃないんだけど、『お嫁さんに行く前に治した方がいい』と言われて手術を受けたんです」
「ああ、それで、ちんちんを除去したのね」
「そんなの取らないよ」
「だってお嫁さんに行く前に治すといったらね」
「確かにちんちん付いてたら、お嫁さんに行けない」
「お嫁さんになる前にちんちん除去してもらうのは普通ですよね」
「最近そういう人多いらしいですね。結婚式のパックに含まれてるのもありますよ」
「需要ありそうですね」
「お股にあったいぼを除去してもらっただけだよ」
「ああ。あれは一種のいぼですよね」
「あれって液体窒素吹き付けて凍らせてからトンカチで叩いて取るらしいですね」
「あまり痛みは無さそうね」
「確かに痛みはありませんでした」
「それでめでたく、ちんちんが無くなったんですね」
「無くなったのはいぼですよー」
「ちんちんという名のいぼですね。分かります」
「だって、ぼくのちんちん、昨夜見たじゃん」
「どうなんですか、あきらちゃん」
「歌音にちんちんとかあるわけないです。歌音は可愛い女の子ですから」
「そうですよね」
「ぼくが男の子なのは確認したでしょ」
「はい。女の子なのを確認しました」
「さあ、結婚したからには主婦も頑張るぞ!」
と神田あきら。
「頑張れ!」
と坂出モナ・谷崎潤子(先輩主婦←字幕)
モナは主婦では無いハズ。主婦はきっとルキアというツッコミ多数。
(料理は全部ルキアが作ってるとモナはよく言ってる)
「あなた〜今晩何食べたい?」
「そうだなあ。すきやきとかいいかなあ」
「じゃ、材料買ってくるね」
それであきらは庭に駐めてある車に乗る。
「何か凄い車だね」
と谷崎潤子。そばに初海もいる。
「そう?結婚のお祝いにって、お祖父ちゃんにもらった」
「おじいちゃんって白河夜船さん?」
「はい。そうです」
ここで千里が出てきて解説する。
「この車はポルシェJ。ポルシェの日本上陸70周年を記念して70台限定で発売されました。ポルシェは1952年に輸入代理店の三和商会から発売されました。今回の購入者は、反社などとつながりが無いか事前審査がおこなわれました。購入者の中には、私、白河夜船さん、アクアなどが入っています」
「アクアちゃんも買ったの?」
とカップソープ。
{ええ。あきらちゃんとお揃いになりますね」
(実際に手続きをしたのは九重)
(これは架空のモデルです:筆者注)
「すごいねー。で、いくらしたん?」
「1億円ですけど」
「俺には買えんな」
「あまり庶民的ではないかも」
「1万円なら買えるけど」
「1万円でポルシェが売ってたら買います?」
「それは怖くて買わんな」
「難しいですね」
それで、あきらはエコバッグを持つとポルシェででかけ、どんたくヘイモール店に行く。(どんたくアスティ店のほうが近いが町中で混みやすいので撮影しやすい町外れのベイモール店を使用した)
駐車場に駐めて店内に入る。買い物をする。
アクアとかフィットとか軽自動車が並んでいる中に駐められているポルシェ。人がみんな見返していく、
買い物
牛肉3パック(約500g)・
しらたき・ながねぎ・しいたけ(菌床)、えのき、柳田豆腐・能登の卵、
醤油、みりん、砂糖、一番搾り
「あきらちゃん、ビール飲むの?」
「いえ。ビールで煮るとお肉が柔らかくなるんです」
「ああ、料理に使うのね」
お米のコーナーで悩む。
「色々あって分からないー」
お店の人に訊く
「すみませーん。これどれが美味しいんですか」
「これ美味しいよ」
と言われた“ひゃくまん穀”(5kg)を買って行く。
帰宅
まずはおこめを洗ってルクルーゼでたく。
中火に掛けて沸騰したら弱火で10分。火を止めて13分。
蒸らしている間に、食卓に置いたIHに乗せたフライパンで調理していく。
「あなたぁ、できたよー」
「ありがとう」
それで一緒に食べる。
「おいしいね」
「よかった」
「御飯も凄く美味しい」
「いいお米だね」
「手炊きしたのもあると思う」
と谷崎潤子。
少し頂いて「これほんとに美味しいです」と言っている。
(スタジオ)
「ところで翌日以降のメニューは?」
「16日・木曜日は野菜炒めで、17日・金曜日はカレーライスです。以降も毎週金曜日はカレーということで」
神田あきらが自分で撮影した野菜炒めの映像、カレーを食べる歌音の写真。
「うん。金曜日カレーは良い習慣」
「けっこうそういう家ありますよねー」
「カレーを食べると、ああ一週間たったんだなと思う」
「週の感覚が分かりやすいのがメリットですね」
「ハウスバーモンドカレーですけどね」
「いや私もバーモンド」
「ファンが多いですね」
「でも本当にあそこに住むの?」
「住んでますよ。平日はうちの学校と提携している七尾市内の高校に通います。夕方からはガトームーランの店長です。お客さん一杯来てくれます」
「良かったな」
映像は、かんだあきらが制服で家を出る様子、七尾市内Q学園の校門を通る様子、英語の授業を受けている様子、友人と話している様子、体操服でダンスしている様子、ガトームーランの店頭に立つ様子を撮す。
「そして土日は新幹線で東京に出て来て、芸能のお仕事です」
映像は金沢行きウィングライナーに乗る様子、東京行き新幹線に乗る様子、歌番組に出ている様子。
「ああ、仕事があったらな」
「でも今月CDも出すし写真集も出しますよ」
「結婚したアイドルの写真集とか売れるとは思えん」
「やってみなきゃ分かりません」
この写真集"Valentine Wedding"は2万部売れて充分成功だった(これまでの彼女の写真集の中で最も良いセールス) 4月に出した“Akira in Hokuriku”も良く売れた。またガトームーラン七尾店は金沢店の倍の売上となった。また毎週ここで津幡教室の信濃町ガールズのライブが行われることになった(当面の司会:境界迷子)。これが結構ローカルなファンを形成した(ライブのチケットを持っているとウィングライナーに乗れるので乗車目的の人も結構いた模様)。
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春七(4)