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■女の子にしてあげる(4)

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「やっぱり女の子にならなきゃダメ?」
 
お父ちゃんは少し考えているようだった。そしていきなりボクのおちんちんを握ると、それをゆっくり動かし始めた。
 
え?何この感覚?
 
「こういうのしたこと無かった?」
「うん」
「どのくらいまで行くかな?」
 
ボクのおちんちんはかなり大きくなっていた。こんなに大きくなったの初めて見た。そしてなんだか凄く気持ちいい。そしてやがて何かが身体から出てくる感覚があった。
 
「わ、おしっこ漏らしちゃった」
「それはおしっこではないんだよ。精液だよ」
「せいえき?」
「それを女の身体の中で出せば赤ちゃんができるぞ」
「ボクお母さんになるの?」
「違う。お父さんになるのさ」
「え?お父さんになれるの?」
「精液が出るというのは、お前が実は男としての機能を持っているという印だなでも惜しかったな。1年くらい前からこういうのしてたら、もっとおちんちんが発達してて、女になれと言われなかったろうけど」
 
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「今からじゃだめ?」
「もう遅い。長さが12cm以上あるおちんちんは切るのに裁判所の許可がいるんだけど、お前のはこれどう見ても10cm無いから学校が切って下さいと言ったら、たとえ親が許可しなくても学校の判断で切っていいんだよ。お前も今1度だけ男になれたのを土産に、明日ちゃんと女の子になる手術受けてこい」
 
「やはり手術受けるの?」
 
「まあお前は性格的にも女のほうがいい気もしてたぞ」
とお父ちゃんは言った。
 
「そうかなあ」
「それに実は俺も女の子が欲しかったんだよね」
「お母ちゃんも言ってた!」
「だから生まれたての時に、こっそり性転換しちゃう?なんて話もしたんだけど10年後になってしまったな」
「まだ気持ちの整理がつかないよぉ」
「まあ寝て起きたら、あきらめが付くだろう」
「ボクが抵抗して暴れたりしても切られちゃうよね?」
「そういうみっともないことはやめろ。男なら潔く手術受けろ」
「男じゃなくなっちゃうんだけど!?」
 
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その晩は、また女の子パンティにジュニアブラ、女の子シャツを着た上で女の子パジャマを着せられた。男の子パジャマと似ているけど、上着のボタンが逆についているし、ズボンにおちんちんを出す穴が無い。
 
「ズボンとパンティを下げて、座っておしっこしてね」
「うん」
 
それで朝目がさめた時、ボクはその女の子パジャマのズボンがまるでテントのような形になっているのを見た。なんで?と思ったらおちんちんが凄く大きくなっていて堅くなっていた。
 
きゃー。こんなの初めて。
 
でも最後なんだよなあと思うと、ちょっと寂しい気分になる。このおちんちんは明日の朝にはもう無くなっている。
 
それで女の子下着を脱いで、最後の男の子下着を着けた。それから男の子上着を来て、ズボンを穿く。女の子パンティとスカート、女の子シャツと女の子上着も一緒にたたんで布のバッグに入れた。
 
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おちんちんを切る手術の同意書をランドセルに入れてボクはいつものように
 
「行ってきます」
と言って家を出ようとする。その時、お父ちゃんが玄関まで来てボクのズボンのファスナーを下げて中に手を突っ込み、ボクのおちんちんを握った。
 
「じゃ俺の息子さようなら。帰ってきた時は俺の娘だな」
「うん」
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
 

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学校に行き、朝礼の時に書類を先生に渡した。
 
「ふむふむ。手術は女性器形成まですると。ああ、ちゃんと臓器ストックがあったんだ?」
「お母ちゃんがそのURLに登録してました」
「用意がいいね。で、睾丸は持ち帰らなくていいんだね?」
「はい。捨ててくださいとお母ちゃんが言ってました」
「君はまだあそこの毛は生えてないのね」
「はいそうです」
 
「じゃこの書類と女の子パンティ・スカートを持って保健室に行って」
「はい」
 
それでボクは女の子の服を入れたバッグを持ち、保健委員のレイカに付き添われて保健室に行った。
 
「手術怖い?」
とレイカが訊く。
「それよりボクほんとうはおちんちん切られたくない」
とボクは言う。
「まあそれは今更だね。潔く女の子になりなよ」
「まだ潔い気持ちになれない」
 
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レイカは微笑んでいた。ああ、女の子の優しい微笑みっていいよなとボクは少しだけ女の子に憧れる気持ちになった。
 

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書類を保健室の先生に出すと
 
「昨夜9時以降は食べ物も飲み物も飲んでない?」
と再確認される。
 
「飲食していません」
「じゃ今からすぐ手術です。裸になってそこのベッドに寝て下さい」
 
ベッドには何やら防水シートのようなものが掛けられている。ボクは男の子上着を脱ぎ、ズボンを脱ぎ、男の子シャツを脱ぎ、最後にブリーフを脱いだ。もうボクは2度とこの服は着られないんだと思うと少し寂しくなった。
 
言われた通り、ベッドの上に横になる。足を曲げて広げてと言われるのでそうする。おちんちんとタマタマが無防備にさらされる。
 
「手を握っておいてあげる」
とレイカが言ってボクの左手を握ってくれた。
 
「ありがとう」
と言って微笑む。
 
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やがて手術着をつけた校医の先生が入って来た。同様に手術着を着た看護婦さんも3人いる。
 
「では今からおちんちんを切って尿道を短縮し、あわせて君を女の子にする手術を始めます。臓器ストックから君の万能細胞から作った女性器も既に到着していますので、これを体内に埋め込みます」
と校医さんは言う。
 
「あのぉ、ボクがおちんちん切られるの嫌だと言ってもダメなんですよね?」
とボクはダメモトで言ってみた。
 
「君のおちんちんを切って尿道を短縮するのは学校生活上の処置として既に決定しています。君のおちんちんは長さが10cm以下なので自由に切っていいことになっています。更に君の親権者がおちんちんの切除に同意しています。悪いけど、君自身が嫌だと言っても、手術は行います。君が抵抗する場合は拘束具で固定してから手術するけど」
 
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「分かりました。手術してください」
とボクは力無く言った。
 
「大丈夫だよ。ユウキはちゃんと女の子としてやっていけるよ」
とレイカが勇気づけるように言う。
「ありがとう」
とボクはレイカに微笑んで礼を言った。
 
「じゃ麻酔を打つね」
と校医が言って注射をされた。
 
「手術は簡単なものだから30分もあれば終わるから」
「はい」
 

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麻酔されていたので全然痛くは無かった。手術の進行を見ててもいいよと言われたものの怖かったので見ないことにした。レイカがずっと心配そうに手を握っていたくれたのが、凄く心強かった。
 
「はい、終わったよ」
とやがて校医の先生が言う。
 
「君のおちんちんはきれいに除去した。尿道は推定で4cmくらいになっている。おしっこがかなり近くなるから、早め早めにトイレに行くようにね」
「はい」
 
そういえば、それが目的だった! おちんちん切られるというのが重大すぎてそのことは忘れてた!!
 
「睾丸も撤去したからヒゲが生えたり声変わりしたりすることもないから。お股の形はもう女の子の形になっているし、大陰唇・小陰唇ちゃんとあるし、陰核の少し下に新しい尿道口がてぎている。膣・子宮・卵巣もあるから結婚もできるよ。性転換証明書を書くからそれを役場に出せば戸籍上の性別も女の子に変わるからね。早ければ1年くらいで生理も始まるから」
 
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とお医者さん。
 
「生理って?」
とボクが訊くと
「あとで私が教えてあげるよ」
とレイカが言った。
 
「これでもうあなたは立派な女の子ね。きっと可愛いお嫁さんになれるわ」
と保健室の先生も言った。
 

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お股の所に包帯が巻かれているものの、明日には取ってもいいということだった。おしっこは今日だけ導尿しますと言われて、何かパイプのようなものがお股の所から出ていて、ビニール製のバッグにつながっていた。お風呂は3日後から入っていいということだった。
 
「そのカテーテル外すのは私でできるから明日また保健室に来てね」
と保健室の先生が言う。
 
「分かりました」
 

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それでボクは包帯が巻かれたお股の上にイチゴ模様の女の子パンティを穿き、女の子シャツを着て、緑と黄色のチェックのスカートを穿き、女の子上着を着た。
 
そしてまたレイカに付き添われて教室に戻る。学校に登校してきたのが8時すぎ。保健室に来たのが8:30くらいだと思うので手術が始まったのが9時前だろうか。今まだ10時前だ。ほんとにあっけなく手術は終わっちゃったなとボクは思った。
 
でもボクのお股にはもうおちんちんは無いのか・・・・と思うと凄く寂しい気分になった。
 
「スカートでちゃんと歩けるね」
「昨日だいぶ練習させられた」
「帰る時はバスの整理券、赤を取らないといけないからね」
「それも昨日練習させられた」
「今日はまだ導尿されてるけど、明日からは女の子式のおしっこ頑張ってね」
「座っておしっこする練習は随分させられた。おちんちんが無くなったのでどのくらい感覚が変わるのかは未知数だけど」
 
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「でも私見ちゃった」
とレイカは言った。
 
「何を?」
「ユウキのおちんちんとタマタマが切られて、女の子の形に改造されていく所」
「よくそういうの見ても平気だね?」
「私血を見るのは割と平気なんだよねー」
「ボクそれ全然ダメ」
 
「私お医者さんになろうかなあ」
「ふーん」
「お医者さんになって、男の子のおちんちんを切る手術をするの。なんだか楽しそうだもん」
「楽しいの?」
「工作でもしているみたい。なるほどー。こうやって女の子の形を作るのかって見ていて感心したよ。最初にこういう手術考えた人は天才だね」
「ふーん」
「でも間違いなくユウキが女の子になったことを私は見届けたからね」
「まあ先生も証明書書いてくれたけどね」
 
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「これからは私たち女の子の仲間だから、もっとたくさんおしゃべりしようね」
「うん。それはこちらもよろしく。もう男の子とはあまり話せなくなるだろうし」
「どうしても男の子と女の子の間には壁があるからね。でもユウキはその壁を越えてこちらに来ちゃったから」
 
「来たくなかったんだけどねー。おちんちんも無くしたくなかったし」
「まあ無くなっちゃったものは仕方ないよ」
「だよねー。仕方ないから頑張って女の子として生きてくよ」
「うん。頑張ってね。でもユウキは以前から女の子向きだと思ってたよ」
 
「なんかみんなにそれ言われる」
 
「これまでも実はスカートとか穿いてたんでしょ?」
「昨日初めて穿かされたんだけど」
「それはちょっと信じられないなあ。だってみんなあの子きっと時々スカート穿いてるよね、と女の子同士で噂してたよ」
 
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「なぜそう思われたんだろ?」
「でも女の子の世界にようこそ、だね」
「うん。まだ女の子になりたてだけど、よろしくお願いします」
 
 
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