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■姉弟(しまい)-sisters(1)

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(C)Eriko Kawaguchi 2012-09-30

 
「ただいま」と言ってボクがアパートに帰ると
「おかえり」と姉が声を掛けてくれた。
 
「お疲れ様。今日はお仕事どうだった?」
「うん。今日は初めてのお客さんの所を訪問したんだけどね。向こうの社長さんに結構気に入ってもらえたような気がした」
「良かったわねぇ」
 
「でもお腹空いた。今日の御飯は何?」
「今日は肉ジャガよ。今から作るから、少し休んでて」
「うん。ボクちょっと一眠りするね」
「うん」
そう言って、姉は台所に立っていった。ボクは居間の隅で毛布をかぶって仮眠した。
 

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「伊布雄、御飯できたよ。起きて」
という声で起こされる。
「あ、ありがとう」
 
ボクは起きて姉と一緒に御飯を食べた。
「美味しい!お姉ちゃん、ほんとに料理がうまいね」
「ふふ。あなたが美味しそうに食べてくれるから、私も作り甲斐があるわ」
 
御飯が終わって一息ついた所で、姉が
「今日はこれを着てごらんよ」
と言って、服を持って来た。
「え〜? ボクがこんな可愛いの着るの?」
「うふふ。似合うと思うよ」
 
ボクは姉からその服を受け取ると、「先にシャワーしてくるね」と言い、バスルームに行き、ワイシャツとズボンを脱ぎ、シャツとパンツも脱いで、身体をよく洗い、足の毛もきれいに剃った。
 
身体をバスタオルでよく拭くと、ブラジャーとパンティを身につけてからバスルームの外に出た。姉が微笑んでいる。
「ほんと、そういう下着が似合うんだ」
「えへへ。なんかお姉ちゃんに勧められている内に、ボク癖になっちゃった」
 
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と言って、ボクは姉から可愛いミディサイズのプリーツスカートとガーリーなチュニックを受け取り身につけた。
 
「ほら、鏡を見てごらん」と姉が言うので、覗き込んでみる。
「ふふ。可愛いわね」
「えへへ。ボク女装が癖になっちゃったら、どうしよう?」
「もう癖になってる気がするけど。いっそ性転換して私の妹になる?」
「えー、どうしようかなあ・・・・」
 
「今、貯金どのくらいあるの?」
「200万くらい」
「400万貯められたら、手術しちゃわない?手術代は100万くらいだけど、手術受けたあと、1年くらい静養が必要でしょ? その間の生活費がいるもん」
「うーん・・・・」
 
「おちんちん必要?」
「背広着て会社行ってる時はボク、男として頑張ってるけど、こういう服を着てると、なんか、おちんちん無くてもいいかなという気になっちゃう」
 
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「あなた小さい頃、結構女の子の服を着てて、凄く可愛かったもん。みんなから『可愛いお嬢さんですね』って言われてたよ。男の子の服を着てても」
「へー」
 
「さて、私はそろそろ仕事に行ってくるわ」
「毎晩たいへんだね」
「学生しながらお金も稼ぐには、これがいちばん効率いいのよ」
 
そう言って、姉は少しセクシーなドレスを身につけ、夜の町に出て行った。姉が勤めているお店は、24時閉店なので、いつも夜中の1時には帰ってくる。ボクはいつも姉が帰ってくるのを待ってから寝る習慣だった。
 
姉が出かけたので、ボクは仕事で覚える必要がでてきた技術に関する解説書を読み始めた。
 

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2時間ほど勉強している内に少し眠くなってきたので、また仮眠することにする。携帯のアラームをセットして、ボクは布団に入った。スカートを穿いたままである。ボクはなんとなく「したく」なって、スカートをめくり、パンティを下げて、あの付近に触った。
 
指でちょっといじってると少し気持ち良くなってくる。
 
そういえば、中学生の頃はボクもこれを手で握って上下させて、白い液体を出したりしてたなあ・・・などと、ちょっと懐かしい気分になる。あの頃のことって、だんだん記憶が曖昧になってきている。
 
でも本当にボクって中学高校の6年間を学生服で通ったのだろうか?何だかそれさえも曖昧な気がしてきた。セーラー服を着てたような気もするのだけどお姉ちゃんのを借りてたのかなあ。。。。
 
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でもあの頃、女の子の恋人がいて・・・・校舎の裏でキスしたっけ。 結構熱烈なラブレターとかやりとりしたなあ。
 
高校卒業とともに別れてしまったけど・・・・大学生の時に一度だけ偶然遭遇して・・・・一緒にホテルに行っちゃった。何だか燃えてしまって・・・・・避妊もせずにセックスしてしまった。彼女は安全日だから大丈夫、とは言ってたけど・・・・。
 
あの時なぜボクは「恋人になろう」って言えなかったんだろう。
 
そんなことを思うと、涙が出てきた。だめこれ。無理矢理逝かせて寝よう。
 
ボクは自分の性器を指で押さえると、ぐりぐりと回転運動をした。これ腕が疲れるんだよねー。でもこれ頑張らないと逝けないから。
 
それでも疲れて途中何度か休んだ。でも何とか逝くことが出来た。
 
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大きく息をする。心臓が速い鼓動を打つ。私は少し落ち着くと服を汚さないように、パンティライナーをショーツに付けて・・・そのあたりで記憶が途切れている。
 

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目が覚めたらもう0時だった。22時に起きるつもりだったのに! 3時間も寝てしまった。
 
パンティライナーの包み紙がそばに落ちてるので、トイレのサニタリーボックスに捨てて来る。服の乱れを直してから、ボクは勉強を再開した。
 
やがて1時に姉が帰ってきた。
 
「お帰り」
「ただいま」
 
夕方ボクが帰宅する時とは逆のやりとりがある。ボクはコーヒーを薄めに入れて、姉に勧めた。
 
「うん、美味しい。コーヒーの入れ方は上手いよね」
「えへへ。料理も少し覚えられたらいいんだけどね」
「うふふ。もし女の子になるつもりがあったら少し教えてあげるよ」
「それって花嫁修業?」
「そうだね。可愛いお嫁さんになれそうな気がするよ」
 
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そんな感じで、1日は終わっていた。
 
朝はだいたいボクが朝ご飯(だいたい御飯と味噌汁に玉子焼きとか鮭の切身とか)を作り、姉と一緒に食べて、ボクは会社へ、姉は大学へと、一緒に出かける。
 

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しかし我ながら、自分はいろいろな1人称を使っているなと思う。
 
会社に出て行って、ビジネス上では「私(わたくし)」と言っている。でも仲間内で休憩時間などに会話をする時は「俺」と言う。
 
家に帰ってきて姉と話す時は「ボク」だ。以前はもう少し男っぽいイントネーションで「僕」と言っていたけど、姉に女装を唆されるようになってから少しイントネーションが違うやや女の子っぽい「ボク」という言い方に変わった。この一人称だと女の子の服を着ている時でもそんなに違和感がない。
 
更に「私(わたし)」という一人称を使うこともある。それはこんな時だ。
 

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その日もボクが会社から帰ってきてから、姉と一緒に御飯を食べ、姉がホステスさんの仕事に出かけて行ってから、いつものように技術書を読んでいたら、携帯に着信があった。
 
「ハーイ、何してる?」
「え?ちょっと仕事関係の勉強をしてた」
「カラオケのメンツが足りないんだよぉ。出てこない?」
「ごめーん。私(わたし)、明日の営業で使うから、今日中にこの本読み終えないといけないから」
「しょうがないなあ。じゃ、木曜日とか出てこれる?」
「うん。木曜日なら大丈夫だよ」
「じゃ、木曜日の20時、サダックスで」
「OK。ああ、でも最近、私、あまり新曲入ってない」
「流しながら覚えればいいよ」
 

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ボクが女の子の服を着るようになったのって、いつ頃からだろう・・・
 
何か物心付いた頃から、ボクってしばしば姉の服を着ていた気がする。最初の内は面白がって見ていた母も、ボクが小学校に入る頃になると
「あんたは男の子なんだから、ちゃんと男の子の服を着ていなさい」
と言うようになった。
 
それでもボクは姉の部屋に行って、姉には少し小さくなったスカートとかを借りて穿いていたりした。姉とふたりで女の子の格好をして外を出歩くこともよくあった。
 
友だちにこういう性癖?をカムアウトしたのは高校生の時だ。それまでボクは学校や、家でも両親の前では男の子の振りをしていて、両親不在の日などに姉の部屋で女の子の服を着せてもらっていた。でも高校生くらいになると、お小遣いを貯めて、自分用のブラジャーやショーツ、そしてスカートなどを買うようになった。最初に買った濃い緑色のミニプリーツは、サイズが合わなくなって穿けなくなった今でも宝物で、タンスの隅に入れたままにしている。
 
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高校の頃はしばしば女の子の友だちと一緒に、女の子の服を着て町で遊んだりしていた。だから今でもボクのプライベートな友人は女の子ばかりだ。会社では男性の同僚との付き合いがあるけど。
 

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ボクのことを向こうも女の子(に準じる存在)と思っているから、女性の友人と付き合っていても、中学生時代のように恋愛要素が発生することは無い。そういう場にはボクもだいたい女の子の格好で出ていくので、向こうも普通に同性の友人と同様に扱ってくれる。こういう関係はけっこう気楽だ。
 
しかも彼女たちからは、ボクという存在は、純正の女性の友人より、いろいろ話しやすい面があるようである。
 
「だって恋愛のライバルになる可能性ないから、微妙なことまで話せるんだよ」
などと、ある時ひとりの友人は言っていた。
 
要するにボクは彼女たちにとって「恋愛の対象にもライバルにもならない」という二重の意味での安全パイになっているようである。
 
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玄関にベル。
「ごめん下さい。伊布美さん、いますか?」
「あ、久司さんでしたね。今呼びます。お姉ちゃーん」
と言って居間まで行くと
 
「はいはい」
と言って姉が出ていく。ふたりは玄関口でどうも仕事のことで打ち合わせしているようである。しかし、姉の言葉にビジネス的な「営業用の愛想」以上のものを感じる気がしていた。
 
「お姉ちゃん、久司さんのこと好きなの?」
「へへへ。一応オーナーに交際の許可は取ってるよ」
「そんなの許可がいるんだ?」
「当然。ちゃんと許可もらってからやらないと、久司さん、お店の商品に手を付けたことになって、タダじゃ済まないもん」
 
「わあ、ちょっと怖い世界だね。指詰めろとか言われるの?」
「まさか! うちはその系統のお店じゃないよ。懲戒免職にはなるだろうし、損害賠償で何百万か請求されるだろうけどね」
「やっぱり怖いじゃん!」
 
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金曜日、ボクが帰宅すると、お姉ちゃんは
「今日はお注射の日だよ。お風呂できれいにしてきてね」
と言った。
「うん」
とボクはお風呂に入ると電気カミソリで、おちんちんの周りの毛をきれいに剃った。その上で石鹸を付けてよく洗う。
 
お風呂から上がると、姉は「そこに寝て」と言う。
ボクが横になると、お姉ちゃんはゴムのチューブでボクのおちんちんの根元をギュッと縛った。この縛られる時って結構痛いよなと毎週思う。
 
縛ったあと30分待つことになっている。その間におちんちんは血流が止まって紫色になってしまう。何か見るのも気持ち悪い。
 
「そろそろいいかな?」
と言うと、姉は新しい注射器に薬液を吸わせ、押し出して針の先から少し出し空気を確実に排除する。その上で、紫色になっているボクのおちんちんの静脈に注射針を刺した。
 
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この紫色になっているおちんちんは触っても感覚が無いから注射針を刺しても全然痛くない。そして薬を注入しはじめてから、おちんちんの根元のチューブをほどく。血流が再開し、おちんちんの色は次第にふつうの色に戻っていく。それとともに薬も身体全体に広がっていくみたい。でも実はここでまとめて痛みがやってくる。
 
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