広告:メイプル戦記 (第1巻) (白泉社文庫)
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■機種変更(5)

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「ね、真由。ちょっとこないだから思ってたんだけど」
「何?洋子」
私達は今夜もたっぷりレスビアンセックスを2時間ほど楽しんだ所であった。もちろんちゃんと避妊はしている。
 
「私達さ、これ恋愛じゃなくてただの遊びってことで最初に合意したつもりではあったんだけど」
「うん」
「私、真由のこと好きになっちゃった。こういうのいけない?」
「そうね。。。私も洋子のこと好きになっちゃったかも知れない」
「恋人になっちゃう訳にはいかないよね?」
「うーん。じゃ、洋子が今の身体でいる間は恋人でもいい」
「ふつうの男の身体に戻したらサヨナラ?」
「その時はまたその時に考える」
「うん」
 
「でも、私にサヨナラされそうだから今の身体でいようとかは思わないで。元の身体に戻りたいと思ったら遠慮無く戻ってほしい。男の身体に戻りたいと思っているのに無理に女の身体のままでいる洋子とは、むしろ付き合いたくない」
「分かった」
 
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最終日は札幌泊で、このツアーで唯一のホテル泊になった。お風呂は各個室に付いているので大浴場に行くわけではない。しかし私達はオプショナルツアーの「蟹料理つくしとナイトショー」に参加して、他の女の子グループたちとも充分楽しんで交流することができた。
 

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旅行から戻ると、またいつもの日常が始まる。私は背広を着て会社に出かけ、仕事をする。その背広を着ている自分に物凄い違和感を感じた。会社にいる間はトイレも男子トイレに入るのだが、何度も間違って女子トイレに入りそうになり、すんでの所で踏みとどまった。ある時は、マジで女子トイレに入ってしまいそうになったところを、ちょうど出て来た同僚の神崎さんと鉢合わせてして「あ、間違った。ごめん」といって慌てて男子トイレの方に行った。
 
旅行から3ヶ月ほどたったある日、神崎さんから残業している時に話しかけられた。
「ねー、橋山君、こないだからしばしば、女子トイレに入りかけては男子トイレの方に行ってるよね」
「ごめん。ぼーっとしてて」
「もしかしてふだん女子トイレに入ったりしてる?」
「えーっと」
「つまり、女装趣味があるのかな、とか思ったりして」
「うん。女装してる」
私は誤魔化してもしょうがないしと思い、正直に答えた。
 
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「へー。女装姿、見てみたいなあ。橋山君、眉も細くしてるよね」
「あ。うん」
「アイブロウで太く見せてるけど。こないだから女子たちの間で少し話題になってたんだよ」
「あはは。女子にはバレるよね」
「それと、こないだから少し観察してたんだけどさ、もしかして橋山君、おっぱいがある?」
 
「触っていいよ」
と言って、私は神崎さんの手を取り、自分のバストに触らせた。
「かなり大きい」
「一応Dカップある」
「おっぱい大きくしちゃったんだ!」
「うん。実はおまたの形も女の子の形になってる」
「性転換しちゃったの!?」
「してないよ。機種変更ってやつ。女の子みたいな割れ目ちゃんの中に小さいけど、ちゃんとおちんちんが付いてる」
「ああ、一部で流行ってるとは聞いた。女の子のコスプレする人がおっぱいを大きくしたりとか。橋山君もその口?」
 
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「いや、別にコスプレじゃないよ。ふつうの女装だよ」
「そりゃ女装するから、そんな形にしたくなっちゃったんでしょうね」
「うん、まあ」
「橋山君のそばに寄るとかすかにお化粧品かなって感じの香料の匂いがするのよね。男性用化粧品じゃなくて、女性用化粧品の香り」
「うん。ふだんからお化粧してるから。それが残ってるのかな」
 
「かなりハマっちゃってる感じね。ね。今週末にうちの職場の女子たちで女子会あるんだけど、それに来たりしない?女の子の格好で」
「えー?ちょっと恥ずかしい」
「でも、ふだん女の子の格好で外を歩いてるんでしょ?」
「むしろ男の格好してるのは会社にいる時だけ」
「だったら恥ずかしがることないじゃん」
 
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私は何だか神崎さんにうまく乗せられてしまった感じで、週末の女子会への出席を同意してしまった。
 
女子会に私が女の子の格好で出て行くと、みんなから歓声が上がっていた。
「可愛い!」
「なんか凄く自然に女の子の服、着こなしてるじゃん」
「違和感無いよね」
「そのままOLで通るよ」
「会社にも女の子の格好で出てこない?」
「いや、それはさすがにクビになるんじゃないかと」
「あ、声も女の子だ」
「どうですか?部長」
 
今日の女子会には、総務部長の肩書きを持つ、社長の妹さんも出て来ている。
「うーん。これだけ自然なら、女子の制服を着てもらったら、女子社員扱いしてもいいよ。女の子の声が出せるんなら、電話応対とかもできるしね」
「おお、部長のお墨付きも出たよ」
「えーっと」
 
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女の子たちとふつうに会話するのは、先日の旅行の時に体験していたので、その日の女子会でも、私はごくふつうに出席している女の子たちと会話を交わしていた。話題も女性同士で盛り上がる話題にふつうに付いていくし、調子に乗って同僚男子社員の品評会などでも積極的に発言して「お、その見方は新鮮」
などと言われていた。
 
あまりにも盛り上がったので、彼女たちからは「次回も参加してね」と言われた。社長の妹さんからも
「もし、あなた本気で女子社員として勤めるつもりあったら、私から社長に口添えしてあげるから」
などと言われた。
 
週明けから、私は女子の同僚たちと垣根無い感じで話をするようになった。お昼も彼女たちと一緒に食べに行ったりすることもあったし、お茶を配るのは他の女子がやるにしても、お茶を入れたり、茶碗を洗ってくるのとかの作業には、私はしっかり彼女たちのローテーションに組み込まれてしまった。郵便物を出してきたり、社内で使うもののお買物などの作業も分担した。
 
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女子会には常連メンツとなり、特に神崎さんなど数人の仲良しグループとは私も仲良くなり、よく一緒におやつを食べに行ったり、ショッピングやライブ・映画などに付き合ったりもしていた。むろんそういう時は女の子の服で出かける。
 
私がプライベートで女装していること、おっぱいを大きくしていることなどは次第に男性の同僚たちにも知られるところとなっていったが、そのことで特に何か言われることは無かった。しかし男性の同僚たちから飲みに誘われることはほとんど無くなっていった。
 
電話などは積極的に「女声で」取ってと言われた。これは好評だったし、私はいつしか電話のベルが鳴る直前の「カチッ」という音で電話に飛びつく習性ができてしまった。他の女子社員にも私は「洋ちゃん早〜い」などと言われて、悦に入った。ある時は、電話に飛びついて女声で
「はい、○○株式会社でございます」
と言ったら、なんと自分の顧客だった!
 
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「はい、橋山でございますね?」
と私は女声のまま言うと、すぐに男声に切り替え
「お待たせしました。橋山です。あ、こないだの件ですね」
などと、相手との要件に入った。
 
そばにいた男性同僚が呆気にとられていた。後ろの方の席に座っている総務部長が忍び笑いをしていた。
 
その年の社員旅行に私は部長にも勧められて女装で参加し女部屋(神崎さんたちと同じ部屋)に泊まり、女湯に入った。私は一応恋愛対象は女性だし、ふつうの状態で女性のヌードなど見れば性的に興奮するのだが、女性の友人と一緒に個室にいる場合や、女性と一緒に着替えたりお風呂に入ったりする場合は意識の切り替えで不用意に興奮したりはしないようにコントロールできるようになっていた。
 
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その頃には私は女子の制服も渡され、女子更衣室に私のロッカーも用意してもらっていた。ふだんは私は背広を着て勤務しているのだが、ビジネスフェアに女子社員をキャンペーンガールとして派遣するような場合に行ってきてと言われることもあり、また女子幹部研修などにも度々参加していた。そのため私は女性用のスーツも自宅と会社に置いておくようにしていた。通勤時は一応背広なのだが、部長からは「通勤の時も女の子の服でいいよ」などと言われている。ただ自分としてはもうしばらくは一応「男性社員」でいたい気もしている。
 
真由との関係はうまく行っていた。彼女とはその夏から同棲を始めた。自分のアパートを引き払い、彼女のアパートに一緒に住むようになった。彼女とは毎晩のようにレスビアンセックスを楽しんでいる(彼女の生理中はお休み)。休日は一緒にお出かけすることも多く、会話していても楽しいし、今はとても幸せだ。週末に一緒に小旅行に行くこともある。冬のボーナスで彼女にはエンゲージリングを贈るつもりでいる。
 
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元々、こういうおちんちんにしたのは、小さいほうがフェラが気持ちいいですよという話からだったのだが、彼女にされるフェラ(クンニ?)は物凄く気持ちが良かった。以前の恋人にされていたフェラは物理的な快感はそれほどでもなく、むしろ痛いという感覚が大きく精神的なもので快感を得ていたが、真由にされるフェラ(クンニ?)は物理的にもほんとに気持ち良くて、頭が壊れてしまいそうだった。もちろん私も真由にはたくさんクンニをしてあげたし、じゃんけんで下になる側を決めて69もたくさんした。
 
「でも、洋子、もう身体を元の形に戻す気、無いでしょ」
「うん。なんかこのままでいいかな、という気になってきている。大きなおちんちんが股間に付いてる自分がもう想像できない」
 
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「ヴァギナはどうするの?もし付けたら、私指とかで攻めてあげるよ」
「いや、まだ男性機能を放棄する気にはならないから」
「じゃさ、私達が結婚してから、子供を2〜3人作った所で、完全な女の子になっちゃう、なんてのはどう?」
「うううううん。。。。そう煽られると、なんかその気になってしまいそうで自分が怖い」
 
でもきっと、そうなっちゃうんだろうな。私はそんなことを思いながらダブルスプーンで彼女に極小おちんちんを責められていた。そして結婚式の時、私はタキシードなのかな?それとも私もウェディングドレス着ていいのだろうか、などというのもちょっと悩んでみたりしていた。
 
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