広告:國崎出雲の事情 4 (少年サンデーコミックス)
[携帯Top] [文字サイズ]

■機種変更(4)

[*前頁][0目次][#次頁]
1  2  3  4  5 
前頁次頁目次

↓ ↑ Bottom Top

「よし。じゃ避妊もできたところでレスビアンセックスしてみようよ」
「うん」
 
私達は「真由」「洋子」と呼び合うことにした。私の名前は「洋介」なのだが、女の子と見紛うようなボディで女装もしていて男の名前じゃ変だといって、洋子にされてしまった。
 
真由はレスビアンセックスをネットでいろいろ調べたらしく、いきなり松葉を仕掛けて来た。過去に女の子と(男女として)交際した時も、こんな体位はしたことなかったので、かなり興奮した。私はあっという間に逝ってしまった。
 
「えー?もう逝っちゃったの?つまんない」
「ごめん。新しいの装着してまたやろう」
 
私は精液でいっぱいになり膨らんでいる極小おちんちん用コンドームを取り外し、ビニール袋に入れて始末してから、ティッシュでよくよく拭く。そしてまた新しいのを装着して真由にキスした。再び松葉をする。さっき逝ったばかりなのでさすがにすぐまた逝ってしまうことはない。ただこちらのテンションがすぐには上がらないので仕方なく演技で補う。彼女のほうは次第に興奮度があがってきている感じだ。
 
↓ ↑ Bottom Top

少し体勢を変えて、彼女のクリトリスを私の指で刺激してあげた。
「あーん。気持ちいい。もっとして、して」
などというので、グリグリしてあげる。毎日自分のをしているから、彼女のをするのも気持ち良くなる力の強さとスピードがだいたい見当がつく。
「なんかこんな気持ちいいの初めてだよぉ」
などと彼女は言っている。そろそろかな?と思っていたところで、果たして彼女は潮吹きして逝ってしまった。私は強くグリグリするのはやめて、優しい愛撫に変える。彼女の興奮が少しずつ冷めていくのを感じる。
 
「なんかこんなに気持ち良かったの、初めて。潮吹きなんて経験したのも初めて。私、恋愛経験無駄に多いけど、こんなに気持ちよくしてくれた彼氏いなかったよ」
「よかったね」
 
↓ ↑ Bottom Top

そうそう。私達は「恋人ではない」ということで自分達のポジションを確認していた。ふたりのレスビアンセックスは、ちょっと危険なお遊びということにしている。キスもするけど、どちらというと親愛のキスだ。だから、私達はけっこうお互いに過去の恋愛体験なども平気で語り合っていた。真由は今まで5人の男性と交際経験があるが、もう男に少し飽きてきてたから、こういうのもちょっと刺激的でいい、などと言っていた。私も前の彼女とのことを平気で語っていた。
 
「私も前に女の子と付き合ってた時はクリちゃん触ってとかいわれても、どのくらいで気持ち良くなるのかって分からなくて、彼女を満足させてあげられなかったんだけど、いざ自分にクリちゃんみたいなおちんちんが付いちゃうと、これで毎日オナニーしてるから、かなり気持ち良くなるやり方が分かってきたよ」
 
↓ ↑ Bottom Top

「へー、毎日するんだ」
「一応男の子だから」
「そっかー。私は自分でやることあるけど、せいぜい週に1回くらいだよ」
 
「あと、大きなおちんちん使ってた頃は、なんか出しちゃうのが目的みたいな感じもあったんだけど」
「うん」
「この小さなおちんちんにしてから、むしろすぐ出ちゃわないように、長く楽しむのがいいなと思うようになったんだよね」
「へー」
「だから射精に至らせないように、2〜3時間ずっとやってることもある」
「猿だね」
「あはは」
「でも女の子のオナニーも長時間楽しむって子が多いみたいだよ」
「なるほど」
 
その週の週末、私は真由から呼び出されてショッピングに付き合った。洋服屋さんがたくさん入っているビルでいろいろ服を物色する。j
 
↓ ↑ Bottom Top

「私、洋服はスーパーでばかり買ってた。こういうとこ来たの初めて」
「へー。この手のピルに入ってる店って、かなり高い店もあるけど、けっこう庶民的な店もあるのよ」
「ふーん」
「だけど、洋子、女の子の格好がかなり板について来たね」
「そう?」
「最初に見た時も、わりと可愛くなるなとは思ったけど、今日の雰囲気とか、ほとんど違和感とか無いよ」
「少しは違和感あるんだ」
「注意してみないと分からないと思う」
 
その日、真由の買物がけっこうかさばったので、私は真由の家まで付き合って荷物を運ぶのを手伝った。真由がお茶を入れてくれて、少し会話をする。
 
「でも、もしかして洋子って、プライベートな外出ではいつもそんな格好になってたりしない?」
「えーっとね。会社に行く時だけ背広着てて、帰ったらもう女の子の服に着替えてる。最近は近所のスーパーに夕飯の買物行くのとかも、この格好で行っちゃうよ」
「女装にハマったな」
「うんうん。ハマった。実は下着はいつも女物しか着てない」
「じゃ会社行く時も女物の下着?」
「うん。ブラジャーも付けてる」
「夏になっても背広脱げないね。ワイシャツ姿だと、ブラ線見えちゃうよ」
「というか、背広脱いだら、胸があるのも分かっちゃう」
「そうか。もう男として生きるのが困難になってたりして」
「あはは、時々思う」
 
↓ ↑ Bottom Top

「もういっそ女として生きちゃえば?声も女声使ってたら、完璧に女で通るもんね。性転換とかには興味無いの?」
「無いよ。私、男だもん」
「ふーん。あそこの会社のサービスメニューには、おまんこの機種変更もあるからね。それやると、洋子、ヴァギナを身体に付けられるよ。産婦人科とかにけっこう機械が置いてあって、遊びすぎた女の子が新しい処女膜付きヴァギナに機種変更したりしてるんだ」
「へー。ちょっと興味あるかも」
 
「ただし、男の人がこれやると、おちんちんはクリトリスに強制変更されて、タマタマも撤去されちゃうけどね」
「やだ、それは」
「ふーん。タマタマは撤去されたくないんだ」
「男やめるつもりはない」
「なんか既に男やめてる気もするけどなー。会社の健康診断とかどうするの?」
 
↓ ↑ Bottom Top

「こないだ受けたばかりだから来年まで大丈夫。こないだはもうおちんちんをこのタイプに変更した後だったけど、パンツまで脱がないから」
「でも来年はやばいよね。胸はお医者さんに見せるでしょ?レントゲン撮る時も脱ぐし」
「だよね。それまでには何か考えないと」
「会社やめるか、女やめるかの選択?」
「うーん。。。来年までに考える」
 
私達はピアノのレッスンの後、毎週ホテルあるいはどちらかのアパートに行って刺激的なプレイを重ねた。また休日にはしばしば一緒に町を散歩した。化粧品は彼女に見立ててもらって、私の肌の色に合うものを選び直してもらった。また、女らしい仕草をかなり仕込まれた。そしてこの休日の外出の時、私は女子トイレを使うように彼女から強要された。
 
↓ ↑ Bottom Top

「女の子の格好で出歩くんだから女子トイレくらい平常心で使えるようにならなくちゃね。だいたい女子トイレにも恥ずかしがって入れない人が女湯に入れるわけ無いじゃん」
 
最初はもう死ぬほど恥ずかしかったし、男とバレて痴漢だと騒がれたりしないだろうかと不安でたまらなかったが、毎週やっているうちにかなり慣れてきて、ふだんの日にひとりで女装外出している時もふつうに女子トイレが使えるようになってきた。
 
翌月。私と真由はいっしょに3泊4日の北海道ツアーに出かけた。初日の朝早く真由と合流して、きれいにメイクをしてもらった。私は今回のツアーには女物の服しか持ってきていない。
 
集合場所の空港ロビーで名簿を照合する。私が名前をいうと怪訝な顔をされた。どう見ても女性だし、声も女の声なのだから変に思うだろう。でも間違いなく本人だと言うと向こうは納得していた。最近こういう人多いから、向こうもある程度慣れているのだろう。
 
↓ ↑ Bottom Top

「橋山さま、男性と女性で付くサービスが微妙に違うのですが、このツアー上では、よかったら女性としてお取り扱い致しましょうか?」
「はい、それでお願いします」
 
食事の時に男性はビールやお銚子が付くのに対して女性はアイスやフルーツが付いたりなどの違いがあるらしい。アイヌの衣装を着ての記念撮影などする時も女性用と男性用で衣装が異なる。
 
私は飛行機でも、旭川空港に着いた後のバスの中でも真由と隣同士の席になっていたので、窓の外の景色を楽しみながら、いろいろ会話をして時を過ごした。初日は層雲峡の温泉宿で宿泊した。真由に付き添われて女湯に行く。
 
「今興奮してる?」
脱衣場で真由が訊く。
「何も考えないことにしたから大丈夫」
「欲情してるなと私が判断したら即撤退するからね。そして翌日以降入浴禁止」
「了解」
 
↓ ↑ Bottom Top

私はできるだけ平常心を保つようにし、女性の下着姿や裸を見ても何も考えないように気をつけた。今の所、極小おちんちんは反応していない。よしよし。
 
私達は服を脱いで、浴室に入った。中はむろん裸の女性だらけである。同じツアーに参加している女の子のグループが入浴していて、私達は湯船の中で「どもー」などと声を掛け合い、おしゃべりを楽しんだ。彼女らには私が実は男であることはカムアウト済みであるが、
「おっぱい大きいね−」
などと触られたりして、楽しく会話することができた。
「私のおっぱいも触っていいよー」
などと言われて、触らせてもらったが、特にHな気分にはならない。ベッドの上で真由のおっぱいを触ると欲情するのに不思議だ。シチュエーションの問題なのだろうか。
 
↓ ↑ Bottom Top

「真由、ちょっと触らせて−」
「いいけど」
ということで、湯船の中で真由のおっぱいを触るが、やはり今は特にHな気分にならない。
「なになに?おっぱいの触りっこするの?」
とひとりが言うと、そのあとは乱戦気味の触りっこが始まってしまった。ひとり純情そうな子が「きゃー」などと言っているが、構わず触られている。私もノリで彼女に触った。こちらも当然みんなから触られまくった。これだけの女の子のおっぱいを触っているのに、私は全然Hな気分にはならず、むしろ楽しくてたまらない感じであった。
 
「今日のところは合格ね」
と部屋に戻ってから真由が笑いながら言った。
「自分はこの女湯に入っている間は女の子って、自分に言い聞かせていた」
「どっちみち、今の身体でいる限り、女の子とセックスできないんだから、女の子の身体に欲情したって仕方ないし、もういっそ、潔く自分は女だという意識持ってたほうが楽かもよ」
「うーん。。。」
 
↓ ↑ Bottom Top

「実際さあ、洋子、機種変更で胸もおちんちんも元の形に戻してもらったとして、完全な男の子の生活に戻れる?」
「ちょっと自信無い気もする」
「洋子、女の子ライフの美味しい所をかなり体験しちゃってるからねー。たぶん、洋子はもう引き返せない所まで来ちゃってるよ」
 
そんなことを言いながらも、その夜は真由とレスビアンセックスをたっぷり楽しんだ。
 
翌日は網走や知床方面を見て回り、摩周湖を見てから阿寒湖温泉に泊まる。昨夜お風呂で一緒になったグループをはじめ、他の何組かの女の子グループとも仲良くなり、携帯のアドレス交換もたくさんした。お昼や夕食をいっしょにわいわいおしゃべりしながら食べたり、観光スポットで写真を撮りあったり、夜も一緒にオプションツアーに出かけたりした。お風呂はむしろ他のグループから「行こうよ」
と誘われる形で一緒に入ってきた。湯船の中でまた楽しくおしゃべりをしていた。
 
↓ ↑ Bottom Top

女の子たちとふつうの友達付き合いするという経験は無かったので、こういうのが、とても新鮮な感覚だった。いいなあ、こういうお付き合いって、と思う。男として女の子と付き合う時には体験できない感覚だし、会社の男性の同僚と飲みに行ったりする時ともまるで違う。私は、真由から「引き返せない所まで来てる」と言われたことを思い起こしていた。
↓ ↑ Bottom Top

前頁次頁目次

[*前頁][0目次][#次頁]
1  2  3  4  5 
■機種変更(4)

広告:Back-Street-Girls(7)-ヤングマガジンコミックス-ジャスミン・ギュ-ebook