広告:生徒会長と体が入れ替わった俺はいろいろ諦めました-ぷちぱら文庫Creative-愛内なの
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■徴兵検査の朝(2)

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「何?恥ずかしがってんの?」
とミノル君に笑われる。
 
「あ・・・うん・・・」
 
ミノル君は立派なペニスを堂々と露出させている。18cmくらいあるだろうか?かなり大きな方だという気がする。皮も剥けて円錐形のアイヘルも見えている。ちょっと美しいと思ってしまった。自分に「付いてた」のは、こんなに大きくなかったし、こんなきれいな曲線でも無かったなあ、などとも思う。そう!「付いてた」という過去形であることが問題なのだ!
 
「あ、もしかして包茎? 気にすることないのに。包茎の人って多いし、長さも最低10cm程度あれば子供作るのに困らないしね」
 
などとミノル君は言う。
 
まあ、確かに仮性包茎「だった」けど、それを気にしたことはない。学生時代銭湯ではふつうに露出してたし。
 
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やがて泌尿器科医の少し手前に立っている上等兵の階級章を付けている人に咎められる。
 
「おい、こら、何を隠してる。男ならちゃんと見せろ」
と言って、手を撥ね除けられてしまった。
 
「は?」と上等兵さん。
「・・・・」
 
「お前、チンコどこに隠してんの?」
「それが見当たらなくて・・・・」
 
「ちょっと貸せ」
と言って、上等兵さんがカズシの股をまさぐった。
 
「お前、女じゃないか!」
 
そうなのだ。カズシのお股には、今朝まであったはずの、おちんちんもタマタマも無くなっていて、そこには女の人と同様の割れ目ちゃんがあるのである。
 
「でもお前、胸無いな」
「発達が遅れているのかも」
 
「え?カズシ君、やっぱり女の子だったの?」
と後ろでミノル君が驚いたように言う。
 
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「病気か何かでチンコ取ったのか?」と上等兵さんに訊かれる。
「えっと・・・・」
 
とカズシがどう答えていいか分からずにいた時、前の男性の性器を診察し終わった泌尿器科医が
 
「どうしたの?」
と言って椅子から立って寄ってきて、そばのベッドに寝るように言い、開脚させて、カズシの股間をチェックした。
 
「ふーん。大陰唇、小陰唇、陰核、尿道口、膣とちゃんと揃ってるね。君は間違いなく女だ」
とお医者さん。
 
「こいつ女ですか?」と上等兵さん。
「間違い無いです」とお医者さん。
 
上等兵さんが少し離れた所にいた士官を呼んできた。少尉の階級章を付けている。
 
「なんだ。お前、女なのか?」
「そうみたいです」
「だったら帰れ」
と言われた。
 
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そういう訳で、カズシは徴兵検査場から途中退場となった。後日「丙種合格」
(一応合格の範疇だが、よほどのことが無い限り兵役に従事することはない)という書類が届いた。
 

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カズシは仕事探しをすることにした。
 
大学を出た後、兵役があると思っていたので、就職活動は何もしていない。しかし徴兵されないということになると、何か仕事をしなければならない。
 
取り敢えず職安に行ってみたが、徴兵検査が「丙種」であったということで内容を問われる。しかし何と説明すればいいんだ!?
 
「身体上の問題と言われました」
「何か持病があるの?」
「いえ。でも体質が弱いからかなあ」
「ああ、確かに君、身体が細いもんね」
 
ということで、老人ホームなどを経営している社会福祉法人の事務の仕事を紹介してもらった。会社の面接でも、徴兵検査で丙種であったと言うと、何か健康上の問題でもあるのかと尋ねられたが、多少虚弱体質だからかもと言うと納得してくれたようだ。
 
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「うちは基本的にはシフトはあっても残業はほとんど無いから身体が弱くても大丈夫でしょう」
ということで、早出の日、遅出の日はあったが、終業時刻になると
「時間になったから上がっていいよ」
と言われて、帰宅させてもらえた。
 
この会社は服装規定なども緩く、背広など着ている人はいなかったので学生時代と同様のポロシャツにジーパンという格好で勤務した。髪がやや長いのも注意されなかったので、結局は散髪代節約で放置した。徴兵検査の前に切った髪も、夏頃には、また肩に掛かる長さになってしまった。
 

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会社から給料をもらえるようになったので、風呂無し・トイレ共同の学生アパートを引き払い、一応トイレも風呂もあるアパートに引っ越した。取り敢えず風呂付きのアパートでないと、銭湯に行く訳にはいかないからである。
 
でも引越前、何日も風呂に行くことができなかった時、とうとう我慢できなくなって銭湯に行った。
 
いつものように男湯の暖簾をくぐって番台で料金を払い、中に入る。服を脱ぐが、あの付近は隠しておく。浴室に入り、椅子に座ってまずは身体を洗う。ついでに髪も洗っちゃう。あの付近は慎重に洗う。あの徴兵検査の日から自分でこの付近の構造については充分調査したので、その付近に触っても今更ドキドキしたりはしないが、デリケートな部分なので優しく洗う。
 
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そしてタオルでその付近を隠したまま湯船に行き、湯船に身体を浸けると手であの付近を隠す。ふっと溜息をする。
 
まあ、この先どうなるのか分からないけど、何とかなるんじゃないかなあ。カズシは楽天的な性格なので、そう思った。
 
丙種判定であったことを父や兄に言ったら父は「もっと身体を鍛えてないからだ」などと言って怒っていたし、長兄は「ふーん」と馬鹿にしたような言い方。次兄は「気を落とすなよ。普通の仕事をしていても、間接的に国に貢献できるんだから」と慰めるように言ってくれた。
 
もっとも自分は兵隊に行かずに済んで、ホッとしてるんだけどね!
 
そんなこと言ったら「非国民」とか言われそうだから誰にも言わないけど。
 
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のんびりと入っていたら、近くに25-26歳くらいの男性が来た。
 
「君、男だよね? 髪が長いから女の子かなと思ってびっくりした」
「まあ男湯に女は入らないでしょうね」
「学生さん?」
「いえ。大学は卒業しましたが、虚弱体質というので徴兵検査が丙種になったので、市内で事務系の仕事をしています」
「ああ、確かに君、身体が細いもん」
 
カズシは面倒くさいので丙種判定の理由は虚弱体質ということにしておいた。
 
しばらく彼と雑談していたら、結構話が盛り上がった。彼は男性にしては珍しく、あまり武術とか野球とかの話はせず、芸能界の話題など出すので、カズシとしても何とか話に付いていくことができた。
 
それで話が盛り上がったのでカズシはつい、油断してしまった。
 
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そろそろ上がりましょうか、などといって湯船から立ち上がる。その時彼が
「えっ・・・・」
と言って、カズシを見て絶句する。
 
あ・・・・お股見られちゃった!!
 
彼がその場で固まっている間にカズシは曖昧な笑顔でそのまま脱衣場に移動しさっと身体を拭いて、さっと服を着て、さっと出てしまった。カズシが番台の付近を通る時に、やっとあの彼が浴室を出て脱衣場に入ってくるのを目の端で見た。
 

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銭湯も大変だったが、当初やはりいちばん戸惑ったのはトイレである。
 
取り敢えず今までのようなおしっこの仕方ができないのは確かである。小便器では無理だよなあということで個室に入る。
 
ところがおしっこだけ出そうとしても、大の方までちょっと出ちゃう。座ると大を出すという条件反射ができているのだ。その条件反射を克服し、後ろを引き締めた状態で前だけ緩めるというのが、なかなかできなくて慣れるまで数日を要した。
 
それとおしっこをすると結構あの付近が濡れちゃう。これどうしたらいいんだ?このままパンツ穿くと、パンツを随分濡らしちゃうし、ということで考えた末にトイレットペーパーで拭くというのを思いついた。
 
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女の子はみんなこんなことしてるのかなあ、と疑問を感じるが、親しい女性がいないので聞いてみることもできない。というか、親しい女性であってもそんなこと聞いたら、平手打ちくらいそうだ。
 
ちんちんが付いてれば、おしっこした後は、ちんちんを振ればけっこう水分は飛ばせるのだけど、この形では振るものが無いから拭くしか無いのかも知れない。
 
しかし・・・これ何か大変な事態が起きているような気もするんだけど、自分って物事に動じない性格なのかなあ、などとも思ってみる。
 

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そんな生活を半年ほど送っていた頃、会社から打診された。
 
「○○園でね。急に人が3人辞めて、手が足りないんだ。募集も出しているけど若い人がいなくてね」
 
それはそうだ。兵役があるから、普通の人なら20-23歳、理系大学出身者なら22-25歳の間は男子はみんな兵隊に行っている。若い労働力が絶対的に不足している。
 
「それで、人が埋まるまででもいいのだけど、ちょっと手伝いに行ってもらえないかと」
「いいですよ。でも私、介護ヘルパーとかの資格持ってないですけど」
「それは構わない。日常的な食事の介護とか、おしめの交換とか、他にも洗濯や掃除などの雑用の仕事がたくさんあるんだよ」
「なるほどー。まさに労働力って感じですね。行ってきます」
 
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ということで、カズシは福祉施設の現場勤務となった。
 

そこは認知症の老人が半分、若い知的障碍者が半分という感じの施設だった。
 
ここの勤務態勢は、朝7時〜16時、15時〜夜24時、夜23時〜朝8時という3つの勤務時間帯があり、カズシは体力がありそうだということで、夜23時〜朝8時の「深夜時間帯」を基本とし、この時間帯で週に4日と、連絡事項のやりとりも含めて昼間(早出)の時間帯に1日働くことになった。但しバイトさんの入り方の都合で、変則的な勤務になる場合もあった。
 
夜間の時間帯は入居者はだいたい寝ている(21時消灯)ので、その分少人数(というか3人)で管理しているが、広範囲に気を配らなければならないのが留意点といわれた。
 
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最初2回は男性の先輩の人と一緒に勤務した(その日だけ4人で仕事した)。おしめを替えるのをやりましょうと言い、ひとりの老人の部屋に入る。おとなしい感じのお婆ちゃんだなと思った。
「おむつ交換しまーす」
 
と言って脱がせている。あれ?女性でも構わず男性のスタッフがやってもいいのかな?と思って見ていたのだが、脱がせてみると、おちんちんがあった!
 
えー?てっきり女の人と思ったのに!
 
年取ると。性別がよく分からなくなる人っているもんなあ。しばしばお爺さんに見えてしまう老婆はいるのだが、この人はお婆さんに見えてしまう老爺ということのようである。
 
一応、深夜時間帯は、責任者の他、男女1人ずつのスタッフ態勢になっているようで、男性のおむつ替えは男性スタッフ、女性のおむつ替えは女性スタッフがやることになっているようだ(緊急時を除く)。また何人か、おむつは必要ないが、トイレまで連れて行ってあげないといけない入居者がいて、夜24時と朝6時にトイレ誘導を行った。
 
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現場勤務になってから数日経った時
「お風呂の付き添いお願いします」
と言われた。
 
入居者の中で軽度の知的障碍の人が付属施設の工場で働いている。その勤務が後片付けを含めて22時頃に終わるので、その人の入浴に付き添って下さいということだった。何か事故でも起きた時の用心である。
 
でもお風呂に付き添いって・・・・
 
「うん。Tシャツとパンツでもできるけど、ずぶ濡れになるから着替えることになるね。僕は裸になってやってるよ。その方が入居者さんも連帯感持ってくれるし」
 
あはは。。。でも自分が付き添いするのは男性入居者さんだよね? 男性入居者さんは多分男湯に入るよね? でも私、男湯に入るにはちょっと問題があるんですけど!
 
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でも仕方無いので、その入居者さんと一緒にお風呂に行く。40歳くらいの人で話していると少し変だが、まあ一応の会話ができないことは無い。難しい話でなければ彼もだいたい理解してくれる。雑談しながら彼が服を脱ぐのを見ていたら
 
「あれ?タナカさんは脱がないの?」
と言われてしまう。あはは、やはり脱がないとダメ?
 
「うん。今脱ぐよ」
と言って服を脱ぐと、
 
「あれ、タナカさんって、胸が女の人みたいに膨らんでますね」
「ああ、お相撲さんの胸があるのと同じだよ」
「でもタナカさん、そんな太ってないのに」
「胸に肉が付きやすいのかなあ」
 
そうなのだ。例の徴兵検査の日まではふつうに平らな胸だったのに、あの後少しずつ、カズシの胸は膨らみ始めていて、今は小学6年生くらいの女の子程度の胸の膨らみが出来ている。
 
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やがてパンツも脱いでしまう。
 
「あれ〜、タナカさん、おちんちんは?」
「僕のは小さいから、恥ずかしいんで、ちょっと隠してるんだよ」
「へー! でも男同士恥ずかしがることないのに。おちんちんなんてみんないろいろですよ。**君のとかも小さいし」
「へー」
 
そんなことを言いながらも一緒に浴室に入り、彼が身体を洗うのをそばで見ていて(ついでにこちらも身体を洗う)、浴槽には一緒に入ったまた色々な話をした。
 
「でもタナカさん、おちんちんの隠し方がうまい。まるで付いてないみたい」
「そう? これ昔から結構得意だったんだ」
「へー」
 

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■徴兵検査の朝(2)

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