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■夏の日の想い出・花と眠る牛(6)

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「そうだ。ゴールデンシックスになる前の解散したバンドにはケイさんと同じように、女の子になっちゃった男の子が居たんですよ」
「へー。その頃、高校生?」
 
「ええ。高校生で。本人は身体は何もいじってないと言ってたけど、あれは間違いなく性転換手術済みでしたよ」
「まあ、たまにいるよね。高校生で手術しちゃう子は」
 
「あの子、高1の段階で、既におちんちん無いみたいだったから、多分中学生の内に手術済ませてたんだと思います」
「同級生で緩んでたトイレのドア開けちゃって、お股に割れ目ちゃんがあるの目撃した子がいたもんね」
 
「ああ、その子、学校では女子トイレ使ってたんだ?」
「男子トイレからは追い出されてました。男子制服着てても女子にしか見えなかったし」
 
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「ああ。そんな感じの子か。でも中学で性転換済みというのは珍しいね。中学生に性転換手術してくれる病院は少ないよ。ロシアとかだと緩い病院もあるみたいだけど、最近アメリカもタイも未成年はよほどのことがないと手術してくれないんだよね」
 
「でもケイさんも中学生の時に性転換なさったんでしょ?」
 
私は咳き込んだ。
「私は19歳の時だけどなあ」
「でもそれは公式見解ってやつで」
「実際にはたぶん中学生の時か、あるいは高校に入ってすぐでは、ってみんな噂してますけど」
 
うーん。いつの間にそんな話になっているのだろう。
 
「彼女、おっぱいは割と小さかったですけどね。それでもAカップはあったし」
「ああ、女性ホルモン飲んでたんだろうね」
「だと思います」
「一応男子制服を着て、授業には出てましたけど、放課後になると女子制服に着替えてました。だからバンドの練習も女子制服でしてたんですよ」
「ああ、両方持ってたんだ」
 
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「声も女の子の声で、声変わりしてなかったです」
「ああ。じゃ、小学生の頃からもう女性ホルモン飲んでたのかもね」
「多分そうだろうって、みんな噂してました」
「ケイさんは小学生の内に去勢して女性ホルモン飲んでたんでしたね?」
「小学生の去勢はさすがに有り得ない!」
 
「でもケイさんって、中学はもう女子制服で通学なさったんでしょ?」
「それも誤解されるんだけどなあ。私、ほんとに中学高校の6年間は学生服で通学してるんだけど」
「うそ」
 
「だって、こないだのローズクォーツのCDで中学の入学式の時のケイさんの写真が使われてましたし」
「セーラー服でしたもんね。私、どこかのブログに中学の修学旅行のケイさんの写真が載ってたの見たことありますよ。それも女子制服で並んでおられたし」
 
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うーん。これはどう弁明したらいいんだ?
 
「ね、ね、君たちに何か曲書いてあげてもいいから、私の性別のことであまり変な噂立てないでよ」
「えー!? いいんですか!?」
「嬉しーい!」
 
「でもケイさんの10代の頃の話、マリさんからだいぶ教えて頂いたんですよ」
 
犯人は政子か!!!!
 

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18:30。ローズクォーツのステージが開く。私は向こうの会場のモニターと音を聴きながら、ホログラフィと共に歌い、Ozma Dreamのふたりと一緒にMCをする。10分ほどのパフォーマンスを終えて、Ozma Dreamに引き継ぐ。
 
モニターをそばで見ていた政子にキスして、今度は自分たちのステージに行く。
 
心を無にして集中する。ベルが鳴り、緞帳が上がる。酒向さんのドラムスが打たれる。スターキッズの前奏が始まる。そして私とマリは一緒に各々のマイクに向い『幻の少女』を歌い始めた。
 
5000人の聴衆が手拍子を打ってくれる。
 
自分がお菓子とかでも作ってお店を出して売ろうとして1日に5000人もお客さんが来てくれるだろうか?と考える。かなり評判になってもせいぜい1日400-500人だろう。絵里香のお父さんのケーキ屋さんもだいたい1日の客は平日で100-150人くらい、休日でも200-300人と言っていた。それを考えると、自分たちの歌を聴きに5000人も集まってくれるなんて凄いことだ、と私は改めて思い、感謝しながら歌を歌っていた。
 
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この日のゲストは遠上笑美子(とおかみ・えみこ)ちゃんという15歳の高校生歌手である。3月にデビューしたばかりだ。今回のローズ+リリーのツアーでは幕間のゲストには毎日違う女性歌手が出ているのだが、概ねデビューして2年以内くらいの人が多い。
 
お着替えしながら笑美子ちゃんの歌を聴いてて政子が言う。
「この子うまいね」
「うまいよね。ζζプロ期待の新人だよ」
「ああ、松原珠妃さんの事務所か」
「そそ」
 
「声がすごく良く出てる。これ合唱か何かで鍛えたのかな?」
「うん。小学校の時に地域の合唱団に入って、中学では学校の合唱部と掛け持ちで歌ってたらしいよ」
「それで正しい発声法を叩き込まれてるんだ?」
「そうそう。息づかいもうまい。肺活量もあるみたいだけどね。長い音符を苦も無く伸ばしている」
 
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「今歌ってる曲は誰が書いたの?」
「『雨傘』ね。誰と思う?」
「まさかケイが書いた?」
 
「まさか。私、さすがにそこまでは余裕が無いよ。これ松原珠妃が書いたんだよ」
「凄い! でも珠妃さん、作曲するんだっけ?」
「するよ。でも自分では歌わない」
「なんでー!?」
 
「自分は歌手だからということ。ペンネームもニジノユウキにしてる。珠妃さんが自分で書いた曲を歌ったのはデビューの年に歌った『アンティル』くらい。但しあれは作詞だけで、曲は木ノ下大吉先生が書いたんだけどね」
 
「ふーん」
「そしてね」
「うん」
 
「彼女が、AYAのゆみちゃんの妹だよ」
「え!?」
 
「姉妹だってことは、どちらの側も公表するつもりないみたい。まあ、その内、どこかの雑誌社がかぎつけるだろうけどね」
「へー」
 
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「但しあの家、複雑みたいでさ。ゆみとは、お父さんもお母さんも違うんだよ」
「つまり、血の繋がってない妹?」
 
「そそ。私が聞いたのでは、ゆみのお母さんが再婚した相手が、こっそり愛人に生ませた隠し子を、その愛人さんが亡くなったので引き取って養子として籍に入れたとかいう話。ゆみも、お母さんが再婚した時に相手の人の養子になってるから、戸籍上は同じ戸籍に入っている」
 
「ごめん。今の説明分からなかった」
 
「まあ細かいことは気にすることない。引き取った当時笑美子ちゃんはまだ4歳だったらしいけどね。ゆみのお母さんとしては愛人の隠し子ってので彼女には冷たかったらしくて、新しいお母さんには冷たくされるし、産みのお母さんはもう居ないし、よく泣いてたのを、ゆみが慰めてあげてたらしい。だから個人的には仲いいんだな。向こうも『お姉ちゃん、お姉ちゃん』と頼ってくれるって」
 
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「まあ、ゆみは後輩の面倒見もいいしね」
「うん。でもそれより、あの歌」
 
「ゆみちゃんより上手いよね?」
「でしょ?」
 
「もしかして、それでヌード写真集なんか出したのかな」
 
「あり得る。表面的には優しくしてあげていても内心は多分子供の頃から色々複雑な思いもあったと思う。それでさすがにお前はこんなことできないだろう?というライバル心かもね」
 
「16歳じゃヌード写真集出せないもんねー」
 
笑美子ちゃんの2曲目になる。
 
「あれ? この曲、どこかで聴いたことある」
「『魔法のマーマレード』。KARIONの曲のカバーだよ」
「あ、それで聴いてたのか」
「去年のアルバム『三角錐』の中の曲。笑美子ちゃん自身が凄く気に入っていて、ぜひ歌わせてくださいと言って、珠妃さんを通して私に照会があったから事務所通して作曲者に連絡してOK取れたのでカップリング曲にすることになった」
 
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「作曲者って?」
「葵照子・醍醐春海」
「ふーん。和泉ちゃんでなきゃ、いいや」
「ふふふ」
 

笑美子ちゃんが下がってステージは後半に入る。私たちは歌っていく。そして最後の歌『アコスティック・ワールド』を歌い、拍手の中緞帳が降りる。
 
アンコールの拍手があり、緞帳が上がる。そこにはゴールデンシックスの2人が居て、歌い出す。
 
この趣向も毎日やっているので、お客さんも大半が承知なのだが、彼女たちにちゃんと手拍子と歓声まで出してくれる。この時期になるとけっこう
「カノーン」
「リノーン」
「今日こそカラオケ頑張れ」
 
などという声までかかる。それで彼女たちがひととおり歌った所で私たちが出て行き
 
「ちょっとちょっと、君たちは誰?」
と声を掛ける。
 
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「私たちはゴールデンシックスだ。私がリーダーのカノンだ」
「私はサブリーダーのリノンだ」
 
「ゴールデンシックスって、2人しか居ないじゃん」
「私たちは1人で3人分の魅力があるからシックスだ」
「ふたりとも今までに3人の男の子と付き合ったことがある」
「つまり3人の男の子に振られたんだ?」
 
とお約束のやりとりをする。後半は微妙にその日その日のアドリブで変わることもある。そして、この後のツアーのステージ演奏権を賭けてのカラオケ対決となる。
 
この日はリノンとマリが『ギンガムチェック』で対決したが、リノンは75点、マリは85点だった。
 
このカラオケの点数表示がどうも掛け値無しで、マジでやってるっぽいというのも、この頃にはファンの人たちに認識されていた。
 
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「マリちゃんとカノンだと、結構対決は微妙じゃない?」
「偶然ゴールデンシックス側が勝つこともあり得るよね」
 
などという声がネットにはあがっていた。
 
そうなるとやばいので、その2人の対決はしない、というのも実はお約束である。
 

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「くっそー。負けた! また挑戦するぞ」
「まあ、頑張ってね」
「では失礼する!」
と言って2人が駆け足で退場する。観客は暖かい拍手で送り出した。
 
「明日は頑張れよー」
なんて声まで掛かっていた。
 
そして本当のアンコールを演奏する。ファーストアンコールはスターキッズをバックに『夜宴』を歌う。そしてセカンドアンコールでは2人だけで私のピアノ伴奏で『あの夏の日』を歌う。
 
この歌を静かに歌い上げて、拍手と歓声に中、私たちはお辞儀をし、幕は降りた。
 

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しかし1日に4公演に出るのはさすがに疲れた!!
 
その日私は名古屋市内のホテルで本当に爆睡していた。私が揺すっても起きないというので政子は私の顔に悪戯描きをしていて、翌朝それを落とすのに苦労した!
 
5月6日は、KARION神戸・ローズ+リリー大阪の公演。これで、連休後半4日連続ステージが終了する。この後は土日を使って6週間掛けて全国を回る。
 

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そして5月7日(水)。大阪のホテルで目を覚ました私は、twitterに「タカ子」という単語がトレンドとして上がっているのに気付いた。何だろう?と思ってクリックしてみて吹き出す。
 
「ローズクォーツのタカ子ちゃん、熱愛発覚。お相手は美人CA。タカ子ちゃんはレスビアンだった!?」
 
という雑誌記事のタイトルが多数リツイートされているのである。ネットを検索しみたら記事の内容を転載しているサイトがいくつか見つかり、それでだいたいの所を把握した。
 
私は少し考えて、大阪市内に居るはずの加藤課長に電話した。
 
「タカの件、見られました?」
「今本社から連絡があった所。僕もそれで知った。至急タカ君と一緒に戻って来いと言われた所なんだけど、良かったらケイちゃんも来てくれない?」
「行きますよ」
 
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昨日ローズクォーツも大阪公演だったので、タカは大阪市内の私たちとは別のホテルに泊まっていた。タカは加藤さんから連絡を受けて仰天していたらしい。
 
タカは最近テレビ番組で女装を披露したことから慎吾ママやスケバン恐子(桜塚やっくん)などと同系の《女装キャラ》として人気がある。下手な対応をしたら「タカ子ちゃん」ファンのおばちゃまたちの反応が怖いということで、★★レコードに大阪から駆け付けたタカ本人と加藤課長にローズクォーツ担当の梶原さん、都内から出て来た花枝に町添部長とでお昼過ぎから会議をした。途中でタカの彼女の麗さん(報道に驚いて休暇を取っていた)も呼んで一緒に色々話をした上で、夕方から★★レコードで記者会見をおこなった。出席したのは、タカ本人と花枝・梶原さんに加藤課長の4人である。
 
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タカは開き直って女装で出席したが、その格好を見て、麗さんは呆れたような顔をしていた。
 
「お化粧、上手ね」
「だいぶ慣れた」
 
麗さんが皮肉で言っていることにタカは気付いてないのか、気付かないふりをしているのか。私はふたりが破局しませんようにと祈った。
 

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■夏の日の想い出・花と眠る牛(6)

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