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■夏の日の想い出・幼稚園編(4)

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遊園地で遊んだ後、私たち(私と姉、純奈と明奈、うちの母と伯母)は、その近くのちょっと可愛い感じの建物に入る。そこは楽器がたくさん置いてある博物館のような感じの所であった。
 
珍しい楽器がたくさんあって、触ってみることができたので、動物の骨でできている楽器(たぶんキハーダ)を恐る恐る触って鳴らしてみて「ビジュヮーン」
という感じの独特の音が出るので、わぁと思ったとノートに書かれている。
 
水を入れたコップが並んでいるのをマレットで打って演奏するコーナーもあったし、その隣には様々なサイズのお茶碗を並べて箸で打つコーナーもあった。
 
ふつうに木琴、鉄琴、マリンバ、ヴィブラフォンなども置いてある。普通の木琴(シロホン)とマリンバの音の違い、普通の鉄琴(グロッケンシュピール)とヴィブラフォンの音の違いを感じてみようなどと書かれていたので叩いてみて「へー」と思う。
 
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トライアングルとかタンバリン、カスタネットやマラカスなどもあるので4人で鳴らして遊んだりした。ギターやヴァイオリンは指を押さえきれないものの、弦をはじいて楽しんだ。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと同じような形をしてサイズの違う楽器が並んでいるので、それぞれ弦をはじいてみて、音の高さが違うのを感じて感心した。
 
木管楽器コーナーでは、係のお姉さんが色々な楽器を吹いてみせてくれた。フルート、ピッコロ、アルトフルート、バスフルート、クラリネット、オーボエ、アルトサックス、テノールサックス、ソプラノソックス、リコーダー、オカリナ、龍笛、篠笛、色々なサイズの尺八、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、パンフルート、サンバホイッスル。これらの楽器をひとりで吹いてみせていたが、今思えば随分器用な人だったと思う。
 
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「サクソフォンは金属で出来てるけど木管楽器なんだよ」
とお姉さんは教えてくれた。
 
「それからこれは木管楽器ではないんだけど、木管楽器の親戚ということで」
と言って、ハーモニカとカズーも吹いてみせてくれた。
 
金管楽器のコーナーにはお兄さんがいて、トランペット、トロンボーン、コルネット、チューバ、ユーフォニウム、ホルン、アルプホルン、法螺貝、チャルメラ、ズルナ(トルコ風のチャルメラ)、ビューグル(進軍ラッパ)、など吹いてみせてくれた。この人もほんとに器用な人だった。
 
「法螺貝は金属じゃないけど、金管楽器の仲間だよ」
とこちらのお兄さんにも教えてもらった。
 
ピアノやエレクトーンも置いてあった。ピアノを弾いてみようと思ったものの鍵盤が重くてうまく弾けない。それでも何とか「チューリップ」を右手だけで弾いた(らしい)。エレクトーンの方は姉の部屋でいつも弾いているので、機種は違ったものの(記録が無いので分からないがかなり古いタイプだったと思う。ひょっとしたらD-60とかかも)演奏するのには問題無いので、黄色や赤・白のレバーを操作して音色を設定し、子供用の補助ペダル鍵盤をセットしてもらって私は両手・両足を使い『茶色のこびん』を弾いた。
 
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そこをエレクトーンの向こう側から写真を撮られたのが、残っていて、この写真は大学1年の時に政子に見つかり
 
「これ何歳の時の写真?」
「これ多分女の子の服を着てるよね?」
 
などといって椅子に縛り付けられた上でお股にローターを当てて刺激するなどといった方法で責め?られたのだが、白状はしていない。
 

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その日は伯母の家に泊めてもらったが、2DKの伯母の家に私たち3人が泊まるのはなかなか無茶だったようである。ふだん純奈・明奈が寝ている寝室に私と姉も一緒に寝て、ふだん伯母夫婦が寝ている居間に伯母と母が寝て、伯母の旦那様は台所で寝たようである。
 
伯母の旦那様は、私たちを見て
「あれ、春絵さんとこ、女の子2人でしたっけ?」
などと訊いていた。
伯母も母も
「うん。そうだけど」
と答えていた。
 
その日は私は姉とふたりでお風呂に入り、あがった後は、朝博多駅の地下街で買ってもらったキティもどきの女の子パンティを穿き、持参していたキキとララのパジャマを着た。
 
このパジャマは男女兼用なのだが、男の子が着る場合はズボンの前の所を仮糸で縫ってあるのを外すようになっていたのだが。。。。のんびり屋の母はそのことに気付かず、私は当然ズボンの前開きなんて使わないので、女児仕様のままの状態で当時愛用していたものである。
 
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しかし四畳半の狭い部屋(しかも純奈と明奈の学習机2個や本棚・タンスなど色々なものが置かれている)に4人で寝るのは、結構な大騒ぎであった。あんまり騒ぐので「あんたらうるさい!」「近所迷惑!」などと叱られたが、こういうのは叱られるのもまた楽しい出来事であった。
 

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「あの時は、男の子のあんたは分けて自分のそばで寝せるべきかとも思ったけど何となく女の子として埋没してたから、まあいっかということで子供たちだけ、4人で寝せたんだけどね」
と母は後に言っていた。
 
「私、小学校に上がってからもリナや麻央の家に泊まったりしてるし」
「そうだよね〜。逆に男の子の家にお泊まりしたことないよね?」
「そんな親しい男の子いなかったし」
 
「確かに。でも女の子数人でお布団並べて寝るのも楽しいだろうね」
「ああ。麻央の家はお布団だっし広かったから、私とリナ美佳と4人で4つ布団並べて寝てたけど、リナんちは狭くてベッドだったから、予備の布団1つ出して私とリナが一緒にベッドに寝て、美佳と麻央が予備のお布団の方に寝る、というのがだいたいのパターンだったかな」
 
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「リナちゃんと一緒に寝てたの!?」
「うん。私たち女の子同士の感覚しかなかったし」
「あ、そうか」
「でも結構どさくさにまぎれて、お股触られてた」
「ちょっとぉ!」
「それで『今日もおちんちん無いね』と言われてたけどね」
「えーっと・・・」
 
と言ってから母は訊いた。
「あんた、小学2〜3年生の頃はもう、おちんちん取ってたんだっけ?」
「私がおちんちん取ったのは大学2年の時だよ」
「ほんとに〜? よく考えたら、私も冬のおちんちんって、幼稚園の頃までしか見たこと無いんだよね」
「うふふ」
 

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翌朝の朝ご飯に「おきゅうと」が出て、私は、これ何だろう?という感じで恐る恐る食べると、けっこう美味しかったので
 
「あ、これ美味しい」
と言ったら
 
「それ好き? じゃ私のもあげる」
などと純奈にも明奈にも言われて、たくさん食べていた。
 
この日も私は明奈の服を借りて着た。
 
その日の午前中は福岡市近郊のお寺に行った。そこに「地獄」があり、
「怖くないから、ちょっと見ていきなよ。昔はあちこちにあったらしいけど、最近じゃ、こういうのやってるお寺って珍しいから」
と言われて、私はちょっと怖い気がしたのだが、みんなでぞろぞろと出かける。
 
お寺の本堂で大きな仏像が3体並んでいる前でお参りする。姉の作文には「あまちゃ・かのん・けいじ」と書かれているので、多分阿弥陀如来(あみだにょらい)・観音菩薩(かんのんぼさつ)・勢至菩薩(せいしぼさつ)の、「阿弥陀三尊」だったのだと思う。
 
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「地獄」はそのお寺の本堂地下にあった。入口の所に「牛頭馬頭」が立っていたが、ちょっとユーモラスな雰囲気だったので、私は「そんなに怖くないかも」
と思った。
 
両側にお地蔵様が立っている中を進んでいくと、突き当たりの所に閻魔様が座っている。全然怖くなさそうなのだが、一応子供たちは神妙な顔をしている。
 
「この閻魔様は嘘をすぐ見破る」とガイド役の若いお坊さんが言う。
 
「たとえば君」
と言って、いちばん前に居た純奈が呼ばれて閻魔様の前に立つ。
 
「『私は男です』と言ってごらん」とお坊さん。
 
それで純奈が「私は男です」と言ったら、閻魔様の手が動いて頭を殴られた。
「ちょっと、痛いです!」
「じゃ『私は女です』と言ってごらん」
それで純奈が今度は「私は女です」と言うと、閻魔様の手が動き、頭をなでなでされた。
 
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「へー、面白い。私もやっていいですか?」と姉が言い、「私は男です」と言って殴られ、「私は女です」と言ってなでなでされた。
 
「私も、私も」と言って明奈がやってみて、同じ結果となる。
「冬もやってみなよ」
というので、私も閻魔様の前に立ち
 
「私は男です」
と言った。
 
殴られた!
 
えー?と内心思いながらも
「私は女です」
と言うと、閻魔様になでなでされる。
 
その後は、針山地獄とか、亡者が鬼に責められている所とかの人形があったのだが、何だか全然怖くなかった。その先は「たいない」(胎内だと思う)と言われて真っ暗な所を通過した後、蓮の花に乗ったお釈迦様の像があるところに出る。
 
どんなに行いが悪くて地獄に落とされても、長い時間の後には極楽に行くことができる、という日本仏教の「あの世観」がベースになっている。
 
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私たちは
「割と面白かったかな」
などと言いながら外に出た。
 
「でも、冬ちゃんは閻魔様が見ても女の子なんだね」
「今、おちんちんどうなってるんだっけ?」
と言って、明奈はいきなり私のお股に触る。
 
「あ、またおちんちん付いてなーい」
「だから女の子だと閻魔様からも思われたのね」
「閻魔様は嘘付かないだろうから、やはり冬は本当に女の子なんだよ」
「いや、ひょっとしたら嘘ついたから、閻魔様におちんちん抜かれたのかも」
「閻魔様って、おちんちん抜くの?」
「女の子はみんな嘘付いておちんちん抜かれたのかもね」
 
母と伯母は笑っていた。
 

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お寺の後は天神に出て、IMSとかアクロスとかに行った。特にアクロスの段々になっていて上の階までいっぱいの緑はとても強く印象に残っている。母や伯母は階段を上るのが辛かったようで
 
「もうあんたたち勝手に行っといで」
と言い、子供4人で走って一番上まで昇って遊んでいた。
 
「でも冬ちゃんって、スカート穿いててもちゃんと歩けるよね」と純奈が言う。
「えー? なんで?」
「だって、学校でふざけて男の子たちにスカート穿かせてみるとたいていすぐ転んじゃうよ。足がスカートに引っかかるみたい」
「へー」
 
「冬、ふだんもスカート穿いてるんだっけ?」
「穿きたいなとは思うけど、穿いてない」
 
「ホントに〜? 閻魔様に殴られるよ」
「でも、もう冬ちゃん、このまま女の子になっちゃえばいいよ」
 
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などと純奈からは言われていた。
 
ちなみに女の子の服を着ていた以上、この2日間はトイレも女子トイレを使っていた。
 
「冬ちゃん、その服でトイレ不便じゃない?」
などと伯母から尋ねられたが
 
「私、いつも座ってするから」
と答えると
「ああ、じゃ元々女の子と同じなんだね」
と言われた。
 

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その日の夕方の新幹線で名古屋に戻ったが、私は家に帰るまでずっと女の子の服を着ていた。これからもずっと女の子の服を着ていたいなと思ったので、自宅に帰ってから、お父さんが帰ってくる前に男の子の服に着替えなさいと言われた時はちょっと悲しかった。
 
「パンツは今日は、これ穿いててもいい?」
「うん、いいよ」
 
ということだったので、それで妥協した。なお、借りた明奈の服だが、たぶん洗濯して返送したのではないかと思っていたのだが、
 
「あれ、元々明奈ちゃんの小さくなった服だったから、そのまま持ってていいよと言われて、あんたのタンスに入れてたと思うよ」
 
などと後に母は言っていた。そんなものが自分のタンスに入っていたら、きっと私は喜んでそれをいつも着ていたと思うのだが、そういう記憶は無い。このあたりもよく分からないところである。
 
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