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■Les amies 恋は最高!(3)

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「ひょっとして日本人の出生率が下がっているのって、男の人がズボン穿くからかもね」と小夜子は唐突に言い出した「え?スカート穿けっての?」
「違う違う。和服を着ればいいのよ。そしたらHしやすくなって、出生率も上がるんじゃないかなあ」「和服は風通しがいいから、睾丸の活動が盛んになって、男性の能力も高まるかもね」とあきらも少しまじめに答えている。
 
「やはり男の人は褌に和服の着流しじゃない?それが睾丸にはいいよ、きっと」
「その意見にはけっこう同意する」とあきらは笑いながら答える。「アッキーは褌とか付けたことあるの?」「無いよ。私は、もう高校の頃から女物の下着しか付けてないよ」「睾丸に悪いことしてるな」「女物の下着だといつも押さえつけられているから、睾丸の活動は低下してるだろうね」「それでかなあ。アッキーって以前付き合っていた頃から、体毛も薄かったよね」「まあね」
 
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「でも女物の下着なら、体育の時の着替えとかどうしてたの?」「開き直り」
「ふむ。そうか」「変な奴と思われるのには慣れてたからね。小さい頃から」
「強いなあ・・・・というか、こういう傾向持っている人って、強くないと生きていけないのかもね」「たぶん。精神的に弱い子はおそらく自殺しちゃってるかも。私も自分の体がどんどん男性化していくのが悲しくて本気で悩んでた」
「まあ、でも男性化してくれたおかげで、今こうやって、私の子宮の中に新しい生命ができているわけで」「うん。運命の巡り合わせだね」あきらは優しい顔で小夜子のお腹を見つめた。
 
10日から14日までは殺人的な忙しさだった。休憩する時間もまともに取れず、店長の妹さんが全員分のお弁当を買ってきてくれて、短い合間にスタッフルームで交代で昼食を取った。あきらはチョコの買い出しに行くことができず小夜子から文句を言われていた。
 
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細川さんも14日の予約通りの時刻に来店し、あきらがカットとパーマを掛けた。「可愛い感じに仕上がって嬉しいです」と本気で喜んでいる風であった。14日は20時の閉店後までフル稼働で、結局上がったのは21時前であった。あきらは小夜子にメールを入れて、待ち合わせ予定の駅の広場に向かった。小夜子は車で出てくるということだった。和服を積んでくるつもりだなとあきらは思った。
 
あきらがその駅で降りて広場に出ようとした時、駅のベンチで寂しげな表情でいる細川さんに気づいた。デートはもう終わったのかな?とも思ったが、その表情が気になる。振られたのだろうか?あきらは、ひょっとして彼女が自殺を考えたりしないかと思ったので、声を掛けることにした。
 
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「こんばんわ、細川さん」「あ、浜田さん」というと、彼女はいきなりあきらに抱きついてきた。「ちょっとちょっと。どうしたんです」彼女はあきらに抱きついたまま泣き出した。こういう場合はしばらくそのままにしておいてあげるに限る。あきらはじっと彼女が泣き止むのを待っていた。
 
「ごめんなさい。誰かにすがりたかったんです。浜田さんが男の人なのは分かっていても、女の人の知人みたいな気がして」
「私の性別は都合のいいほうで解釈していいですよ」
「ありがとうございます」
「よかったら少し話を聞きましょうか?誰かに話すとすっきりするかも」
「はい。お願いします」
あきらは彼女を駅の表のスタバに誘った。窓際の席に座る。ここなら、小夜子が来ても、分かるはずだ。
 
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「デートは結局できなかったんです」と細川さんは寂しげな表情で言った。
「まさかドタキャン?」
「彼の仕事の都合がなかなかつかなくて・・・・」「うん」
「遅れるという連絡があったので、待っていたのですが、さっき連絡があって急遽大阪まで行かなきゃいけなくなったということで」
「それは仕事なら仕方ないですね」
「ええ。向こうでの用事はすぐ済みそうということで、明日いちばんの新幹線で戻れると思うということではあったんですが」
 
「それだと、明日にでもデート延期するかかな。遅れた分、おわびに何かをねだったりして」
「それが・・・・・・」
「どうしたの?」
「実は彼にもまだ言ってなかったんですが、私、先週一杯で仕事やめたんです」
「そうだったんだ」
「明日朝の特急で田舎に帰ることになっていて、実は今日は彼とデートできるラストチャンスだったんです」
「明日の朝は入れ替わりになっちゃうのか」
「はい。だから、今日会えなかったということは、この恋はもうこれで終わりかなとか」
「遠距離恋愛だってできるよ。今はネットが発達してるし」
「母から向こうで見合いしろと言われていて・・・・今日彼とデートできて交際OKくらいまで約束できたら、見合いはそれで断れると思っていたのですけど」
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