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■受験生に****は不要!!・起(3)

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そして公立の受験日がやってきた。私立は三教科だったが公立は五教科だ。二日がかりになる。
 
1日目、午前中に国語と理科。午後から英語。英語はヒアリングもある。それが無事終わって2日目、午前中に数学と社会。その2日目の朝、30分くらい前に教室に入って、参考書を読んでいると、亀井美夏がボクの机の所に来て、「ちょっと話しがあるんだけど」と言い、ボクを校舎の外に連れ出した。
 
「どうしたの?」「あのさ、春紀くん、身体の調子がおかしかったりしない?」
「え?ボクは今日は大丈夫だよ。あ、こないだの薬ありがとう。あれ、すごく良く効くね」「やはり、飲んじゃったのね。あぁ、どうしよう」
 
ボクはちょっと焦った。「何か飲んじゃまずい薬だったの?」「あのね。私、そのつまり最近少し生理不順なんだ。だからそのことを言ってたら、風邪薬と一緒に病院では、生理不順を治す薬も一緒に渡してくれてたの」「え?じゃ、まさか」「うん。あの薬、女性ホルモンが入ってたから、男の子が飲んじゃうと、変な副作用が出たりしないかと心配して」
 
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そうか。胸が張ってきたのはそのせいか。でもそれなら逆に今ボクは今月末までは中性だから全然平気だ。「いや、飲みはしたけど、特に変わった様子は無いよ」とボクは美夏を安心させるように言った。
 
「でもさ。私見ちゃったんだけど」「え?」「こないだ、春紀くん、駅の女子トイレにいたでしょ」ガーン、見られていたんだ。こちらの方がショックだった。
「その時は男の子って嫌らしい、なんて思ってしまったんだけど、昨日渡した薬のことに気づいて。もしかしたら女性ホルモンの作用で、春紀くん、女の子の気分になってしまって、それで女子トイレに入りたくなったんだろうか、て急に心配になってしまって。あの、なんて言うんだっけ。私男の子の身体よく分からないんだけど、あれ立ちにくくなっていたりしない?大丈夫?」
 
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それは全然心配無いというか、そもそも立つものが今のボクには何もない。でもそんなことは言えないので、どう返事しようかと迷い「えーっと」とボクはちょっと美夏の視線を外して、一歩横に動こうとした。「あっ」「え?」
 
ボクらは同時に声を出していた。そこには地面が無かったのだ。ボクは校内を通っている小さな川の側で話していたことをきれいに忘れていた。ボクはそのまま斜面を滑り落ちると、ザブーンと真冬の川にはまることになった。「春紀くん!」「だ、大丈夫!」ボクはすぐに反応して声を掛けると、自力で川の中で起きあがり、斜面をよじのぼった。
 
「でも、ずぶぬれ」「うん。このままじゃきついな」「着替えとかは?」「何も持ってない」ボクもまさか冬に水浴びをすることになるとは思わなかったし。
「あの。私ので良かったら着る?私、試験が終わった後着替えて町に遊びに行こうと思ってたから」「うん」「ただ....」「どんなのでもいいから貸して」美夏はすぐに教室に行ってバッグを取ってくると、ボクを連れて....近くの女子トイレに一緒に入った。
 
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「どうして女子トイレ?」「私が男子トイレに入ったほうが良かった?」「いや」
「それに、私の服だから、女物よ。早く、そこの中で着替えて」ボクは美夏がバッグの中から出した服を受け取ると、ボックス中に入った。
 
とにかく水に濡れた学生服、ズボンを脱ぐ。シャツも濡れている。パンツはそれほどでもないから、そのまま履いておくことにした。さて、美夏の服を着ようとする。まずは上着。ブラウスだ。あまり飾り気がないから、これなら何とか。ボタンを締めようとして戸惑う。そうか左右逆なんだ。とにかく試験が終わったら速攻で家に帰ろう。しかしこのボタン、逆に付いていると留めにくい。しかしこれを着ると、随分暖かい気がした。助かったな。それから、もうひとつのを身につけようとする。えーっと、これは.................スカート?
 
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おちんちんを取られてしまってから2ヶ月半。でもスカート履くことになるとは。しかしパンツのまま受験の教室には行けない。はぁ。ボクは諦めて履くことにした。しかしこれ。どっちが前なんだか、いやあるいは横なんだか、さっぱり分からない。まぁどうでもいいやとボクは思い、ファスナーのある側を前にして両足を入れ、腰の所まで引き上げると、金具を留めてファスナーを上まであげた。それで出ていくと、美夏は「あ、違う」と言い、スカートの中に収まっていたブラウスを外に出すと共に、スカートを90度回して、ファスナーのある所を左側に持ってきた。そして濡れてしまったボクの服をビニールで強化された紙袋に入れてくれる。「さぁ行こう。もう始まるから」ボクらは教室に戻った。
 
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結局ボクはこの2日目の2科目をブラウスとスカートというスタイルで受験してしまった。幸いにも同じ教室に知っている人がいないので助かった。しかし全部終わってからだと他の同級生に出くわす可能性がある。最後の社会の試験はできるだけ早く解答を書き上げ、簡単に見直した所で、終了時刻より15分前に教室を出て帰った。会場となっている高校から自宅まではバスで20分くらい。その間、スカート姿でずっと座っているのは、恥ずかしくてたまらなかったが、逃げ道もないから仕方ない。
 
家に戻るとうまい具合に母は留守だった。いそいで普通の服に着替える。しかし美夏から借りた服を洗濯しようとしていたら、母が戻ってきた。
 
「あら洗濯は私がするわよ。それより試験はどうだった?」「うん。手応えは充分だったよ」と答えながらも気がそぞろ。しかしボクが手に持っていた服は母に見事に見つかってしまった。ボクは素直に話した。「実は校内で川に落ちちゃって、ちょうどそばにいた亀井美夏さんが、着替えを持っていたんで貸してくれたんだ」と言うと、母は「あら、良かったわね。後でお菓子でも持ってお礼に行って来なくっちゃ」と言いながら、その服を手に取る。「え?あなたこの服を着て受験したの?」と呆れた風。「だって裸って訳には行かないし」
「そうね。春紀、今おちんちん取ってるからスカート履いてもいいよね」と何だか変に嬉しそうな顔。ボクは何だか嫌な予感がした。
 
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その日、美夏には電話で礼を言い、翌日乾いた服を持って、自宅まで訪ねて行った。美夏には女子トイレに入る羽目になった経緯をきちんと説明した。すると彼女は大笑いで「でも良かったね。誰にも怪しまれなくて。本当にあの時、春紀ってほとんど女の子に見えたよ。私も誰か知っている子だけど、誰だっけって、その時は気づかなくて。後で分かったんだよ」と言う。
 
「でも、薬の件は本当に御免ね。もし、それで春紀のおちんちん使い物にならなくなったりしたら、私責任取って結婚してあげなくちゃって思ったんだよ」
「いや、その件は問題ないから」
「ちゃんと使えてる?」
「うん」と、これはウソだけど答える。
「触ってみていい?」
「ダメだよ」と慌てて、ボクは腰を引く。触られて無くなっていることが分かったら困る。
「だって、子供の頃はお医者さんごっこで、たくさん春紀のおちんちん触ったよ」
そうだった。ボクと美夏はそういう関係だった。ボクも美夏のあの付近を随分触っている。でも女の子の構造はよく分からなかった。今のほうが自分のをじっくり観察していて、想像が効く。
「ボクも、美夏に対して責任が取れる年になったら、また触らせてあげるから」
とボクは答えた。
「じゃ、その証に今、私にキスできる?」
 
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ボクはドキッとした。もし今自分におちんちんがあったら、美夏とこのまま性交してしまいたくなるのかも知れない。そんな気もした。だけど今はそれがないから、純粋にその言葉に反応ができるような気がした。
ボクはじっと彼女を見つめると唇を近づける。彼女が途中で耐えきれないように目を閉じた。でもボクは構わず顔を近づけ、彼女の唇に触れた。
そしてそのままボクの頭の中の時計で4分28秒くらいじっとしていた。彼女も動かなかった。
 
どこかでガタっという音がした。美夏がさっと身体を離した。
ボクは彼女の手を握ると「でも昨日は本当にありがとう。助かった」
と言うと、立ち上がって彼女の部屋を出た。
 

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公立の試験が終わった1週間後に中学の卒業式。そしてその2日後に合格発表がある。ボクなりにかなり自信があったので不安はなかったが、ママは自分が一緒に行ったら良くないかもと言って自宅に残ったので、ボクは一人で発表を見に行った。合格していた。これこそおちんちんを取られた成果だな、とボクは心の中で苦笑した。しかし10日もたたない内に、あれが戻ってくるんだ。「付いてるのも面倒くさい気もするな」と思ってから、ボクはなんてこと考えてるんだろう、と慌てて自分の考えを取り消した。
 
美夏がいたので声を掛けた。「どうだった?」「ドッカーン」美夏はおどけた様子で言った。「だめだった」美夏はかなり成績はいい子だ。クラスでも1・2を争っている。それが通らなかったなんて。「理科で苦手な生物問題が全然分からなかったんだよね。ヤマカンで答え書いたんだけど、あれが全部外れていたんじゃないかな」と、少しショックな様子。「春紀は?」「通った」
「やったじゃん」「でも、美夏は、どうするの?」
 
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美夏はこの学校に賭けていたのだろうか。考えがまとまらない様子だったが、やがて口を開いた。「Y市のK女学園も一応合格してるんだけどね。あそこに行くしかないかな」ボクらはゆっくりと高校を出てバス停の方に向かった。
「K女学園なら、いい学校じゃない。レベル高いし。ここより上でしょ?」
「でも、私女の子ばかりの学校って嫌だな。ここに入りたかったんだけど、でも2次募集やる所ではあまりいい所残ってないし。春紀はここに行くの?」
 
「ボクは、こことY市のT高校と通っているんだけど、まだどちらに行くかは決めてない。これから親と相談して決めることになるけど」「え?T高校だったんだっけ?すごいじゃん。よく春紀の頭で通ったね」「でも授業料高いよ」
「あはは、それはK女学園も同じだ。だけど二人ともY市に行けたら、私たち付き合えるね」ボクはドキッとした。そうだ。きっとボクらの年齢では物理的な距離が離れてしまったら、恋愛じみた感情も消えてしまうんだろう。ボクらはバス停の所まで辿り着いたけど、どちらから言うともなしに、そのまま歩き続けた。
 
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「美夏は、Y市に行くとしたら下宿?」「Y市に伯母がいるからね。そこにやっかいになることになるかな、多分。単独でアパート住まいとかはさせてくれないよ。女の子は面倒だよね。春紀はアテあるの?」「いや。行くとしたら今から探さなきゃ」「だったら、私の伯母の所に一緒に下宿できないかな。あの家、広いから2人増えたって全然平気だよ」「でも、男の子と女の子が、同じ所にってまずくない?」「平気。何もしなきゃいいんでしょ。何かあっても結婚すればいいし、一応万一間違いを起こしたらおちんちん切っちゃいます、くらい言っておけば大丈夫よ」ボクはまたドキっとした。今まさに切られてしまっているのだけど。
 
結局美夏とボクはうちまで歩いて帰ってしまった。そしてその間にいろいろな話をした。万一これが会う最後になってしまっても後悔しなくていいくらいに。
 
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