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■春出会い(3)
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邦生の睾丸はこの日だけで、24時になったらまた消滅した。
「睾丸はもう捨てていいか」
「困ります」
「ではまた1年後に」
なお、邦生の身体はふだん、陰茎○睾丸×陰裂○ヴァギナ○バスト○という状態にある。邦生は見た目が女に見えて普段は銀行の女子制服(ズボン型)またはレディススーツ(パンツ型)を着ている。真珠は
「スカート穿かない?」
と言ったが
「いやだー」
と叫んでいた。でも銀行では結構同僚に乗せられてスカートを穿いていることもある。
本当はスカートを穿くこと自体には抵抗が無いのだが“自分は男である”というアイデンティティの問題で女の服であるスカートは穿きたくない。この付近は高田晃と似ている。彼はスカートが好きで“穿きたい”がアイデンティティの問題で“穿きたくない”。
邦生はバストがCカップあり、ブラジャーをしている。女子下着を着けている(フェチ的理由:女物を着けていると性的に昂揚する)。
彼は銀行のidカードが女子になっているので女子更衣室・女子トイレには入れるが、男子更衣室・男子トイレには入れない。以前は男子のidカードも持っていたが、回収されてしまった。彼は子宮もあるようで結構おりものがあるのでパンティライナーを着けている(パンティライナーを着けているもうひとつの理由は上述の通り精液で下着を汚さないため)。彼は卵巣は無いようで生理は無い。しかし姫様によると“卵巣は実際には無いがCTとかには映る”らしい。それで銀行の健康診断は女子として普通にパスしている。彼はペニスを陰裂内に格納して下着を着けると膨らみが無いように見えて女子の下着姿にしか見えないので、それで普段の女子更衣室でも彼の性別に疑問を持つ人は無いし、健康診断でもレントゲン検査や内科検診も通っている。なお健康診断の時はスカートを穿いていった。問診票では生理は定期的に来ていることにしておいた。まだ30歳前なので婦人科検診は受けてない。婦人科検診なんて受けたら陰茎があるのを見て医者が仰天するだろう。実は切除を勧められそうで怖い。邦生はおしっこは女子の位置から出るが精液は陰茎の先から出て膣内射精が可能である。ただし睾丸が無いので精子を含まないさらさらした精液である。彼自身は卵巣が無いので妊娠はできない。そもそも男性とセックスしない(真珠には日常的に疑似ペニスを入れられているが)。彼は喉仏は無い。体毛は無いしヒゲも生えない。声は基本女声だが、出そうと思えば男声も出る。彼の状態は龍虎Mに近い。
吉川日和は卵巣もあり、生理も定期的に来る完全な女性である。毎月病院で性ホルモンを測定してもらっているが、昨年夏以来、女性ホルモンも男性ホルモンも女子の標準値内である。バストもCカップあり、ブラジャーをしている。下着も女子用下着である。ブラウスの上に女子制服を着る。ボトムはスカートである。ただし防寒のためタイツを履く。生徒手帳にも女子制服で写り性別女と記載されている。声変わりはしておらず、ずっと女の子の声のままである。女子更衣室・女子トイレを使用し、身体測定も女子と一緒である。彼女はもう意識も完全に女子になった。
日和の場合、小さい頃から女の子になりたかったというよりは
「中学に入る前に女の子になる手術をしようか」
などとよく親に言われていたので“自分はその内女の子になるんだ”という意識があった。女の子の服を着て遊園地や動物園に行ったり、お股をタックしてもらって女の子水着を着けプールに行ったこともある。タックされた状態で母や妹と一緒に温泉に入ったこともある。
それを着て通学まではしなかったもののセーラー服は作ってもらい、記念写真を撮っている(部活(吹奏楽部)では着ていてそれで大会に出たこともある:クラリネットを吹いていた:サックスも吹けるが自分の楽器はクラリネットしか持ってない。白銅のフルートも買ってもらったがクラリネットのほうが好きである。でも曲によってはフルートのパートに入ったこともある)。なお一番好きな楽器は吹奏楽では使わないが実はヴァイオリンである。また部活の際の身分証明のため、セーラー服写真の生徒手帳も作ってもらった。
そういった背景があったので、時期は少し遅れたものの女の子の身体に変化したことを受け入れてしまった。
春貴に言われて2023年4月に戸籍の訂正を申し立て、5月には法的にも女性になった。
川口歩夢も日和と似たような状態で完全な女子である。彼女の場合は元々女の子になりたかったので、今の状態に満足している。戸籍も女性に訂正され、普通に女子中学生をしている。声は身体が女の子になった時、声も女の子の声に戻った。
梨原安里愛(アリア:戸籍名有明)は物心付いた頃から女の子になりたいと思っていた。幼稚園にも女の子っぽい服で通ったし、ピアノ教室の発表会ではドレスを着た。小学校にもしばしばスカートを穿いて出て行った。友人達もそんな彼女を受け入れてくれて「あーちゃんは女の子だもんね」と言い。女子トイレの使用も容認してくれた。先生たちも許容的で、運動会の集団演技も女子のグループに入れてもらったし、鼓笛隊でもスカートのユニフォームでマーチングキーボードを演奏した(ピアノを習っているのでマーチングキーボードに割り当てられた)。声変わりはしておらず、ずっと女の子の声のままである。
昨年の夏、兄(姉)の歌音(戸籍名:可能)が東京で映画(『お気に召すまま』)に出た後、ジェット機で送ってもらい、能登空港経由で金沢に帰還したとき、迎えに行ったら、可能を送ってきてくれた作曲家の醍醐春海先生が、歌音・幸助と有明の3兄弟と握手してくれた。その翌日、朝起きたらペニスが無くなっていて女の子みたいな割れ目ちゃんができていて、おしっこもそこから出て来た。なんでこういうことになっているのか分からなかったが嬉しかった。それからしばらくして生理も始まったが、歌音姉がナプキンを買ってくれたので何とかなった。バストも膨らんで来たので、やはり歌音姉にブラジャーを買いに連れて行ってもらった。その後、自分で女子水着を買いに行き、仲の良い瑞穂ちゃんを誘ってレジャープールに行ってみたがかなりのドキドキ体験だった。瑞穂ちゃんのお母さんに送ってもらった。
「あーちゃん、おっぱい結構あるんだね」
「7月に生理が始まってそれから膨らんで来た。Aカップのブラ買ってもらった」
「ああ。これは充分Aあるよ。生理が来たら胸も膨らむよね。ちなみにちんちんは小さい頃に取っちゃったんだったよね」
と彼女はアリアのお股を見ながら言う。
「さすがにちんちんは無い」
「そうだよね」
この時は行きは最初から水着を着て行き、泳いだ後は着替え用バスタオルを使った。でもその後、瑞穂ちゃんのお母さんに「身体冷えたね」と言われて、瑞穂ちゃん親子と一緒にスパにも行って女湯に一緒に入っちゃった。
プールに行ったのは歌音姉にも言ったものの、女湯にまで入ったことは言わなかった。
2学期始まってからの水泳の授業ではクラスメイトの前に女子水着姿を曝した。
みんなからもバストが結構あることを指摘された。ちんちんのことは言われなかったが、元々アリアにはちんちんは無いみたいというのは、以前から噂されていたので、問題にされなかったようである。アリアは5年生の時も宿泊体験で水着姿を曝しているが、その時は胸パッドを入れていた。今回は水着の中に手を入れられて、生胸であることを確認された。去年も水着になった時、おまたに膨らみが無いことは見られていた。但し去年はタックしていたものである。。また去年はパレオを着けていた。今年は誤魔化しのきかないスクール水着である。
なんか2歳の時に「ちんちんが小さすぎて男になるのは無理だから女にしましょう」(*5)と言われて金沢大学で女児化する手術を受けたとか、生まれてすぐ「この子は女の子にしたい」と親が希望し、女児としてふさわしい形に形成手術を受けたとか、幼稚園に入る前に物が落ちてきて潰れたので金沢市内の病院で睾丸を取り小学校に入る前に睾丸が無いのならちんちんも無い方が良いといって七尾市の病院でちんちんも切ってもらったとか、小学1年生の時に「この子は性格的には女の子」と言われて東京の病院で身体的にも女の子に変えてもらったとか、2年生の時に交通事故でペニスを失い、その後、医大で惚れ目ちゃんを作ってもらったとか、3年生の時盲腸の手術をした時、一緒にちんちんも切ってもらったとか、4年生の時に姉(歌音)と一緒にイタリアで女性化手術を受けたとかいう噂があった。なんでイタリア??
(2年の時に交通事故にあったのと3年の時に盲腸の手術をしたのは事実。しかし歌音と一緒に兄弟揃って性転換して姉妹になったという噂はけっこうあった。
(*5) アリアのちんちんは凄く小さかったのでこんなこと言われたのってあり得るかもと思ってしまう。
(1) ちんちんが小さすぎて立っておしっこができず、座ってトイレトレーニングしていたし、そのためスカートを穿いていた。
(2) パンツの前開きからちんちん出すのは無理だからと言われてずっと前開きの無い女の子用のパンツを穿いていた。そもそもスカートが多かったがズボンを穿く場合も前が開いてない女児用を穿かされていた。
(3) 小さい頃の写真にちんちんが全く写っていない、むしろ割れ目ちゃんの見える写真も多いがこれは母が紙バンで“テーピング”して割れ目ちゃんができるようにしていたものらしい。それにしてもちんちんはそういう人工割れ目ちゃんに隠れる程度だったということになる。
(4) 小さい頃、温泉などで“浴室の中で”「可愛い女の子ね」と言われていたから、付いてないように見えたのだろうと思う(更に“テーピング”もされていたのかも)
(5) 小学4年生の時、温泉で男湯の脱衣場で「小学生の混浴はだめ」と言われて追い出された。男湯と女湯の脱衣場間間の扉を通って女湯の脱衣場に押し出され、仕方無いのでそのまま女湯に入ったが何も騒がれなかった。つまりちんちんがあるようには見えなかったのだと思う。
それで秋の修学旅行のグループ分けでも女子の班に入れてもらった。ただし宿泊の部屋は保健室の先生と同じ部屋にされた。先生はアリアにバストがあり、男性器は無いようなのに頷いていた。その件について深くは訊かれなかった。修学旅行ではお風呂は各々の部屋に付いているお風呂を使ったので、アリアはクラスメイトたちの前での大浴場デビューはしていない。
そういうわけで、アリアは女子小学生を満喫した。春からは女子中学生になりたいなあと思って歌音姉に相談したらセーラー服を作りに連れて行ってくれた。そして小学校の卒業式にセーラー服で出て、中学の入学式にもセーラー服で出ちゃった。アリアのセーラー服姿には何も違和感が無いので性別も“男”という記載が間違いだろうと思われて女子に訂正されてしまったようである。それでアリアは現在セーラー服写真で映った性別女と記載された生徒手帳を持ち、セーラー服で通学する女子中学生をしているのである。
彼女は学校では女子トイレ・女子更衣室を使い、身体測定も女子と一緒である。春のレントゲン検査では出席番号が前後する女子に裸体を曝している。部活はダンス部に入っている。通常女子パートを踊るが男子パートもたいてい踊れる。
それにしても自分の性別が変わったのは“あの日”醍醐先生と握手したせいのような気がしてならない、しかし兄弟3人が握手したのに歌音・幸助の性別は変わらず自分だけ女の子になったのはなぜだろうと考えるが分からない。アリアは内心、歌音姉も自分と一緒に女の子になったのではと思っていたのだが。今年2月に女の人と結婚してしまったので「まだ男のままだったのかな。あるいは再度男になったのだろうか。それとも女同士で結婚したのか」と不思議に思っている。
高田晃は身体的には卵巣もある完全な女子である。但し生理は乱れがちである。意識が男子であり、着替えは保健室を使い身体測定は個別測定してもらっている。トイレも共用トイレを使う。子供の頃姉に連れられて一緒に女子トイレに入っていたことから実は女子トイレに入ることに抵抗感は無い。また部活の時は普通に女子部員たちと一緒に着替えている。女子の下着姿を見ても何も感じない。恋愛対象もかなり微妙である。小学生の頃は男の子にバレンタインを贈ったことがある。
毎月病院で性ホルモンを測定してもらっているが、昨年夏以来、女性ホルモンも男性ホルモンも女子の標準値内である。日常的に陰核自慰をするが、(本来自分のものではない)女性器をいしることに罪悪感を感じている。バストもCカップあり、ブラジャーをしている。女子下着を着けている。彼は小さい頃から姉のお下がりのスカートとかワンピースとか普通に着てたし、姉と同じ服が着たくて女の子下着も普通に着てたので実は女物の服に全く抵抗感が無い。それで女物下着を着けなさいと言われて、そのまま着けている。
子供の頃には小学校にはスボンで行くが日曜日は結構スカート穿いてお出かけしたりしていた。中学の時は乗せられて体育祭でチアをした(チアは高校の体育祭でも野球部の応援でもした)。声は女声であり、男声は出ない。現在通学時の制服は女子制服だが、下はズボンの日とスカートの日がある。途中で穿き替えることもある。音楽の時間はスカートでソプラノに並んでいる。でもいつか男の子に戻れる日のためにできるだけズボンを穿いている。また男に戻った時「女になったというのは嘘で女の子の裸が見たくて女子更衣室に入っていたのでは」などと疑われないように女子更衣室は使わず身体測定も別にしてもらっている。なお生徒手帳には女子制服で写り性別女と記載されている。
彪志の現在の状態はわりと邦生に近い。しかし性器は青葉の出産の翌朝ほぼ完全な男性型に戻った。現在、陰茎○睾丸○陰裂×ヴァギナ×?バスト○という状態である。体型はほぼ女性体型だが、3/16に行った紳士服店の人は普通に補正可能な範囲の体型と考えた。ただし、バストやヒップに余裕を持たせたサイズを設定した。このため、ウェストにはかなり大きめのタックを入れて調整している。意識が男なので、特に伏木に来てからは男物の下着を着けている。ただし胸があるのでブラジャーは着けている。ワイシャツは入らないのでブラウスを着て、その上に3月いっぱいは千里さんに買ってもらったメンズスーツを着ていた。4月以降は青葉に作ってもらったメンズスーツを着ている。トイレは会社では基本的に男子トイレを使う。性器は男に戻ったもののバストはBカップサイズある。喉仏は無い。体毛は無いしヒゲも生えない。声は相変わらず基本が女声だが、出そうと思えば男声も出る。彼は会社の同僚たちからはFTMだと思われている。女子社員からは女性の一種、男子社員からは男並みの女性と思われていて、女子たちのお茶会にも男性たちの飲み会にも誘われる。どちらとも話が合う。女子たちからは“月子さん”、男子たちからは“鈴江さん”と呼ばれている。自治体の人からは男装女性と思われている。英語の会話では he で受けられる。会社外では基本的に女子トイレを使用している。そのほうが面倒が少ないからである。
彼はまだ女体だった2/18に生理がきたが、男の身体に戻っても3/17, 4/15 に生理が来た。肛門の少し手前に何かの穴(膣だと思いますが。あるいは“やおい穴”?)があり、生理はそこから出てくるようである。彪志はトランクスの下にショーツまたは生理用ショーツを穿いてナプキンを着けて処理した。会社では女子トイレでナプキンを交換している。美鳳さんに尋ねると『“作業の都合上”小型の卵巣・子宮ができたが妊娠能力は無い』ということである。そもそも彪志は男性とセックスしないから妊娠の可能性は無い。しかし卵巣があれば女性ホルモン濃度が高くなっているはずである。恐らくバストが残っているのはそのせい。また女性ホルモン優位のせいかペニスはかなり立ちにくい(根性で立てている)
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