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■赤と青(2)

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赤クラスは体育の授業も男子クラスとは全然違っていた。基本的に女子クラスと合同授業になるが、男子クラスがレスリングとか、綱引きとか、棒登りとかさせられているのに対して、女子クラスはリズム運動とか、鬼ごっことか、マット運動や平均台とかをしていた。ボクは去年男子クラスで結構激しい運動をさせられて、いつもうまくできずに殴られてばかりだったので、今年の女子クラスでの体育は自分の体力でも無理なくできて、とても快適に感じた。
 
また女子クラスでは男子クラスに無かった、裁縫の時間があった。ふつうの女の子たちは1年生の時からしているが、赤クラスは初めての子も多いので、最初の1ヶ月針や道具の使い方をしっかりたたき込まれた。2ヶ月目から女子クラスと合同授業になった。ボクたちは4枚剥ぎのゴアード・スカートを作り、それを自分で穿いた。
 
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ボクはけっこう裁縫が好きで、うまく縫うことができた。それを見てエミリーが「縫い目がきれーい。フェリーは良いお嫁さんになれるね」などと言った。お嫁さんか・・・ボクその内お嫁さんになっちゃうのかな・・・不思議な気がした。
 
6月には遠足があった。1年生の時は男子クラスだったので、軍事工場見学だったが、今年は赤クラスなので、女子生徒と一緒に、植物園に行き、いろいろなお花を見て、スケッチなどもした。何だか楽しい体験であった。
 
お花畑でみんなで座って食べたお弁当はとても美味しかったし、植物園の人から花の髪飾りを付けてもらった時は、何か嬉しかった。エミリーが「ほんとフェリーはそういうの似合うよね」と言っていた。ボクがその髪飾りをつけたまま家に帰ると、お母さんも「わあ、可愛い」などと言ってくれた。お父さんも一瞬ニコっとしてこちらを見た。
 
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夏になると水泳の授業があった。昨年は男子クラスだったからパンツの所だけを覆う男子用水着を着たのだが、今年は赤クラスで女子と一緒の授業だし、上半身まで覆う女子用水着を着た。おちんちんは目立たないようにアンダーショーツでしっかりと押さえた。
 
お母さんに女子用水着を買ってきてもらって、最初家の中で試着し、鏡に映してみた時は、身体のラインがきれいに出ているのに、お股の所はすっきりしているので、あっこれ結構好きかもと思った。
 
「こうしてみてると、ほんとの女の子になったみたい」
などとお母さんも言っていた。
「おちんちん付いてないみたいに見えるもんね。でもほんとに無くなっちゃったりしないかなあ」
などとボクが言うと、「もう、おちんちん切っちゃう?」などとお母さんが笑って言う。
 
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ボクはドキっとした。おちんちん切られたら、ほんとに女の子になれる。「おちんちん切りたい」とボクは言ったが、お母さんは少し考える風にしてから「そうね。お前は切っちゃってもいいかもね。でも、もう少し待とうか」と言った。
 

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2年生の10月のおちんちん検査の日が来た。ボクはもちろんまた不合格で続けて赤クラスだろうと思ったのに、その年の秋から法律が変わって基準が改定された。
 
それまで2年生は通常時に2.3cm, 勃起時に6cm 必要だったのだが、秋の検査から2.2cm/5cmでよいことにされた。ボクの検査は2.2cm/5.1cm でギリギリでパスしたしまった。そこで2年生の後半、ボクは男子クラスに戻された。お父さんは喜んでいたが、お母さんは複雑な表情をした。ボクはこの半年「娘」として振る舞い、けっこうお母さんと母娘として良好な関係を持っていた。でも息子に戻ってしまうと、何となく微妙なことになってしまう。ボクはまた親友のエミリーと話をすることができなくなってしまうのも辛い気分だった。
 
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この2年生後期の検査は前期の検査より基準が緩かったので、前期に男子クラスにいた子はだいたいそのまま男子クラスにいたが、1人だけ、ヴィクトリア(男子名:ヴィクトル)が不合格になって赤クラスに行った。ボクは男子クラスに来てしまったので彼女とは話せなかったが、風の噂によれば、たぶん事故か何かに遭って怪我した時に、勃起させる神経が傷ついて、あまり立たなくなり不合格になったのではないか、ということだった。
 
しかし、それから半年間の男子クラスでの生活は凄く辛いものがあった。体育ではほんとに辛くて、みんなに付いて行けず、その度に体育教師から殴られていた。また今戦争をしている隣国の悪口をたくさん唱えさせられた。こんな授業は女子のほうにはなかったのに。こんなの嫌だ−。女の子に戻りたい。そんな気持ちでいっぱいだった。
 
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3年生の4月。3年生の基準は去年までは2.5cm/7cmだったが、今年の基準は2.3cm/6cmである。ボクのおちんちんは通常時は2.4cmで基準をクリアしていたが勃起時が5.6cmしか無かったので不合格となった。ボクは赤クラスに行くことになった。
 
半年ぶりに女の子の格好をすると、自分にとてもなじんだ気がした。ボクはやはりこっちがいいな、と本気で思った。エミリーともまた仲良くすることができたし、お母さんともまたよく話ができるようになった。半年間していなかった、料理とか裁縫とかも、またするようになったが、料理や裁縫の楽しみを覚えてしまったのでそれができることが嬉しかった。
 
3年生前半の赤クラスは10人だった。2年生前半は6人、後半は4人だったらしいがそれから倍増である。2年生の前半で赤クラスにいて、後半ボクと同様に男子クラスに戻されていたアレクサンドラは3年生前半ではボクと同様、赤クラスに戻った。ボクも彼女もどうもおちんちんサイズのボーダーラインにいるようだった。
 
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もうひとりの赤クラス復帰組はヘンリエッタだった。彼女は元々女の子にはなりたくない、などと言っていたので2年後期に男子クラスに行くことができて本人はとても嬉しがっており、男子としてかなり活発な生活をしていたようであったが3年生4月の検査では勃起時の長さが5.9cmで1mm足りず、赤クラスになってしまった。
 
彼女の場合、一度青クラスで落第して強制的に赤クラスに移動された経歴があるため、青クラスに再度入ることはできず、不合格だと自動的に赤クラスに編入されてしまう。こちらに来た時はまたしばらく「女の子なんて嫌だ嫌だ」と泣いていたが「それだけ泣き虫なら、女の子向きだよ」などと、ずっと赤クラスにいるウララなどから言われていた。ヘンリエッタが落ち着いて女の子として暮らし始めるまで、今年は1ヶ月近く掛かった。
 
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3年生で初めて赤クラスに来た3人(マルチナ・カーミラ・ロベルタ)は最初初めての女の子の格好に戸惑っていたが、わりと早く順応してしまった。彼女らはみんな元々女性的な性格で、これまでの男子クラスでの授業が辛かったと言っていた。赤クラスに来てから半月もすると「もう男子クラスには戻りたくない」
なんて言い出したが、ボクも同感だった。
 

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3年生の後半のおちんちん検査を前に、ボクたち赤クラスの生徒は1ヶ月半前に事前検査を受けさせられた。全員3年生の基準をクリアしていなかった。すると全員に特別おちんちん強化訓練が施された。これは3年生前半の赤クラスの生徒に義務づけられていることで、拒否することはできない。
 
ボクたちは毎日真空吸引器でおちんちんを強制的に伸ばされ、またタマタマの機能を強化するために、タマタマの所に氷のバッグを取り付けられた。また、男の子の気持ちが強くなる効果があるとされる音楽をずっと聴かされた。
 
その結果、ボクのおちんちんは2.6cm/7cmまで成長してしまった。それでボクは3年生の後半は男子クラス行きになってしまった。10人の赤クラスの生徒の中で後半も赤クラスに残ったのは、1年生後期でも赤クラスだった筋金入り?の女の子、カロラインとポーラの2人だけであった。
 
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一方、ボクはまたまた辛い男子クラス生活を半年も送ることになってしまった。特に冬のさなかに冷水に飛び込まされて大声で「軍人心得」を唱えさせられるのとかは、もう毎回勘弁してくれーという気持ちだった。重い銃を持たされ1時間も2時間も行進させられるのも辛かった。格闘技訓練ではどうしても相手を殴ることができず逃げてばかりだったので、たるんでるとか言われて教師に殴られた。
 
そういう時間帯に女子や赤クラスの子たちは、室内で編み物をしていたようであった。ボクはお母さんから、お前も少し編み物覚える?などと言われて、家の中でお母さんに教えられて編み物の練習をした。これは翌年役に立つこととなる。この時期、もうお母さんはボクが将来女の子としての道を歩むことになるのだろうと思ってくれていた感じだった。だから、この時期、ボクは学校では男子生徒だったけど、家の中では女の子名前で呼ばれ、料理や洗濯、繕い物なども自主的にしていたし、寝る時は女の子用のパジャマを着ていた。また、激しい体育で荒れた肌にお母さんは化粧水を付けてメンテしてくれた。
 
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あとで話してみると、3年生の前半に赤クラスにいた子はみんなこの時期、家庭内ではだいたいそんな生活をしていたようであった。(ヘンリエッタを除く)ウララなどは家の中ではずっとスカート穿いてたなんて言ってた。
 

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4年生の検査は長さの基準は2.5cm/7cmである。ボクのおちんちんは3年生後半の検査の時点でこの基準をクリアしていたが、4年生には勃起角度検査というものがあった。勃起した時にちゃんと上を向くかどうかをチェックされ、仰角が大きいと優遇されるのだが、とにかく水平より上に向いていることが必須である。ボクの仰角は-40度で、全然水平まで行かなかった。それでまた赤クラスに入れられることになった。
 
「なんか半年単位で向こうとこちらと行き来してるね」
とエミリーからは言われた。
「ほんと、こちらに定着したいんだけどなあ。今年の後半はどうなるんだろう」
半年ぶりにスカートを穿いて学校に行ったボクはそんなことを彼女にこぼした。
 
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その年前半の赤クラスは12人だった。このあたりの年齢になると、それぞれの性別意識がけっこう明確になっている。不合格になった子の大半は男の子の性格だったから青クラスを選択した。赤クラス12人のうち9人は3年の前半で赤クラスにいた子である。残りの3人は初めての赤クラスだったが、元々こちらに来たがっていた子ばかりだった。
 
ペネロペなどは
「ずっとこちらに来たかったけど、私のおちんちん大きくてどうしても不合格になれなかったのよね。今年は上に向くなーと必死に祈って、なんとか-2度でぎりぎり水平未満を到達した」
などと言っていた。
 
昨年前半で赤クラスにいたのに今年前半唯一男子クラスに留め置かれてしまったカミール(女子名:カーミラ)などは、こちらを羨ましそうに見ていた。ボクたちは男女になってしまうので、彼と会話をすることは許されない。
 
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4年生の女子(赤クラスを含む)は、しばしば5〜6年生の男子クラスおよび青クラスの生徒に課されている「発射訓練」を見学させられた。
 
5-6年の男子が校庭に全裸で並ばされ、「位置について!」「用意!」「始め!」
の号令で一斉におちんちんを手で握り、勃起させた上で、その手を激しく動かすのである。そして「発射!」の号令で一斉に精液を発射する。
 
ボクたちはそんなもの見たくなかったけど、見るのが義務になっていたし、男子たちも、私たち女子の見ているところでするのが義務になっていた。
 
しかし「発射!」の号令でも発射できない子も何人かいた。その子たちは訓練教官におちんちんを掴まれて、地面を引きずり回されていた。また号令の前に我慢できず発射してしまった子は、木刀でお股を思いっきり叩かれてうずくまっていた。他人事ながら、潰れたりしてないだろうかと心配になった。
 
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全てを見ておくのが義務だから見ているが、あんなの絶対嫌だと思う。ボクは5年生ではどんな手を使っても、男子クラスには行かないぞと心に誓った。
 

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男子が発射訓練をさせられている一方、5〜6年生の女子は伝統的な祝いの舞の練習を毎月していて、これも4年生は男女とも見学が義務付けられていたが、こちらは美しいし、見ていて気持ちよかった。
 
5-6年の女子がみんなきれいな民族衣装を身にまとって出てくる。そして手に持ったキルマラという、振れば中に入っている鈴の音が響く道具を両手に持ち、美しく舞い踊るのである。
 
号令代わりにリーダーの女子がパルモニという、たくさんの鈴が付いた巨大な扇のようなものを振ると、その音を合図に踊りが変化して行く。踊りは最初に舞う駒鳥の舞から、燕の舞、隼の舞、と続いていく。
 
駒鳥の舞は各自がひとりひとり踊り、燕の舞では隣り合った2人がペアになって踊る(ハンパになる場合は4年生女子から1人徴用される)。そして隼の舞では、校庭全体に4つの輪ができてその4つの輪が色々な形に変化しつつ踊っていく。
 
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ミスった子は後で先生に呼ばれてけっこう叱られるようではあったが男子の訓練みたいに、その場でおっぱいでも掴まれて引きずりまわされたりするような乱暴なことはされない。この国では女子はおしとやかに育つのが良いとされているし、女子生徒は先生から殴られることは滅多にない。
 
5-6年生が踊りながら両手で振っているキルマラはきれいな音を出すのには結構練習が必要で、4年生のボクたちも練習させられていたが、少しくらい練習が厳しくても、あんなにきれいな服を着て、あんなにきれいに踊るのは楽しいだろうな、と思って、いつも見ていた。
 
こういうのを見ても、やはり私は5年生以降はずっと赤クラスにいたいという思いを新たにするのであった。
 
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