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■全国女子化学校案内(1)

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(c)Eriko Kawaguchi 2012-08-24

 
記号 ◎強制 ○選択可 △希望者のみ
 
■女満別女子化学園(北海道/中学・高校) 
・入学資格 小学校卒業予定者で戸籍上男子であるもの。高等部の募集は若干名。 
・女装 ◎ ホルモン ◎ 豊胸 △ 去勢 ◎ 性転換 ◎ 全寮制 
・進学 特進組(20名) からは毎年東大に1〜2名、北大6〜7名合格。 
・特徴 特進組以外ではビジネスウーマンとしての育成に力を入れており、情報処理、タイピング、秘書検定、英語検定など、女性会社員になるためのスキルを徹底的に鍛えられる。一流企業への就職の道も開かれている。 
 
生徒File.001.**美由季 
旧名道雄。小学3年の時の担任の先生がよく着てた白いフレアースカートを見て、あんなのを自分も着たいと思うようになった。上に兄も姉もいて末っ子であったため、両親も女性志向に理解を示してくれた。中学から入学して即去勢。中3で性転換手術、高1で戸籍を変更。卒業後三越百貨店に入社。 
 
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生徒File.002.**京子 
旧名浩紀。小学5年の時同級生の男の子を好きになるが、ライバルの女の子に破れる。自分が女だったらと思うようになり、性転換を決意、両親をだまして中学から入学。入学後すぐに性転換手術を受けてしまった。驚く両親を説得して中2で戸籍変更。高等部から特進組に入り、東大文3に進学。 
 

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◆個別オリエンテーション
 
その生徒は恥ずかしそうな顔をして、おどおどした様子で保健室に入ってきた。ふふ。こういう子、大好き。オリエンテーション担当の校医は思った。
 
「はい。ズボン脱いで」
 
生徒は恥ずかしそうにズボンを脱ぐ。
「あら、ブリーフなのね。でもここでは女の子のショーツを穿かないといけないの。1枚あげるから、穿き換えなさい」
と言って、白いショーツを渡す。生徒は衝立の向こうで穿き換えてきた。
 
「あら、ショーツの中に凶器でもいれてるかのように、盛り上がりができちゃってる。凶器は没収しなくちゃ。これ手術して取っちゃう? 今手術してあげてもいいよ」
「すみません。まだ心の準備が」
「でも、あなたは入試の成績が一番だったから最初に手術受ける権利があるのよ。今月中に手術しちゃおうよ」
「えー!?」
 
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「逆にあなたが手術しないと、他の子が手術を受けられないからね」
「はあ」
「やっちゃおう、やっちゃおう。さっさと女の身体になっちゃえば、後はスッキリした気分で6年間のスクールライフを送れるよ」
「すみません。1日考えさせてください」
「じゃ、明日も保健室に来てね」
「分かりました」
 
「あなたのウェストは・・・・61cmか。けっこう細いね。じゃスカートはSサイズだね。はい、これ穿いて」
「やっぱりスカート穿くんですか・・・・」
「だって、女の子になるんだもん。スカート穿かなきゃ」
 
生徒は恥ずかしそうにしてスカートを穿いた。
 
「その男物のワイシャツも脱いで。代わりにこちらの女の子用ブラウスを着ようね。ほら縁取りがレースで可愛いでしょ」
「そうですね」
 
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生徒はスカートを穿いたことで少し開き直りができた感じだ。この子は来週にも手術しちゃいたいな。。。。
 
校医は生徒のファイルを確認する。なるほど。保護者推薦枠か。だからこんなに女の子の服に慣れてないのね。ふふふ。そういう子はやはりさっさとおちんちん取っちゃうに限るわ。女の身体になっちゃえば諦めも付くというものよ。校医は微笑んでその生徒を見ていた。
 

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■女川女子学園(宮城県/幼稚園・小学・中学・高校) 
・入学資格 3歳以上18歳未満の者。 
・女装 ◎ ホルモン ○ 豊胸 ○ 去勢 ○ 性転換 ○ 通学制(中高生寮あり) 
・進学 国公立大学に10名前後。女子大・女子短大に30名前後 
・特徴 女子部と男子部があり、戸籍上男子であるものは男子部に入るが、男子部は女装が義務であり、しばしば「女装部」と呼ばれている。女子部の生徒の大半は生まれながらの女子。男子部の生徒は性転換手術が終了したら、戸籍がまだ未変更でも女子部に編入される。ただし特進組・芸術組は、女子部と男子部の合同クラスになっている。特進組は難関大学を狙うコース。芸術組は芸術系の大学に進学したり、あるいはモデルやデザイナーなどの道に進むコースである。 
 
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※幼稚園だけは女装の義務が無いので、近所の子供が幼稚園だけここに通い、小学校は普通の小学校に行くケースもある。
※中3までに去勢しない場合は豊胸手術を受けるかホルモン服用で高等部進学までにBカップ以上にすること必須。 
※小学4年生から中学までの給食にはホルモン剤が出るが飲むかどうかは本人の自由 
※ホルモン剤は高校では各教室に置かれており、自由に取って飲んで良い。
 
※女子大・女子短大への進学には高2までに性転換して女子部に移籍しておくこととが必要。 
 
生徒File.003.**洋子 
旧名洋一。姉2人の末っ子。父親は既に死亡していて女ばかりの家で育ったため、男の服を着せられるのを極度にいやがっていた。小学校に入る時、姉2人がこの学校の女子部に入っていたので、同じ学校に行くと言って聞かず、母親もあきれてここの男子部へ入学させた。小5で性転換手術を受け小6で戸籍変更。高校卒業後は東大文1に進学。 
 
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生徒File.004.**貴子 
旧名貴一。共学の幼稚園に通っていたが、先生が彼女の美貌に目を付け「特例で男子の服のまま通学して良い」という条件でそのまま小学校に進学する。しかし小3で本人がスカートに替えたいと希望。小5で去勢手術を受け、中1の時に性転換、翌年戸籍も女性に変更した。高校卒業後は明治大に進学。大学在学中のままファッションモデルとして活躍中。
 
生徒File.005.**ゆき 
旧名龍矢。バレエをやっている姉の影響で自分もバレリーナになりたいと思い、「芸術推薦枠」を使って中学からこの学校に入る。中2で手術し翌年戸籍変更。卒業後は姉と同じバレエ団で活躍中。
 

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◆女子化学園に入学前のある児童の日常 
 
愛は毎朝ぼくのおちんちんをきれいに拭いてくれる。
「痛っ」
毎日のこととはいえ、やはり痛い。
 
「ごめんなさい、桜さま。でもこれを剥かないときれいに拭けないんです」
愛はぼくのおちんちんの皮を剥いて、中の少し変わった形をした部分をていねいにウェットティッシュで拭いてくれた。
 
「可哀想に、桜さま。こんなの付いているから毎朝ちゃんと拭かないといけない。愛みたいに、おちんちんが無かったらこんな痛い思いしなくてもいいのに」
 
「愛はおちんちん無くても平気なの?」
「ええ。女の子はおちんちんなどなくてもいいのですよ」
「愛はいつも可愛い服を着てるね。ぼくも女の子になれたら、そんな服着れるのに」
 
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「でも桜さまも来月からは女子化学園の小学生になりますから、そうしたらスカートや可愛い服を着られますわ」
「ほんと?楽しみだなあ。あ、でもスカート穿くんなら、おちんちんは取られちゃうの?」
 
「小学6年生になったら、タマタマを取って、中学3年生でおちんちんを取るんですよ」
「わあ、じゃ、おちんちんが無くなるのはだいぶ先か。タマタマは無くてもいいなあ。ぶつけた時に痛いだけだし」
 
「そうですね。愛はタマタマが無いので痛みが分かりませんが、付いていると大変みたいですね」
「ママにお願いしたら、タマタマはもう取っちゃえないかなあ」
 

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◆女子化学校の募集枠について 
 
●一般枠 
(1)本人が女の子になりたいと思っている男の子。 
(2)自分は間違って男に生まれてきたと思っている子。 
(3)ずっと女の子として暮らしている男の子。 
 
一般枠の生徒の場合、本人と面接し、女性としての適性検査、女装テスト、を経て入学を決定する。
 
●優先枠 
(1)元兄(現姉)あるいは母が女子化学校の出身である場合。 
(2)全国女装小学生コンクールの入賞者。 
 
●推薦枠 
《学校推薦》小学校の先生から、この子は女の子にしてあげたいと推薦があった子。 
《保護者推薦》保護者がこの子を女の子にしたいとして推薦があった子。 
《芸術推薦》女性歌手・バレリーナ・女子フィギュア選手・女子新体操選手などになりたいと希望する男の子で、各々のジャンルで一定の実力を持つ者。 
 
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学校推薦ではいじめの有無、保護者推薦では虐待の有無を調査し、そのような状況が無いことを確認の上入学を決定する。芸術推薦は都道府県レベルの大会で入賞した程度の経歴が必要。
 
●強制枠 
(1)家庭裁判所の審判により女子化が決定した者。 
(2)小学6年生を対象にした性別傾向試験で、女性度80以上のポイントを出した者で保護者が女子化に同意するもの。または女性度50以上で保護者が女子化を希望する者。 
 

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■女化女子学園(茨城県/幼稚園・小学・中学・高校・短大) 
・入学資格 3歳以上の者。 
・女装 ◎ ホルモン ◎ 豊胸 ○ 去勢 ○ 性転換 ○ 通学制 
・進学 高等部から国公立大学に40名前後。 
・特徴 バリバリの進学校であり、高等部になると月曜から土曜まで0時限目から8時限目までふつうの受験教育が行われるので、女子化教育は中等部までに終了することになっている。そのため、高校からここに入りたい場合、女生徒として違和感の無い生活を送っている実績が必要であり、保護者と中学の先生からの推薦状が必要である。 
 
※生徒の半数は生まれながらの女子。小学3年生以上の男子には女装の義務がある。 
※小学4年生から高校3年までで、去勢していない男子には毎週女性ホルモンの注射が打たれる。既に去勢・性転換している者も希望すれば無料で打ってもらうことができる。 
※幼稚園は共学で女装の義務もない。 
※短大には社会人枠があり、20歳以上で女子化を希望する者が入学して2年または3年の女子化教育を受けることができる。短大はホルモンと性転換が義務であり、性転換していないと卒業証書がもらえない。 
※高校から短大に内部進学したい場合は、去勢済みが条件であり、短大卒業までに性転換もしなければならない。 
 
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生徒File.006.**千絵 
出生名同じ。上が男の子ばかりで両親とも今度こそは女の子が欲しいと思っていた所へ生まれた為、両親は女の子風の名前を付け、女の子の服を着せ女の子として育てた。小学校からこの学校に入ったが女装義務の無い1〜2年生の間もずっと女装していた。小4で去勢、小6で性転換手術、中2で戸籍変更。卒業後はお茶の水女子大に進学。
 
生徒File.007.**良美 
旧名良雄。双子の姉と仲が良く、小さい頃から同じ服を着て同じ遊びをしたがっていたので、自然とスカートを穿いていることが多かった。どうしても同じ学校に行きたいと言ったので小学校からここにに入学。小1の時から姉とお揃いの女児服を着ていた。小4で性転換手術、小5で戸籍変更。高校の時、姉から卵巣を1つ移植してもらったので、それ以降は生理もある(子宮は無いので妊娠はできない)。卒業後は姉と一緒に東京大学理1に進学。
 
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生徒File.008.**加代 
旧名克巳。兄もこの学校に入って性転換しており、その兄に誘われて中学から入学。それまで全く女装の経験は無かったが努力して慣れ、中2で手術、翌年戸籍も変更した。両親は兄の方は諦めていたが、弟の方はちゃんと男の子に育ってくれそうと思っていたので、この学校に入ると言い出した時はショックだったらしい。卒業後は慶応大学に進学。
 

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◆保護者推薦枠 
 
「女子化学校の保護者推薦枠というのは、だいたいどういう子が多いんですか?」
「やはり多いのは、元々女性的な傾向を持っている子ですよ。女の子になりたいという意志を親にも認めてもらっている場合、一般枠で入るよりこちらの方が入りやすいので、保護者推薦の形を取るようですね。それに一般枠で中学から入ると、だいたい中1の3学期に去勢、高2で性転換、くらいのスケジュールですが、保護者推薦枠の場合は、小学校から女子化学校にいた生徒同様、入学即去勢、中3の内に性転換などというスケジュールになることが多いです」
「本人はあまりその気ではない場合もあるんですか?」
 
「ありますね。よくあるのは、男ばかりの兄弟の末っ子というパターン。ひとりは女の子が欲しいという親の希望で、そもそも女の子の服を着せて育てていたりするケース。本人もだいたい諦めていることが多いので、本人の意志として女になりたい訳ではなくても、女になってもいいかな、くらいの気持ちのようです」
「なるほど」
 
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「逆に女ばかりの兄弟の末っ子というのもあるんです。上が女の子ばかりだから本人も女の子みたいな育ち方をしてしまっているケース。親としてはたったひとりの男の子だから、男の子として育てたかったものの、本人がどうにも女の子みたいになってしまっていることから諦めて、ちゃんと女の子にしてあげようと考えて推薦してくるパターンです」
「ああ」
 
「意外に多いのがひとりっ子なんですよね。ひとり子供作った所で事情により、それ以上の子作りができなくなってしまった場合。たったひとりの子供が男の子であるよりは女の子であった方が良かったというので、女の子にしちゃう場合。この場合は、孫は諦めるということにはなりますが」
 
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