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■宴の後(2)

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「おちんちん、ホントどこに隠してんの?」「それが....」「やだ、もしかして取っちゃったの、手術して?」「そんな覚えはないんだけど....」
「でも、どこにも無いよ。それにこの割れ目は何?本物じゃない。あなた私にだまって性転換手術しちゃったの?」「それが今朝見たら、こうなってたんだよ。僕も全然記憶が無いんだ」「ふーん」
 
妻は意外に落ち着いているようだ。そして私のからだに興味を持ったようである。「ねぇ、ヴァギナもあるの?」「うん」「じゃ、入れさせて」
「え?」「だって、いつも私ばかり入れられてるんだもん。たまには私も入れてみたいと思ってたの。ちょうどいいわ」そう言うと妻は私の割れ目の中に指を入れ、上の方のコリコリした部分を刺激し始めた。
 
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「さっき嘗めてて何か変なかんじしたのよね。ここまるでクリちゃんみたいって」そう。その感じやすい部分はクリトリスなのだろう。ものすごく気持ちがいい。「私のもして」妻はそう言って腰を私の手の付近に寄せた。「うん」私がしてあげると妻は気持ち良さそうだ。「入れるよ」妻は言うと指を私のヴァギナに入れてきた。あっと思ったが抵抗無くスッと入っていくようだ。昼間自分でした時にはあんなに抵抗があったのに、と思ってからすぐ納得した。クリトリスを充分刺激して濡らしたからだ。「1本じゃスンナリは入りすぎね。2本にする」妻は指を2本にしたようだ。私も指を妻のヴァギナに入れてあげる。妻が指を出し入れし始めた。私も同じようにする。妻はクリトリスの刺激もずっと続けている。ものすごく気持ちがいい。時が静かに熱く流れていった。

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「おちんちん無くても私たちやっていけそうね」妻がそう言った。「あなたが女の子になりたがってたなんて知らなかったけど、私、あなた自身が好きだから、これでも構わないよ。ほんとなら子供ができてからにして欲しかったけどね」妻は私が自分の意志で性転換手術を受けたと思っているようだ。私は自分でも訳が分からない状態なので、とても妻に説明できる状態ではなく、取り敢えずはそう誤解されたままでも仕方ないかと思った。
 
その夜は何だかさわやかな疲れでそのまま眠ってしまった。

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翌日会社から帰ると妻がニコニコして寄ってきた。「お帰り」「どうしたんだい?」「あなたにちょっとプレゼント」「え?」「御飯のあとでね」
 
お風呂に入ってあそこを洗って、ふーっとため息をつく。気を取り直して湯船であたたまり上がって、食事がだいたい済むと妻は紙袋を取り出してきた。「はい、これ」「何だい?」と言って私があけると、そこには女物のパンティー、ブラジャー、ストッキング、それにブラウスとスカートが入っていた。「これは?」
 
「だって、あなた女の子になったのに女の子の服持ってないじゃん。プレゼントよ」「でも....」「恥ずかしがらなくていいのよ。さ、着てみて」
「でも、こんなの着たことないから」「うそばっかり。隠さなくていいのよ。きっと私と結婚する前はずっと女の子の格好してたんでしょ?でも、私と結婚するのにお洋服とかお化粧品とか捨てちゃったんだろうな、と思って。私を大事にしてくれるのは嬉しいけど、自分を隠さなくてもいいのよ。私の前ではずっと女の子の服着てていいから」「だけど、ほんとに、こういうの着たことないから」「もう何恥ずかしがってるのよ」
 
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妻はそういうと私の服を全部脱がせ、買ってきた下着を私に着せ、ストッキングも履かせてスカートにブラウスも着せてしまった。ほんとに恥ずかしい!でも何もない股間に女物のショーツがピタッと決って心地よいような気がした。そして妻は更に私を鏡台の前に座らせると、お化粧を始めた。
 
「パフが引っかかる。ヒゲ剃らなくちゃ。動かないで」妻はシェービングフォームを付けるとヒゲをきれいに剃っていく。ちょっと痛いくらいだ。「眉も太すぎるわ」と剃ろうとするので「待って。剃られると会社が」と言う。すると妻はしょうがないわねと言い「じゃ控えめに細くするから」
と言って、やはり剃りはじめた。
 
剃った毛を柔らかいティッシュできれいにふき取り、化粧水を付け、乳液を付けて、そのあとファンデーション。何だかいい匂いだ。そしてアイメイクに入る「目つぶらないで。ダメちゃんと開けてなくちゃ」目のふちをペンシルでラインを書かれ怖い。でも何とか終わったようだ。そして頬紅をパフではたき、最後に口紅を入れる。それまで違和感を感じていた鏡の中の顔が、この口紅でガラリと変わった。「きれい」思わず私は言ってしまった。
 
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「うん。すごい美人じゃん。これなら女の子になりたかったわけね」妻は納得したような声を出す。「ね、今度の日曜一緒に買い物に行って、もっと女の子の服買いましょう」「うん」「その前に足の毛なんかも、何とかしなくちゃね」
 
その晩妻はたっぷりと私を気持ちよくさせてくれた。お化粧は翌朝の朝食後に落としてくれた。

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翌日から私は家に帰ると即女の子の格好にさせられた。そして私が本当に服の着方とかお化粧の仕方を知らないようだと分かると、呆れながらも、詳しく丁寧に教えてくれた。「そんなの抜きでいきなり取っちゃうなんてあなたも大胆ね。結婚したことで、よほど男でいるストレスがたまったのね。ごめんね」「いや、そういうわけでは」
 
足・腕・脇の下と全身の体毛を剃られた。毛がなくなってさっぱりした足を見ると、自分のからだって、こんなにきれいだったのかと不思議な気分になる。
 
「オッパイも大きくしなくちゃね。どこかもう予約してる?」「ううん」
「じゃ、いい所探してあげるわよ」「いや別に」「だって女の子になったのに、そんなに小さな胸じゃ変だわ。私もあなたのバストもんでみたいし」
 
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もめるようなバスト。。。ドキンとした。そんなものが自分の体にできてしまうのだろうか。どんな気分なんだろう?考えていたら何だかまた興奮してきた。立つ感じ。でも、実際は立つ物が存在しないのは知っている。
 
そのことを言ってみたら、妻はしばらく首をひねっていたが「幻肢って奴じゃない?事故なんかで腕や足を切断した人が、なくなったはずの手や足の先がかゆいことがあるんだって。あなたの場合は幻肢じゃなくて幻茎というのかな。でも実際は立ってるんではなくて濡れてるはずよ」
 
そう言って妻は私の股間を触ってきた。気持ちいい。
 
ここの所私たちの夜の生活はかなり長いものになっている。新婚当初みたいだ。あの頃は毎日2〜3時間していたというのに最近は月に2〜3度、それもすぐ終わってしまうようになっていた。

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その夜、長く熱い時が過ぎたあと妻は「お腹空いた。ね、ファミレスとか行かない?」と言ってきた。私は妻の言外の声が聞こえたような気がした。「もしかして女の子の格好のまま?」「もちろん」
 
おちんちんがあった頃はセックスが終わると即気分も平静に戻っていたのだが、なくなって以来、いつまでも気分の高揚が持続しているような気がしていた。その高揚がなかったら、私も外に出てもいいかなという気分にはならなかったかも知れない。
 
妻に再度念入りにお化粧をしてもらった。青い体に密着するようなカットソーにプリーツのロングスカート。長い髪のウィッグも付けた。ドキドキして....きっとまた濡れてるのかな?妻も準備して外に出た。
 
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途端、ちょっとドキドキの内容が変わった。期待するような感じではなく怖い感じに。「ね、もし男ってバレたら」「何言ってるのよ、女なのに」
そういえばそうだった。「声出さない方がいいわ。あなた発声も練習しなくちゃね。注文は私がするから」
 
マンションの地下の駐車場に行き、車に乗ってスタートさせる。「落ち着いてね。女装していることは取り敢えず頭の中から消して運転に集中して。それとも私が運転する?」「あ、いや大丈夫だと思う」
 
運転に集中したおかげで恥ずかしさもどこから消えたような気がした。近くのファミレスの駐車場に入れる。キーを外して、外に出る。風が吹いてきてスカートが風に揺れた。足がスースーする。なんか頼りない感じ。靴は用意がなかったのでスニーカー。「今度パンプス買おうよ」「うん」
階段を上ってドアを開けて。
 
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「いらっしゃいませ」と係の人が来る。私は思わず恥ずかしくてうつむいてしまった。「お二人様ですか?」「ええ」妻が応じてくれる。私たちは窓際の席に案内された。パスタとサンドイッチを注文する。係の人が行ってしまうと私はちょっと落ち着いて周りを見回す余裕が出来た。
 
町中なので深夜だがパラパラと客がいる。男の子4人のグループ、疲れた表情の中年のサラリーマン、若いカップル。。。私たちも本当はカップルなのだが、今は女の二人連れだ。「あなた、外出るのに慣れてないみたい」
「うん」「じゃ、どんどん慣らしていきましょう。度胸が付いてきたら次は昼間ね」
 
昼間。。。真っ昼間に堂々と自分が女として外を歩けるのだろうか?凄く怖い気がした。
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