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■恵子の日記(1)
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(C) Eriko Kawaguchi 1990
(1990年に当時の文豪ミニ5で書いた文章です)
8月29日(水曜)晴れ
きょうぼくは女の子になってしまった。
10:00 おちんちんをいたづらしていたら、お母さんに見つかってしかられた。
「そんなことしていたらいけないって言ったでしょう。もう許しません。おちんちんを切っちゃういます」
と言ってお母さんは僕のおちんちんをはさみでチョキンと切ってしまった。とっても痛かった。
11:00 血が止まらないので病院に連れていってもらった。先生は玉と袋も切って穴を開けた。
「今日から君は女の子だよ」
と言われた。
12:00 デパートに寄って女の子の下着とスカートを買ってもらった。
13:00 家に帰って女の子の服を着た。なんか変な感じだ。女の子のパンツは後前が分かりにくい。スリップは優しくて気持ちいい。スカートは意外とはきやすいと思う。
14:00 僕の名前は今日から「恵子」になることになった。まだ「けいこちゃん」と呼ばれてもすぐには自分のことと思えないけどすぐなれるだろう。
15:00 トイレに行った。おしっこだけなのに立ったままではうまくできない。こまってたらお母さんが来て
「ちゃんとしゃがんでしなさい」
と言った。変な感じだったけどなんとかできた。おしっこするだけでもしゃがまないと出来ないなんて女の子は不便だ。でもうんこをする時はスカートだとパンツを下げるだけだから女の子の方が便利だろう。