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■由美子の日記(1)

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(C)Eriko kawaguchi 1992
(これは1992年頃に次ページに掲載している『日記初版』を改訂して書いたものです)
 
きょうぼくは女の子になってしまった。
 
あさ、ちんちんをいたづらしていたら、お母さんに見つかった。
「そんなことしていたらちんちんを切っちゃうわよって言ってたでしょう」
 
そう言うとお母さんは大きなはさみを持って来てぼくのちんちんをチョキンと切ってしまった。とっても痛かった。
 
血が止まらないので困っていたらお姉さんが来て
「手当てしてあげる」
と言った。
 
お姉さんはメスを持って来て
「ちんちんを切ったのなら玉もぬかなきゃね」
 
と言って、ふくろをちょっと切ると中の玉を2個とも取り出して切ってしまった。
 
「ちゃんとおしっこができるようにしてあげるからね」
 
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そう言うとお姉さんはちんちんがあった所より少し下の方に指を突っ込んで穴を開け、メスをうまく使ってきれいな割れ目の形にした。血は止まった。
 
「これで俊夫も立派な女の子になったわ」
「女の子なんていやだ」
「わがまま言うんじゃないの。女の子の方が色々便利な事も多いのよ」
「だって」
「俊夫...女の子になって俊夫という名前も変ね。名前を変えなさい。そうね、由美子ってのはどう?」
「由美子?」
「うん。なかなかいい名前よ。決めた。あんたは今から由美子よ。いいわね」
「そんな」
 
お姉さんはそれから、
「洋服をかえなくちゃ」
というとぼくにジーパンにTシャツという男でも女でも通用する服装をさせるとデパートに連れて行った。
 
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まず下着を買った。
 
女の子用のパンツは穴が開いてない。それからシャツじゃなくてスリップを着るんだって。それから真っ赤な上着。赤い洋服なんて着るの初めてだ。よく見るとボタンの付きかたが逆だ。そしてこんなものを履くことになるとは思いもしなかった。スカート。お姉ちゃんが選んでくれたのを試着して見た。恥ずかしい。でもこれからはずっとスカートだよ。すぐ慣れるよって言われた。
 
おしっこに行きたくなった。お姉さんに連れられて初めて女子トイレに入った。中まで一緒に入ってくれた。しゃがんだまま体の前の方を開くような感じでするのよと言われた。ちょっと不安だったけど、何とかうまくできた。
 
そのままトイレの中で今買って貰った洋服に着替えた。
 
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外に出ると、やっぱりスカートって変な感じだし、恥ずかしい。
 
帰りに区役所に寄って、性別と名前の変更届けを出してもらった。
 
「次女、斉藤由美子」
昨日までは次男だったんだけど。
 
家の近くで先生に会った。
「今日は、先生」
とお姉ちゃんがあいさつした。
「あれ、斉藤君じゃないの?どうしたの、スカートなんか履いて?」
「今日、俊夫は女の子になりましたので。明日にも届けを持たせます」
「あら、そうなの。良かったわねぇ。男の子なんて良くないもの。女の子の方がずっといいわよねぇ。」
「ホント、そうですわ。無理に仕事をしなくてもいいし、第一長生きできますからね」
「そうよねぇ。これで今年5人目になるわ。で名前は?」
「由美子としました。」
「由美子。いい名前だわ。じゃ、斉藤由美子君、明日ね。まだ男の子のままでいる子たちが羨ましがるわ。」
 
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家に帰るとお姉ちゃんは女の子としての色々な心得を教えてくれた。そして最後に女の子のオナニーの仕方も教えてくれた。
 
やってみたけど、あまり楽しくない。やっぱりオナニーは男の子の方が良かった。でも我慢しなくちゃ。
 
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