広告:Back-Street-Girls(8)-ヤングマガジンコミックス-ジャスミン・ギュ-ebook
[携帯Top] [文字サイズ]

■OOが無いなんて・制服が無いなんて(2)

[*前頁][0目次][#次頁]
1  2 
前頁次頁目次

↓ ↑ Bottom Top

それで私は帰宅したのですが、まずは足の毛を剃ってみようと思いました。
 
お風呂場に行き、教えられたように、石鹸を付けてから剃ってみたのですが、これがなかなか要領が必要でした。うまく剃れるようになるまで結構な試行錯誤をしました。でも何とかきれいに剃ることができました。3枚刃だったこともあり、あまり痛くなく、剃り残しもできませんでした。でも刃には多数毛が絡まって、古い歯ブラシで掃除を試みたものの無理。それでこの1枚目の刃は捨てて替え刃と交換しました。
 
「まあ最初は毛が長かったからかもね」
 
この後はたぶん毎日お風呂に入った時に剃ればいいかなと思いました。
 
でも、剃り終えた後の自分の足を見たら「きれーい」と思いました。ぼくの足ってこんなにきれいだったのかと驚きました。毛の無い状態って多分小学校の4〜5年生の頃以来です。
 
↓ ↑ Bottom Top


ついでにヒゲも剃り、シャワーを全身に浴びて髪も洗ってから、お風呂を出ます。そして、まずはパンティを穿こうとしたのですが
 
「これどう穿くんだっけ?」
と悩みます。前後が分からない気がしたのですが、両手で持ってみると、片方は布が多いので
「あ、そちらが多分後ろかな」
と思い、それで穿きました。結果的にリボンの付いた側が前に来るので、このリボンが前ですよという印なのかと思い至りました。
 
ただ、困るのが、男性固有の物体がパンティから飛び出してしまうことです。
 
「これ何とかする方法無いかなあ」
と思ったのですが、ふと、子供の頃、よく“ちんちん隠し”をしていた時のことを思い出しました。ちんちんを両足で挟むと、まるでちんちんが無くて女の子のように見えます。後ろから見たら悲惨ですが!
 
↓ ↑ Bottom Top

それであの要領でちんちんを後ろ向きに収納すればいいのではないかと思いやってみたら、きれいに収まりました。これは更に試行錯誤を重ねて、横になってから、玉を体内に収納し(収納できることは子供の頃に遊んでて知っていた)、それからちんちんを後ろ向きに収納すると、ちんちんがふたになって玉も降りてこないことに気付きました。
 
「これいい〜。これで行こう」
と思いましたが、この状態のシルエットを見ると、まるでちんちんが付いてない女の子の形のように見えて少しドキドキしました。
 

↓ ↑ Bottom Top

ブラジャーを着けることにします。
 
ネットで「ブラジャーの着け方」で検索すると、けっこう詳しく図入りで解説してあるので、なるほどこうするのかと思い、やってみました。
 
肩紐を通し、前屈みになり、胸の膨らみをカップに入れて、とは書かれていますが、私は胸の膨らみなど無いので、そのまま適当に身体に着けます。そして後ろ手でホックをつけるとあるのですが、これが物凄く大変で最初やった時は何度かの休憩を挟みながら頑張って、10分くらい掛けてやっと留めることができました。
 
しかしそうやって着けてみると、ブラのカップが上過ぎる気がしました。そうだ。肩紐には長さ調節できる機構が付いてたから、それを長くすればいいと気付きます。
 
↓ ↑ Bottom Top

それでホックを外して(外すのはすぐできた)、ブラジャーを身体から外し、肩紐は思い切っていちばん長い状態にしました。その上でまた肩紐を通して、前屈みになって装着し、後ろ手でホックを留めます。今度は2度目だったので、5〜6回のトライでうまく填められました。結局2段ホックの片方を留めたらもう片方は簡単に留められることを発見しました。
 

↓ ↑ Bottom Top

そういう訳で、翌日から私は、ブラジャーを着け、パンティーを穿いて、それにポロシャツとジーンズのパンツで会社まで行き、少しドキドキしながら女子更衣室で女子制服に着替えました。着替えている最中に同僚が「おはよう」と言って入ってきましたが
 
「全然女子として違和感無いよ。もう女装は長いんでしょ?」
などと言われます。
 
「今日が初めてですー」
と言ったのですが
 
「恥ずかしがらなくてもいいのに」
などと言われました。
 
それで私は女子制服で1日勤務し、休憩の時には女子更衣室に行っておやつをもらったりしながら休みますし(トイレも付いてるからここでトイレにも行く)、仕事が終わると、女子更衣室で普段着に着替えて退出します。
 
↓ ↑ Bottom Top

私と一緒に多数の女子社員たちが着替えていますが、私は彼女たちの下着姿をできるだけ見ないように、床に視線を落としていました。またその内、私はみんな通勤着はスカートなんだなあというのにも気付きましたが、ぼく男だからスカートまで穿かなくてもいいよね?などと思っていました。
 
女子更衣室を使うようになってから、同僚たちに
 
「おやつ食べて帰ろうよ」
などと誘われることが多くなりました。
 
それで私は彼女たちと一緒にケーキ屋さんとか、あんみつ屋さんなどに寄り、おやつを食べながらおしゃべりしていました。1日工場での作業をしていると、結構疲れているので、こういう甘いおやつはいいなあと思いました。
 

↓ ↑ Bottom Top

¶スカートが無いなんて
 
それで一週間ほど勤務していたのですが、ある日の夕方、女子更衣室に50歳くらいの女性が入ってきました。みんな会釈しているので、私も会釈します。もしかしてお偉いさんかなと思いました。
 
私は着替え終わったので友人たちと退出しようとしたのですが、その50歳くらいの女性に呼び止められます。
 
「ちょっと、あんたそんな格好で通勤してるの?」
と言われました。
 
「すみません。何かまずかったでしょうか?」
「パンツで会社に出てくるというのは無いわあ。今時の女の子は、プライベートではパンツルックで出歩く子も多いけど、会社に出てくる時はスカート穿くのが常識というものでしょ?」
 
私は「私男ですー」と言おうと思ったのですが、一緒に居た女子が私に「何も言わないで」という感じで私に掌を向け、その人に言いました。
 
↓ ↑ Bottom Top

「すみません。専務。この子、まだ入社したてて。前の会社は服装が自由だったから、いつもパンツルックで勤務してたらしいんですよ」
 
専務だったのか!!
 
「ああ、新入りさん?確かにそういう会社もあるみたいだけど、うちはきちんとした会社ですから。女子社員はちゃんとスカートで通勤して下さい」
 
同僚が促すので私は
「申し訳ありませんでした。気をつけます」
と答えました。
 

↓ ↑ Bottom Top

それで退出したのですが私は困ってしまいました。
「私、スカートとか持ってないのにどうしよう?」
「じゃ買うのに付き合ってあげるよ。お金までは出せないけど」
「こないだ下着を買うのはお金出してもらったし、お金は私が出すよ」
 
それで彼女たちと一緒にスカートを買いに行ったのでした。
「どういうスカートが好み?」
「さっぱり分からない」
「でもスカートこれまで結構穿いてたんでしょ」
「穿いたことないですー」
「まあいいわ。私たちが見繕ってあげるよ」
「ありがとう」
 
それで彼女たちの見立てで、通勤に適したスカートを3枚、合計12000円くらい買いました。スカートって高いんだなあと思いました。
 
「パンティストッキングは持ってるよね?」
「えっと必要なんだっけ?」
「スカート穿くなら、夏はパンスト、冬はタイツが必要だよ」
と言われます。
 
↓ ↑ Bottom Top

私が持ってないというので、それも買うのに付き合ってくれました。
「あんたならLでいいと思う」
と言われ、
「これ伝線しにくいよ」
と言われた2枚組のパンスト800円のを取り敢えず2個買いました。
 
更に彼女たちからは
 
「上もブラウス着た方がいいね」
と言って、それも選んでくれました。売場のお姉さんにサイズを計ってもらい、適合するサイズのブラウスを2枚組×3買い増した。これが4500円で、今日は大出費となったのでした。
 
「お金給料日まで足りる?」
「2000-3000円だったら貸してもいいよ」
「何とかなると思う。お昼は安いし」
「うん。社員食堂は安いのがいい所だよね」
 

↓ ↑ Bottom Top

でもそういう訳で、翌日から私はスカートで通勤することになってしまったのでした。スカートなんて穿いたことないので、翌朝いきなりは絶対穿いて外出する勇気無いと思い、夜の間に少し慣れておくことにしました。
 
まずパンティを穿いた上にパンティストッキングを履きます。これが最初はお股の所がずいぶん下の所に来て困ったのですが、下の方から少しずつ伸ばして何とかパンティの付近まで持ってくることができました。これ大変!でもこれだけ無理矢理伸ばしたら、伝線もするよなあと思いました。
 
だけど、この足にパンティストッキングを履いた感触が心地良くて、これもうやみつきになりそうと思いました。
 
そしてその上にスカートを穿いたのですが、どこが前なのかさっぱり分かりません!ファスナーのある所が前かなあと思って穿いてみたのですが、ポケットの位置が変だということに気付きます。結局その状態から180度回転させたら、ポケットがまともな位置に来ました。
 
↓ ↑ Bottom Top

ファスナーが後ろだったのか!
 
それで、その状態で、近所のコンビニまで往復してきましたが、かなり恥ずかしかったです。でもいい度胸付けになった感じでした。
 
それで翌日から私は、ブラジャーを着け、パンティを穿き、パンティストッキングを履いた上に、ブラウスを着て、スカートを穿いて通勤するハメになったのです。
 
電車に乗る時は、不審がられて警察に通報されたりしないだろうかとドキドキでした。駅で電車を待っていた時、女性から声を掛けられます。バレた?と青くなったのですが
「スカートの後ろが乱れてるよ」
と言われます。
「あれ〜」
「私が直してあげるる」
「すみません!」
「これでOK」
「ありがとうございます!」
 
↓ ↑ Bottom Top

「私もうっかりやっちゃうことあるけど、寝ぼけたままトイレに入った後とかが危ないよね」
「あ、その時乱れたのかも」
 
でも、世の中、女同士で助け合うような雰囲気ってあるよなあと私は思ったのでした。
 

↓ ↑ Bottom Top

その日のお昼休みの時、私はスカートの前後に付いて同僚に尋ねてみました。
 
「今穿いてるスカートはそれで正解だと思う」
と言われた上で、
 
「ファスナーは前のもの、左側のもの、後ろのものってあるんだよ」
と言われました。
 
「結局どこが前なのかよく分からないスカートも多いよね」
などと言っていたので、女性にも分からないのかと納得しました。
 
「ただ、カジュアルなスカート以外は、前にファスナーが来ることはない」
「へー」
 
実際翌日穿いたスカートはどうもファスナーが左側のようでした。ほんとに色々あるんだなあと思いました。
 
その後は、特に問題も無く、私は毎日スカートにブラウスで出勤しては、女子更衣室で女子制服に着替え、休憩の時は女子トイレを使い、仕事が終わったら女子更衣室でまたブラウスとスカートに着替えて退勤するという生活を続けていくことになります。
 
↓ ↑ Bottom Top

当初はスカートは3枚で回していたものの、給料が出たらすぐ3枚買い足して、回転に少し余裕が出ました。ブラジャーやパンティもだいぶ買い足しました。パンティストッキングは“伝線しにくい”タイプとは聞いていたものの、週に1度は伝線させてしまい、結構買い足す羽目になりました。また突発的に伝線しちゃった場合に備えて、いつも予備を持ち歩くといいよと言われ、そうしました。
 
休日はだいたい自宅アパートで過ごしているのですが、同僚から誘われ、町で待ち合わせて、女子数人で遊んだりすることもよくありました。そういう時はもちろん下はスカートです。上はポロシャツなどを適当に着ていました。またこういう時は
「もっと遊び心のある服を着たほうがいいよ」
と言われ、彼女たちのお勧めで、可愛い感じのカジュアルなスカートとか、上もカットソーとかを買いました。自分でも「あ、これ可愛い」と結構気に入りました。
「でもこれで通勤してきたら叱られるからね」
「分かった」
 
↓ ↑ Bottom Top

なんか私、スカートにハマっちゃったみたい。男子制服が到着して男の服装に戻った後も、プライベートでスカート穿きたくなってしまうかも、などと私は思っていたのです。
 
(続く!?)
 
↓ ↑ Bottom Top

前頁次頁目次

[*前頁][0目次][#次頁]
1  2 
OOが無いなんて・制服が無いなんて(2)

広告:チェンジH yellow (TSコミックス)