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■夏の日の想い出・高2の初夏(3)

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その日、録音作業が終わってから学校に出て行き、先生に遅刻を謝ってからお弁当(ボクが政子の分と2人分作っておいた)を食べ、午後の授業を受けてから図書館で本を読んでいたら、琴絵が寄ってきた。
 
「ねえ、6組の友だちから聞いたんだけど、今日政子も午前中遅刻してきたみたいね」
「2人で一緒に居たよ」
「どこに行ってたの?」
「うーん。。。少し恥ずかしいから内緒」
「へー。内緒にしたいような所なのか」
 
「いや別にそういう訳じゃないんだけど」
「気持ち良かった?」
「あ、えっとスッキリしたかな」
「ふふふ。ちなみに2人だけで他の人入ってこない場所でしょ?そこ」
「うんまあ。たしかにしている最中は誰も入ってこないけど」
「うんうん。頑張ってね」
と笑顔でボクの肩を叩いて、琴絵は離れていった。
 
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「うーん。。。」
なんか誤解されたような気はしたが、ボクは「まいっか」と思った。
 

夏休みに入ってすぐのある日、ボクは書道部の女子数人で町に出て洋服を物色してから、ハンバーガー屋さんの100円のドリンクを買い、しばしおしゃべりをしていた。なんとなく1人2人と帰っていき、ボクと政子が残った。
 
「あれ?ボクたちだけになっちゃったね。そろそろ帰る?」
「そうだなあ。家に帰っても1人だし。図書館にでも付き合ってよ」
「いいよ」
などと言っていた時、政子の携帯に着信がある。
 
「あ、今、町に出てるの。マックにいるよ。うん。じゃ、待ってる」
「花見さんが来るの?じゃ、ボク帰るよ」
「だーめ。ここに居て。冬は私の着せ替え人形なんだから」
と政子は言った。
 
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「もう。。。。いいけど。また嫉妬されるな」
とボクは笑って言ったが政子は
「うん」
と黙って頷いた。
 
その表情を見て、ボクはひょっとしてまた花見さんとあまりうまく行ってないのかなと思った。
 
政子と花見さんの関係が円満な感じがしたのは、政子が高校に入って最初の1ヶ月くらいだった。1年生の連休明けころから政子は書道部でも必ずしも花見さんのそばにはいないようになり、花見さんと話すより、ボクや静香先輩と話している時間のほうがずっと長くなった。昨年夏に書道部のみんなでキャンプに行った時も、政子はキャンプ中、30分くらいふたりで散歩したほかは、ボクあるいは他の女の子のそばにいた。
 
ボクはずいぶん花見さんからは嫉妬されたものだが、一応ふたりの関係は、何とか続いて行っているようであった。そして3月にふたりは婚約した。
 
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しかしその直後の4月に花見さんがデート中に政子をレイプしようとし、未遂に終わったものの、そのことで政子は激怒。もう婚約を解消すると言い出したのだがこの時は花見さんがお母さんと一緒に謝罪に来て、一応婚約関係は継続された。
 
しかしその後もふたりはどうも微妙な関係を続けているようにボクには見えていた。
 
「私と啓介ってボタンの掛け違いかも知れないなぁ」
と政子は言った。
 
「それならさ、1度全部ボタン外してやり直したら?」
「それやるとさ・・・・その服脱いで、新しい服を着たくなるかも」
「それでもいいんじゃない?きっとまた新しい恋ができるよ」
「でも、もう少し頑張ってみる」
「そう?」
 

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「なんで唐本もいるんだよ」
と花見さんはこちらに来るなり言った。
 
「女の子5人ほどで町に出て来たのよ。1人帰り2人帰りで、今私たち2人だけになった所」
 
「えっと、唐本、俺政子と話があるから、帰ってくれない?」
「あ、冬は私の着せ替え人形だから、ここに居ていい。さっき買った服、パーカーは着せたんだけど、スカート穿かせようとして今抵抗されてた所なのよね」
 
ボクは困ってしまった。邪魔なような気がするが、政子はボクに居て欲しいようである。親友としてその気持ちを無視できないと思った。
 
「じゃ、ボクはお人形になるから。何も見ないし何も聞かないし何もしゃべらないから、ふたりで存分にアツアツしてください」
 
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「まいっか。ちょっと今俺がしているバイトで、何人か急に辞めた奴がいて人手が足りないんだ。夏休みだけでも手伝ってくれる人がいないかと頼まれてさ。政子、一緒にしないか?イベントの設営の仕事なんだけど」
 
「イベントって、コンサートとかお祭りとか?」
「うん。そういう大きなのもやるけど、デパートの屋上とかショッピングモールの広場とか遊園地とかでやる、変身ショーとか、ミニライブとかが多い。仕事は栃木群馬から神奈川・山梨から、関東一円でやるから、俺の車で現地に行って現地で解散。往復のガソリン代はもらえる」
 
「なんだか面白そうね」と政子は興味を持ったようである。
「じゃ、やるか?」
「冬も連れてっていい?」
「なんでそうなる?」
 
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「だって関東一円に啓介の車であちこち行くんなら、その間2人きりになっちゃうでしょう。そんなことしたら、叔母さんに注意されるもん。他の子も一緒なら叔母さんも許してくれるよ」
「そうだなあ・・・・」
 
どうも花見先輩は政子とふたりきりになって少し怪しいことをしたいようで目的の半分はそちらのようだが、政子はそういうのは嫌いである。政子は花見さんに高校を出るまでセックスはしないことを約束させているが、セックスだけでなくキスや着衣のまま抱きしめるレベルを越える肉体的接触も拒否しているようである。先日も服の下に手を入れてブラに触ったというだけで花見さんを殴り、3日くらい電話にも出なかったらしい。(政子はよくふざけてボクのブラは触るので、政子のは実は男性アレルギーなんじゃないか、という気もしていた)
 
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叔母さんを引き合いに出しているが、確かに元々伯母さんは政子が花見さんとHしまくったりしないかというのを監視することを政子のお母さんから頼まれていたようではあったが、監視役を始めてすぐに起きた4月のレイプ未遂事件で、監視の意味合いはまるで変わってしまった。花見さんの無茶から政子を守るのが主たる目的になっている気がする。結局政子はボクを花見さんのストッパーとして連れて行きたいようである。
 
「啓介前科もあるしさ。ああいうのは嫌だからね」
「すまん。あれは改めて謝る。政子が高校卒業するまでしないという約束は守るから」
 
「高校卒業とか以前に同意無しでそんなことする奴は銃殺刑にすべきだよ」
「いや、ほんとにすまん」
「だったら、冬も居ていいよね」
「しょうがないな。でも唐本、ほんとに女の子には興味無いんだよな?」
 
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「ええ。私、女の子には友情しか持たないです」とボクは言った。
「冬、それを証明するのにこのスカート穿いてみてよ」と政子。
ボクは笑った。
 
「分かった。穿くよ」
と言ってボクはそのスカートをその場でズボンの上から穿いた。
「ズボンの方は脱いでスカートだけになろうか?」と政子。
「はいはい」
と言ってボクはズボンを脱ぐ。ちょっとスースーする。でもこの感触は好きだ。
 
「よしよし。足の毛はちゃんと剃ってるな。ね、こういう子なんだから」
と政子は言う。
 
「実質女の子と同じということなのかなあ。確かに、唐本、友だちもみんな女の子ばかりのようだしな。書道部でも女子部員とばかり話してたっけ」
 
「花見さん、ボクがいても政子さんにキスとかしていいですよ。私見ない振りしますから」
「あ、それは気にせずキスしたり抱き合ったり『好き』とか言ったりするから大丈夫」
と政子も笑って言っている。
 
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ということで、ボクは花見さん・政子と一緒にこの設営の仕事をすることになったのであった。(スカートはお店を出る前に脱いでズボンに戻した)
 

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「須藤さん、高校の後輩2人連れてきました」
とボクと政子を△△社に連れていくと、花見さんは言った。
 
「ああ、ありがとう。女の子2人ね」
と須藤さんが言う。ボクと政子は顔を見合わせた。
 
「あ、すみません。ボク男です」
「ん?あ、ごめん。一瞬女の子に見えた。私、視力落ちたかなあ」
と須藤さんは眼鏡を外して拭きながら言った。
 
その日は都内のデパートでミニライブの設営作業をした。
 
その後、関東のあちこちに、ボクは花見さんと政子と一緒に出かけたが、車内でふたりはけっこう仲良くしている感じだったし、楽しく会話もしていたし、
「冬、目をつぶっててねー」
などと言って、キスしたりもしていたので、ボクはふたりは少しいい感じになってきたかなと思い、微笑ましくその様子を見ていた。
 
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その日ボクは少し困っていた。ここのところ1週間ほど、異常な忙しさで、実は体毛の処理ができてないのである。
 
夏休みではあるが、金曜日まで、補習が朝から夕方までびっちりあって、くたくたに疲れていた。ボクはだいたい補習が終わるとスーパーに寄って、晩御飯の買物をしてから自宅に戻り、それから夕飯を作るのが常であった。この時期、姉が大学4年生の夏というのにまだ就職が決まらず、かなり焦っていて毎日遅くまで就職活動に飛び回っていたし、母はこの年町内会長を引き受けていて、夕方の時間帯はしばしば様々な連絡で近所を巡っていたりして結局、3人での夕食当番制が崩れ、毎日ボクが晩御飯を作っていたのである。
 
どうかすると、ボクが晩御飯を作ったものの、母も姉もなかなか戻ってこずに、8時頃帰宅した父とふたりで晩御飯を食べるなどという侘びしい日もあったりした。
 
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晩御飯が終わるとやはり勉強である。ボクは4月の模試では校内2位で目標にしている大学の合格ラインを軽くクリアしていたが、校内で行われた6月の実力テストでは、校内50位の成績で、合格ラインを下回っていた。
「なんでこんなに差が出るのかねえ」と担任の先生も首をひねっていたが、やはりボクはあまり集中力の出ない校内実力テストでも、ある程度の成績が取れるくらいの実力を付けたいと思い毎晩遅くまで勉強していた。この時期は8月下旬にある6教科模試に向けて、苦手な理科の問題を集中的に解いていた。
 
特にこの1週間はその勉強の方に集中していたので、お風呂にあまりゆっくり入ることができなかった。それで夏だというのに、ついついムダ毛処理をサボってしまっていたのだが、土曜日は甲府でのイベントの設営であったので、朝6時に自宅前で花見さんの車に拾ってもらい、出かけていって、帰りも自宅に戻ったのが夜11時くらいであった。さすがに疲れ果てて何もせずにそのまま眠ってしまったのだが、翌日はまた宇都宮でのイベント設営であった。ボクは体毛の処理が気になって仕方なかったのだが、今日帰ってきてからゆっくりお風呂に入って処理しようと思って出かけた。
 
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その日は花見さんがお休みだったので(実は他の女の子とデートしていたことが後日判明した)、政子と大宮駅で朝8時に待ち合わせて快速で宇都宮まで行った。駅で会った時、政子が言った。
 
「冬、珍しいね。眉が伸び放題。いつもちゃんと細くしてるのに」
「ここ1週間くらいなんだか異様に忙しかったんだよね。それでつい。実は足の毛も処理できてない。ヒゲをちゃんと処理してくるだけで精一杯だった」
 
「冬は女の子なんだから、ちゃんと処理しなくちゃ」
「今日は12時と15時の2回公演だから、そのあと片付けて18時くらいまでには帰れるだろうから、今日帰ったらちゃんと処理するよ」
「そうだ。明日は補習も無いし。バイトの後でいいから、うちに来てくれない?冷凍野菜のストックが無くなっちゃって」
「そんなの自分で作ろうよ」
「お・ね・が・い」と政子は色っぽい目で言う。
 
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「ボク色仕掛けには引っかからないもんね」とボクは笑って答えた。
「ちぇっ」
「でも、いいよ。行ってあげるよ」
 
ボクたちはその数時間後に運命の大転換が起きるとも知らず、そんな無邪気な会話をしていた。
 

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宇都宮駅に着き、駅前で須藤さんの車に拾ってもらって会場入りし、設営作業を始めた。今日の会場は市内のデパートの屋上である。
 
ステージの両脇にスピーカーを設置。PA機器とケーブル類をつなぐ。一方でパイプ椅子を倉庫から出して来て並べていく。伴奏に使用する音源を確認しておく。マイクのテスト。10時から始めたものの、一段落した時はもう11時近くであった。
 
「でも今日のアーティストは楽しみだね」とボクは言った。
「うん。凄くきれいなハーモニーだったよね」と政子も言う。
 
今日のミニライブで歌う予定のアーティストは《リリーフラワーズ》という女の子2人組のデュオなのだが、このバイトを始めてから2度、横浜と千葉で聴いていたが、とても美しいハーモニーを持っていた。また彼女たちの歌声が聴けるというのは楽しみであった。須藤さんも、この子たち来年くらいにはできたらメジャーデビューさせたいなあ、などと言っていた。
 
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ところがそのリリーフラワーズの2人が11時すぎても来なかった。30分くらい前までに来てもらえたら問題は無いのだが、本来1時間前に会場に入ってもらうことになっている。須藤さんは彼女たちが今どこまで来ているのか確認してみると言って電話を掛けていたが、やがて顔をしかめた。
 
「どうしたんですか?」
須藤さんは自分の携帯をボクに聞かせてくれた。
『この番号はお客様の都合により・・・・』
 
「代金未払いかな」
「困るね、こういうの」
須藤さんはボクたちと一緒に控え室に行くと東京の事務所に連絡して、彼女たちの友人とかでもつかまらないかと色々画策しているようであった。そんなことをしている内に時計は11時15分を回る。
 
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「え?何ですって?」と須藤さんが困惑したような声で言った。
「分かりました。とにかく誰か都合がつかないか調べて、ほんとこの際誰でもいいので新幹線に乗せて下さい。最悪12時のステージを飛ばしても15時のステージだけでもやらないと」
 

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