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■ジョイの診察室・電話相談(1)

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カインドリー・ジョイはその日、電話相談に応じた。相談してきたのは中学生ということであった。
 
「おちんちんを切りたいのですが、どういう道具を使うのがいいですか?」
 
「おちんちんは意外と切れにくいようです。工作用のナイフ、カッター、などで挑戦した人はたいてい失敗しています。よく研いだ包丁、よく切れる料理用ハサミなどが良いのではないでしょうか。もちろんよくよく消毒しておいてください。手も完全消毒、切る患部もきれいに消毒する必要があります」
 
「何か切るコツがありますか?」
 
「一気にストンと行くのがコツだそうです。ゆっくり押すと、途中で怖くなってやめてしまいます。半分まで切ったけどという人はよくいます。たいていの人は上から切っているので尿道は無事だったようです」
 
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「他に注意することはありますか?」
 
「おちんちんを切る前に、タマタマは既に抜いていますか?タマタマがあっておちんちんが無いと、性欲はあるのに処理できなくてものすごく辛いそうです。先にタマタマを取りましょう」
 
「どうやって取るんですか?」
 
「陰嚢を切開して、タマを1個ずつ引き出しては、結索後、切断します。私の知っている患者さんは、消毒した包丁を使って陰嚢切開までは自分でしたそうですが、そこで怖くなって作業を中断したそうです。ふつうの人には止血できないもんね」
 
「止血の仕方が分かりません」
 
「それはいけないですね。止血をちゃんとしない場合、そのまま放置すると死にます。血が止まっても、尿道がふさがってしまうと、やはり死にます。結局自分で切った人のほとんどはどうにもならなくなって病院に駆け込んでいるようです。その場合の治療費はけっこう掛かるらしいです。それよりは最初から病院に行って先生に切って欲しいと頼んだ方が安全ですよ」
 
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「やはり病院に行こうかなぁ」
「その方がいいですよ。うちの病院では匿名で掛かることもできますから、安心してきてください」
 
結局この子は一週間後に来院したので、おちんちんとタマタマを取ってあげた。彼はとても幸せそうだった。
 
 
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■ジョイの診察室・電話相談(1)

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