■カット・ユア・ボール(2)

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「ね〜、女装とかしないの〜?」
「しないよぉ」
 
「じゃ、取り飢えず女装を唆してみるか」
「取り敢えずスカートを穿いてもらおう」
「スカートは性転換の始まり、だね」
「よし、ヒロちゃんにスカートを買ってあげよう」
「ちょっと、ちょっと」
 

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冗談かと思ったら、ホントに古着屋さんに連れて行かれる。
 
「ヒロちゃんのウェスト、いくらだろ?」
「あ、メジャー持ってるよ」
と言って敦子がバッグからメジャーを出して浩佳のウェストを測る。
「63cm」
「お、それなら充分行けるね」
「ちょっと本気?」と浩佳も笑いながら言う。
 
「私たちも服を物色。そのついでね」
 
みんな 50円のTシャツとか、100円のスカートとか選んでいる。
「ヒロちゃんにはこれ合いそう」
と言って、樽美が黒いシフォンスカートを取り上げた。
「あ、行けそう行けそう」
「シフォンスカートって、男の子でズボンの上にオーバースカートする人もいるよ」「そんなの聞いたことない」と浩佳は言うが
「ファッション雑誌で時々見るよね〜」などと敦子も言う。
 
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そういう訳でみんな200〜300円分の服を買い、その黒いシフォンスカートも一緒に買って
「ハイ、ヒロちゃんにプレゼント」
「これを穿いて、女の子の気分になって、性転換を考えてみよう」
などと言われた。
 
浩佳は笑って、そのスカートをバッグの中にしまった。
 

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その日の夜、浩佳は明日の授業の予習を少しした後、荷物の整理をしようとバッグを開けて、その中にシフォンスカートがあったことに気付いた。思わず笑みが漏れるが、ちょっと試しに穿いてみようかなという気分になった。 
ズボンを脱ぎ、スカートを穿いてみる。敦子がちゃんとウェストサイズを測ってくれてそれに合わせて買ってくれたので、ウェストはぴったりである。ホックを留めてファスナーをあげてみたが、そのファスナーを前にすればいいのか横にすればいいのか、あるいは後ろなのかがどうもよく分からない。
 
部屋の中にある姿見に映してみる。
 
あ、何か可愛い気もするな。
 
でも、足に毛が生えてるのはまずいよなあ。よし、剃ってみるか。
 
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母が出張に行った時に泊まったホテルにあった使い捨てのカミソリとかを使わずに持ち帰っているので、洗面所にはその手のカミソリがたくさん未開封のまま置いてある。浩佳はその中のひとつを手に取ると浴室に入り、足に石鹸を付けて剃ってみる。きれいに剃れる。おお、すごい。
 
10分ほどで両足の毛をきれいに剃ってしまった。毛の無い足って、こんなにきれいだったのか・・・。浩佳は不思議な発見をした思いだった。これいいな。いつも剃ってようかな?
 
お風呂を出て部屋に戻る。きれいにした足に、先ほどのシフォンスカートを再度穿いてみた。
 
おお、可愛い!
 
思わず鏡に向かってニコっと微笑んでみた。きゃー。これ癖になっちゃったらどうしよう。
 
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と思っていた時、突然部屋の障子が開いた。
 
「ね、ヒロ、これもしかしてヒロのTシャツだっけ・・・あんた何してんの?」
それは姉の洋子だった。
 
「わっ」と浩佳は声をあげたがもう遅い。思わず座り込む。
 
「いや、今日友だちがふざけてスカート穿いてごらんよ。買ってあげるからとか言って、このスカート買ってくれたから、今ちょっと穿いてみようかと思って」 
「ふーん。別にスカート穿くくらい、いいんじゃない。それに可愛いよ」と姉。「そ、そうかな?」
 
「そうだ!スカート穿くんなら、下着も女の子のを付けなよ」
「女の子の下着って・・・・」
「ブラジャーとショーツよ。あ、こないだ買ったまままだ一度も付けてないのがあるから、あげようか。ちょっとおいでよ」「えー!?」
 
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そういう訳で、姉の部屋に連れて行かれる。
 
「ショーツは、このイチゴ模様と、ウサギちゃんのと、チェック柄とどれがいい? どれか1枚あげるよ」「えっと・・・・その中ではチェック柄かな」
「あら、ウサギちゃんも可愛いのに」
「可愛すぎるのはちょっと・・・・」
 
「じゃ、チェック柄あげるね。ブラジャーは、このピンクのレース付きのと、黄色いシームレスと、紫のギャザーストラップのと、どれがいい?」 
「なんかどれも色が強烈なんですけど・・・・できたらもっとおとなしい色のないの?」「うーん。じゃ、私が既に何度か付けたやつだけど、このベージュの3/4カップのをあげるよ」「うん、それならまあ」
 
「さあ、付けてごらん」
「えー!?」
 
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ということでショーツとブラジャーを付けさせられたものの、興奮してアレが立って飛び出してしまう。そんなの姉に見せられないので手で隠す。
 
「あんた、なんでそこ隠すのよ」
「ちょっとお姉ちゃんには見せられないよお」
「ああ。ちょっと邪魔なものがあるのか」
「邪魔というか、僕には大事なものなんだけど」
「女の子の服を着るには邪魔でしょ。取っちゃったら?」
「そんな簡単に言わないで」
 
「取っちゃえば楽に女の子の服を着られるのに」
「別に女の子の服が着たい訳では無いんだけど」
「嘘つくのよくない。可愛い服着られたら、嬉しいんじゃないの?」
「えーっと。。。」
 
「あのね。タマタマって身体の中に押し込めると聞いたんだけど。うまく中に入り込む場所があるらしいのよ。それで棒は下向きに格納すれば何とかなると思う」 
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「へー」
「やってみない?」
「えっと・・・じゃ、やってみるから後ろ向いてて」
「まいっか」
 

姉が後ろを向いている間にショーツを少し下げて試してみる。タマタマを指先で押さえて体内に向けて押してみると、確かにうまく入り込む場所があった。へーと意外な発見に驚く。そのあと、棒は下に向けてからショーツを上げるとその棒で蓋がされる形になり、タマタマも落ちてこない。こんな収納?の仕方があったのか!と浩佳は驚いた。驚いた拍子に少し性的な興奮が冷めると、棒も小さくなるので、小さくなった棒の位置を再調整すると、ショーツの上からあまり目立たない感じになった。
 
「何とかなったみたい」
 
と言うので姉が振り向く。
 
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「おお、まるで付いてないみたいに見えるね」
「うん。ちょっとびっくりした」
 
「これなら、普通に女の子の振りができるね」
「女の子の振りしてどこに行くの?」
 
「そうだなあ。女の子水着を着てプールに行くとか」
「さすがにバレて逮捕されるよお」
 
「いや、女湯はさすがに無理としても、プールの女子更衣室くらい大丈夫そうな気がするけどなあ」 

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浩佳はその後も生徒会の許可を得て「男子卓球同好会メンバー募集」の張紙を出すものの、応募者がないまま、毎日女子卓球部に行き、練習に参加していた。 
「先生、来月の三市合同のアマチュア卓球大会にはヒロちゃん出られませんかね? あれは個人戦があるから」 
「うーん、出してあげたいけど、どこかの中学・高校の卓球部か、卓球サークルに所属していることが条件だから。青野さんは女子卓球部の部員ではないから参加資格として難しいかな」 
「そっかー。仕方無いね」
 
「7月の市民親善卓球なら大丈夫だよ。あれは卓球部に所属していなくても、市民であれば参加できる。それに男女混合の大会で、男子と女子でも組合せで当たるからね」 
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「じゃそれに向けて僕も頑張ります」
 

そして6月の三市合同大会が来た。浩佳は「女子卓球部の男子マネージャー」なので、参加することはできないものの、中体連の時と同様、部員の練習相手として行くことになった。ところがこの日の朝、ちょっとした?事故があった。 
朝そろそろ起きなきゃと思いつつもまだ少しうとうとしていた時、突然頭から水が落ちてくる。
「わっ!」
 
水音と浩佳の声で母と姉がやってくる。
 
「何が起きたの〜!?」
 
天井が抜けて大量の水が部屋にあふれていた。どうも雨水がいつの間にか天井にたまり、それが限界を超えて天井の板とともに落ちてきたようである。 
「なんか部屋が水浸し」
「というか、ヒロちゃんも水浸し」
 
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「ちょっと、あんたシャワー浴びておいで。風邪引く」
「うん」
 
と言ってお風呂場に行き、暖かいシャワーを浴びたものの・・・・着替えはどうする!?
 

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そんなことを考えていた時、姉が浴室のドアをトントンとする。
 
「ね。あんた私の下着でも着ける?」
「あ、うん。借りる」
 
自分の部屋にあった服は全滅、タンスの中の物まで含めてびしょ濡れである。 
「それと私の体操服の上下も貸そうか?」
「うん、お願い」
 
「じゃここ置いておくね」
と言って姉は服を置いて脱衣場を出て行った。
 
浴室から出て、身体を拭き、姉が置いてくれた服を見る。こないだ着せられたチェックのショーツとベージュのブラジャーだ! あはは。それにベージュのキャミソールまで置いてある。これを着るの? でも自分の着替えがびしょ濡れなので仕方無い。
 
浩佳は首を振って、こないだやったのと同様、まずは自分のタマを体内に納め、棒を下向きにしてそれで蓋をする形にしてショーツを履いた。それからベージュのブラジャーを付ける。自分で後ろ手ではホックを留めきれないので、前でホックを留めてから180度回転して肩紐を掛けた。その上にキャミソールを着ると、ブラジャーがシームレスカップなので、まるで胸があるみたいに見える。 
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やだなあと思ったものの、自分の下着が無い以上どうにもならない。
 
その上に姉の体操服上下を着た。浩佳が通っているのは「参甲中学」、姉が通っているのは「参甲高校」で、どちらの体操服も Sanko という文字が入っている。その「Sanko」の文字のデザインが少し異なるのだが、詳しくない人には区別が付かない。
 
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