男性出産(だんせいしゅっさん, delivery by men)とは、男性が出産すること。
過去に女性から男性に性転換した人が女性時代に妊娠した子供を性転換後に出産した事例があるが、元々男性だった人の出産の例はないものと思われる。
双子の片方が相手に取り込まれていたものが体内で死亡しているものの何らかの原因で肥大化し、それを摘出する例はよくあるが、この場合あたかも妊娠したかのような腹の膨らみが見られるようである。
アメリカで男性から女性に性転換した人が性転換後に結婚して妊娠したことがある。彼女を手術したジョン・ホプキンズ大学病院は妊娠なんて100%有り得ないとコメントしたが実際彼女はそのまま出産し、夫は「神は偉大だ」と述べた。彼女の場合、実は半陰陽だったのが、男性器を除去し女性ホルモンを摂取したことで体内で休眠していた女性機能が目覚めて働きだしたのではないかとする説もある。もしそうだとしても、人工的に作った膣に放出された精子が、元々持っていた卵巣や子宮の系統に辿り着いたというのは奇跡である。
男性は卵巣を持っていないので妊娠するには受精卵を移植してもらうなどの方法が必要である。卵子が単性生殖で分裂しはじめて胎児に成長する可能性はゼロとはいえないが精子の単性生殖はあり得ないものと思われる。
また男性は子宮を持っていないので受精卵を育てる場所がない。
1960年代の「性転換ブーム」の頃、医学者が男性の妊娠は腹膜に受精卵を着床させれば可能かも知れないというコメントをしている。もし着床した場合は、妊娠の作用により、お腹は大きくなり、乳房も発達して、子供が生まれたら授乳可能ではないかとした。
ただし実際には女性においても腹膜妊娠はきわめて不安定であり、しばしば母体の命取りにもなる事態であって、リスクが高い上に出産まで子供が育つ確率はほぼゼロであると考えられる。
神話や伝説、フィクションの中では男性の妊娠・出産が取り上げられる場合もある。
→陰嚢妊娠
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