マグヌス・ヒルシュフェルト(Magnus Hirschfeld, 1868-1935)は性科学研究者。「性転換の父」とか「性科学のアインシュタイン」などとも呼ばれる。
ベルリンに性科学研究所(Institut für Sexualwissenschaft)を設立して、性の問題について、意欲的な研究を行い、大量の資料を収集。多くの研究者が参加した。ハリー・ベンジャミン?はこの研究所に所属していたわけではないが、ヒルシュフェルトや彼の共同研究者たちと多くの意見を交わし、大きな影響を受けている。
トランスヴェスティズム(transvestism)およびトランスセクシャリスムス(Transsexualismus)という言葉を作ったのも彼であり、彼の研究所には世界中から同性愛や性別を変えたいと思っている人たちが訪れた。
「一般的に」世界初の性転換者と言われているリリー・エルベの治療も、ヒルシュフェルトが主導して行っている。