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カストラート - castrato


castrato

中世から近世のヨーロッパの聖歌隊などに見られたもので、ボーイソプラノを維持するために声変わり期前に去勢した男性歌手。

当時女性歌手が教会の中で歌うことが禁止されていたために発生したもの。18世紀後半に当時のローマ法王が止めるように勧告した後も、「闇の去勢手術」は、「女性が働くのを忌避するのはおかしい」と考える人が増える時代まで続いた。

宦官にする手術」とは異なり、睾丸のみを陰嚢を切り裂いて、引っ張り出して除去する。外科医師ではなく、理容師が執刀していた場合もあったので、衛生面に問題があって死亡した例も多かったようだし、また手術する際に後頭部を強打して気絶させた上で行うのだが、この強打が強すぎて、気絶ではなく、そのまま死亡する場合も多かったという。へたくそな施術者の場合、患者の9割が死亡するという場合もあったらしい。

手術の時期は声変わり期前で、本人が去勢の意味、つまり、第二次性徴をシャットアウトされ、且つ、子供が作れなくなる、という事を理解できる年齢、そして歌手としての才能が十分認められる時期に行うべきであるので、その適齢期は短い。だいたい8~10歳くらいに行うケースが主流だったと想像される。

単に去勢するだけであり、現在のGID-Careのようなエストロゲン投与は行われていなかった為、ホルモンのバランスが崩れることにより異様に太ってしまう人も多かったという。

また、歌手として成功すれば良かったが、挫折した者は男娼への道くらいしか、生活の手段がなかったともいう。

実際問題として、最盛期には、歌手としての才能があるかどうかは関係無く、貧乏な家の三男以下の息子は、食い扶持を減らすため、どんどん去勢手術を受けさせていたらしい。

カウンターテナー


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