広告:ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)
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「嫌ではなさそうね。こちらの部屋にいらっしゃい」
 
ベスさんにつれられてボクは衣装部屋のようなところにつれてこられた。
「若い頃の服を捨てずにとってあってよかったわ。
うーん、これなんか似合いそう」
といって、ベスさんは可愛らしいライトグリーンのセーターと、同じく緑のチェックの巻きスカートを出してきた。
「ねぇ、ちょっとその服を脱いで、これ着てみない?」
 
「えっと・・・」ボクはちょっと照れ笑いをする。
「スカートはいてみたこと、あるんでしょ?」
「あ、はい。」
「じゃ、OK。はいてみよう」
 
ボクはどきどきしながらも、ベスさんにうまく乗せられた感じで、その服を身につけてみた。
「ほら。鏡見てみて」
(可愛いかも・・・・)
「こんなに可愛くなるとは思わなかったわ」
「ボクもちょっと驚きました」
「君、ぜったい男の子でいるのもったいない。女の子になっちゃいなよ」
「そんなこと言われても・・・」
「最近多いよ、女の子になっちゃう男の子」
ボクはちょっとうつむく。
「あ、そのうち性転換したいと思ってた?」
「ちょっと」
 
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テレビに出てくる、元男だったという美人タレントさんの顔が思い浮かぶ。あんなにきれいになれるんだったら、性転換もいいかな、などと考えてみたりすることはある。でもお金かかりそうだし、お母さんに叱られそうだし。
 
「じゃ、今日はハロウィンだし、私があなたにトリックかけちゃう」
「え?」
「今度は私が魔女だからね」
ベスさんは、いつの間にか黒いドレスを着て、先のとんがった帽子を付けていた。
「ちょっとそこのベッドに腰掛けて」
「はい」
「セクハラタイムです。パンツ脱がせちゃう」
というと、ベスさんはボクの巻きスカートを開き、パンツを下げてしまった。一瞬でやられたので、ボクはされるがままになっていた。
 
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「うーん。こんなのが付いていると女の子になれないな。取っちゃうよ」
というと、ベスさんは、ぼくのおまたに付いているものをつかんだかと思うとさっと手を離した。
 
ボクは目を疑った。
 
「何もない・・・・」
「うん。男の子のもの取っちゃったからね」
おまたはほんとに何もない、平らな形になっていた。
さわってみて、ボクは信じられない思いだった。
 
「このままでもいいけど、これだとおしっこできなくて困るでしょ。
もう一度やるよ」
ベスさんは、ボクのおまたにもう一度手を当てると、何かをぐいっと
押し込んできた。
 
「うっ」ボクは思わず声を出した。
「あ、ごめん。痛くしないつもりだったんだけど」
ベスさんが手を離した時、そこには一筋の割れ目ができていた。
 
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「その中におしっこ出てくるところあるから」
「あ、はい」
「女の子のものをつけちゃった」
「えっと」
「赤ちゃん出てくるところもあるよ。ヴァギナというの。知ってる?」
「図鑑では見たことあります」
「実物は見るの初めて?」
「ええ」
「もうそれはあなたのものだから、ゆっくり研究してみるといいわ」
「あの・・・・」
 
ボクはほんとに戸惑っていた。
何これ?ボク女の子になっちゃったの!?
 
「あなたいくつ?」
「10歳です」
「じゃ来年くらいになったら生理が来るわ。そしておっぱいも
ふくらんでくるから。生理ってわかる?」
「なんとなく」
「しっかり勉強してね。自分に起きることだから」
「名前、オリーって言ってたけど・・・・」
「オリバーです。O L I V E R」
「うーん。じゃ、あなたの名前は今からオリーブ O L I V E。Rを取っちゃいましょう。あなたの体から取っちゃったのはP ペニスだけどね。
Rという文字の中にPが入ってるから、いいことにしましょ。
オリーブでも愛称はそのままオリーでいいね」
 
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「オリーブ。。。。。可愛いかも」
「可愛いあなたにとっても合う名前だわ」
 
「I removed your Orchis and Penis from your body, and
I removed R from your name.
Your Sex Transformed.
I gave you Uterus and Vagina.
Now you are already a Woman.
You have ovary instead of orchis, O.
You have pussy instead of penis, P.
You can wear red or rose, R.
You can wear skirt, S.
You can cry with tear, T.
Your urethra is shorten a little, U.
Your voice is heighten a little, V.
Your are a woman, woman, woman,......
Say, O P R S T U V, and W.」
ベスさんは優しくそう私の耳元でささやいた。
私はまどろむようにその言葉を聞いていた。
 
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ふと気がつくと、私は集会所の前に立っていた。
「何してるの?オリー。寒いから中に入ろうよ」
声をかけたのはリサだ。
 
私はふと自分の格好を確認した。さっきのセーターと巻きスカートを着ている。きゃー。この格好をリサに見られるのは恥ずかしい。
「あなた、マイケルたちとはぐれちゃったんだって?」
「うん」
「ひどいよね。女の子なんだから少し配慮してくれればいいのに。
 ごめんね、私たちといっしょに女の子のグループで回ればよかったよね」
「女の子??」
「ちょっと待って」
私はリサに背を向けると、スカートの上からそっと、おまたのところをさわってみた。無い・・・・・
やはり女の子になったまま?
 
「さ、入ろ入ろ、エリーのママが焼いてくれたクッキーもあるよ」
リサに腕を取られて私は中に入った。
歩く時のあの付近の感覚が違う!
たしかにもうあそこにぶらぶらするものは付いてない。
そして・・・・割れ目が存在している。
 
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「オリーブ・ヤング、ただいま帰還しました」とリサが大きな声で言う。それ私の名前!?
ほんとに私はオリーブになっちゃった?
私は「ごめーん。迷子になって、大人の人に送ってもらった」と
明るく言うと、リサと一緒に女の子たちの輪の中に入った。
なんだか知らないけど会話が弾む。楽しい。
 
突然女の子になっちゃって、私うまくやっていけるかな。
少し不安もあるけど頑張ろう。
 
私はそう決意したのだった。
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