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■新しい性活・女の子になる男の子たち3(1)

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(C) Eriko Kawaguchi 2022-09-19
 
その日、4年生のタカシが学校に出て行くと、クラスメイトたちから言われた。
 
「どうしてスカート穿いてるの?」
「ぼくちんちん取ったから、ちんちん無かったらスカート穿いた方がいいと言われて、これ穿いてきた」
 
「ちんちん取ったんだ?」
「女の子になったの?」
「まだ。ちんちんとタマタマを取っただけ」
「ああ、たまたまも取ったのね」
「タカシちゃんは女の子になった方がいいとみんな言ってたよ」
 
「お母ちゃんからも、4年生くらいまでには女の子になる手術受けようかと言われてた。それで取り敢えずちんちん取ったんだよね。ちんちん無くなったから、おしっこも凄く後ろの方から出るようになって、たまたまがあると、おしっこするのに邪魔になるから、これも取ろうと言われて、たまたまも取ってもらった」
 
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「確かに邪魔かもね」
「割れ目ちゃんを作る手術を来月くらいに受けようと言われてる」
「いいんじゃない?そしたらほぼ完全な女の子だね」
 
「1年後には卵巣とか子宮を移植する手術を受けるんだけど、取り敢えず割れ目ちゃんがあったら性別変更ができるようになるんだって。それで市役所と学校に性別変更届けを出す予定。でもちんちん無いと男子トイレ使えないでしょ?それなら女子トイレ使えるようにスカート穿いていきなさいって言われたんだけど、ぼく女子トイレ使ってもいいかなあ」
 
「タカシちゃんなら、女子トイレに来てもいいよ」
と多くの女の子たちが言っている。
 
「以前にも女子トイレに連れ込んだことあったね」
「あれ、はずかしかったぁ」
「でもスカート穿いてたら、堂々と女子トイレ使えばいいよ」
とみんな言っている。
 
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「これがハルオ君なら、たとえ性転換手術を受けても女子トイレお断りだけどね」
「俺は性転換手術とか受けねーよ」
とハルオ君は言っている。
 
「名前も変えるの?」
「タカコでいいんじゃない?と言われてる」
「じゃ今日からもう“タカコちゃん”って呼んであげるよ」
「ありがとう!」
 
「早く女の子になれるといいね」
「うん。割れ目ちゃん作る手術痛そうだけど、頑張る」
 
「ちんちん切るのは痛くなかった?」
「うん。それはあまり痛くなかったよ」
「良かったね」
「邪魔なものが無くなって凄くすっきりした感じ」
「ああ普通の男の子には大事なものでも、タカコちゃんには邪魔なものだったろうね」
 

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その日、5年生のハルオが学校に出て行くと、クラスメイトたちから言われた。
 
「どうしてスカート穿いてるの?」
「いやあ、俺女になっちまったから、女ならスカート穿けと言われてこれで出て来た」
「女になった!?」
「ハルオ君が女になるとかあり得ない!」
という声があがる。
 
彼はクラス内でもかなり男らしい生徒だった。
 
「土曜日に父ちゃん・母ちゃん、妹と4人でS遊園地に行ったんだけどさ、入場するなり、あなたは100万人目の入場者ですと言われて」
「うん」
「それで100万人目の人には性転換手術をブレゼントしますと言われて」
「はぁ!?」
「母ちゃんと妹は元々女だし、父ちゃんは性転換したら母ちゃんと離婚しなきゃいけなくなるから、お前が手術受けろと言われて」
「えっと・・・」
 
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「俺『女になるとか嫌だよぉ』と言ったんだけど『性転換手術とか値段も高いのに、それをタダで受けられるなんて、いいことじゃないか』とか『女の子は素敵だよ。可愛い服も着れるし、男の子には親切にしてもらえるし。せっかく女の子になれる機会なんだから、ぜひ手術してもらおう』とか妹まで『私、お姉ちゃん欲しかったのよね』と言うし、女の子はどんなに良いかと言われている内に俺も『女になってもいいかなあ』と思っちゃって、それで同意したら、即病院に運ばれて手術されちゃった」
 
「うーん・・・」
 
「それで手術が終わってから、お股を見たけど、チンコ無くなってるの見てショックを受けた」
 
「そりゃ女の子にはちんちん無いからね」
「キンタマも無くなってて、なんか割れ目ができてるし」
「女の子には割れ目ちゃんがあるから」
「便所行くのに男便所入ろうとしたら、そちら違うと言われて女便所に入ることになって」
「女の子になったら女子トイレ使わなきゃね」
「小便したら、凄い後ろの方から出てびっくりしたし」
「まあ男の子とは出る位置が違うだろうね」
「付き添ってくれた母ちゃんから、小便した後はちゃんと拭けと言われて、トイレットペーパー取って拭いたけど、女って面倒くさいな」
「女子は普通にそれやってるんだけどね」
 
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「でもそれで女の子になっちゃったんだ!?」
「退院してから、女の服を買ってもらったけど、女の服って変〜。パンツには穴が空いてないし」
「その穴から出すものが無くなったんだから仕方ないんじゃない?」
「スカートで最初の内はまともに歩けなかったし」
「男みたいな歩き方では転ぶだろうね」
「ボタンは留めにくいし」
「それは慣れたらできるようになるよ」
「キティちゃんのパジャマとか着せられてくらくらと来た」
「女の子になったら、可愛いの着なくちゃね」
 
「名前もハルオ改めハルコにしようと言われた。これ先生に出さなきゃ」
と言って、性別変更届を見せる。
 
性別変更届
 
性別が変わりましたので届けます。
 
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生徒氏名 ハルオ・キタオカ
旧性別 男
新性別 女
新氏名 ハルコ・キタオカ
変更理由 性転換手術を受けたため
 
「市民登録証はどうなったの?」
「日曜日に市役所に行って、性別変更届出したから、もう俺、法的にも女になっちゃった」
 
「あんた、トイレとか更衣室はどうするつもり?」
と女子から訊かれる。
 
「男子トイレ・男子更衣室使ったらだめだよね?」
「チンコ無くなったのなら、男子トイレに来ても仕方ないんじゃない?こいつ女子トイレで引き受けてくれない?」
と男子のクラス委員が言うと
「まあ女の身体になっちゃったのなら、女子トイレの使用は認めてあげるよ」
と女子のクラス委員は言った。他の女子も頷いている。
 
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「更衣室は?」
「ハルコは心は男みたいだから、女子更衣室は拒否」
「ハルコは身体が女だから、男子更衣室に入られるのは困る」
「じゃ、俺どこで着替えればいいんだよぉ」
と彼(たぶん彼でいい)は、困ったような顔をした。
 

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その日、6年生のヒカルが学校に出て行くと、クラスメイトたちから言われた。
 
「どうしてスカート穿いてるの?」
「ぼく中学にはセーラー服で通うことになったから、中学入学までにスカートに慣れなさいと言われて穿いて来た」
「セーラー服で通うんだ!」
 
「先週、親戚の集まりに出たら、従姉2人がセーラー服着てたんだよね」
「ああ、ひいおじいさんのお葬式とかで休んでたね」
「その従姉は2人とも昔は男の子だったけど、セーラー服着るために女の子になったんだって」
「うん。セーラー服着たいからって女の子になる子はわりと居る」
「2組のソウタ君もセーラー服着たいからって3月に性転換手術受けたね」
 
「伯母さんも、うちは男ばかり4人で殺風景だなあと思ってたけど、下の子2人が女の子になってくれて家の中も華やかになったとか言って喜んでた」
「男4人だと家の中が荒れそう」
 
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「それで、ぼく、従姉たち見て、セーラー服可愛いなあ、いいなあとか言ってたら、ヒカルちゃんもセーラー服着れるようにすればいいのにと言われて」
 
「あれ?でも中学進学のための登録期限は過ぎてるよね?」
「そうそう。10月の中学入学式では、その年の4月1日現在の名前と性別で入学することになるんだよね。その時点の名簿に基づいて就学通知が送られるから。だから、普通セーラー服を着たい人はそれまでに女の子になっておくんだって。それ以降に性別を変えた人は、いったん元の性別の制服で入学した後、性別や氏名の変更届を出して、その後で新しい制服に切り替えないといけない」
 
「だったら、学生服で入学して、その後、セーラー服に切り替えるの?」
「それが5月末までは制服特別審査があるんだよ」
「ああ」
「セーラー服を着て審査員の人たちに見てもらって、違和感が無かったら、入学式からセーラー服を着る許可がもらえるんだよ」
 
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「その制度、聞いてはいたけど、詳しくは知らなかった」
「それでお母さんに連れられて美容室に行って、女の子らしい髪型にしてもらった上で、教育委員会に行って、その場で渡されたセーラー服を着て、審査員の人たちに見てもらったら全員一致で合格をもらった」
 
「ヒカルちゃんなら合格しそう」
 
「それで女子制服就学許可をもらったんだよね。但し、8月末までには女の子になる手術を受けて、入学式の時は、性転換手術証明書または、性別が女に訂正された市民登録証を提示しないとセーラー服で入学式には出席できない」
 
「へー。じゃ8月までに女の子になる手術受けるの?」
「それが、どうせ手術受けるなら早い方がいいと言われて、一昨日の土曜日に手術受けちゃった」
 
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「もう手術しちゃったんだ!」
 
「いや、手術が終わってからお股を見たら、ちんちんもタマタマも無くなってて割れ目ちゃんが出来ててびっくりした」
 
「そりゃ女の子にはちんちんもたまたまも無いから」
「でも割れ目ちゃんまで作ってもらったんだ?」
「そうなんだよね。全然形が変わってるからびっくりした。おしっこも凄い後ろのほうから出るし」
「確かに男の子と女の子ではおしっこの出る位置が随分違うよね」
 
「だったらもう女の子になっちゃったんだ?」
「土曜日に手術受けて、日曜日の朝に退院したから、すぐ市役所に行って性別変更届けを出した。たぶん今日には性別が女に変更された市民登録証が送られてくると思う」
 
「へー。だったら、もう立派な女の子だね」
 
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「ぼく、トイレとか、更衣室とか、女子の方使ってもいいかなあ」
「女子トイレは使っていいよ」
「ありがとう」
「更衣室はどうする?」
「ちなみに下着は何着けてるの?」
「女の子シャツと女の子パンティ。パンティって小さいし、穴が空いてないから最初どちらが前か分からなかった」
「女の子にはちんちん無いから、穴は必要無いもんね」
 
「でも女の子になる手術も終わってて、女の子下着を着けてるなら、女子更衣室使わせてもいいかなあ」
「そうだね。じゃ暫定的に使っていいことにして、何か問題あったら再討議で」
「助かる。もうこの身体じゃ男子更衣室は使えないし」
 
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新しい性活・女の子になる男の子たち3(1)

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