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■新しい性活・修学旅行編(1)

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(C) Eriko Kawaguchi 2022.01.10
 
1月5日(水).
 
ぼくたちは2泊3日の修学旅行に出発した。
 
服装は男子は上着・トレーナーにズボンと暖かいプルオーバー、女子も同様だが、女子の場合はボトムはスカートである。
 
持ち物は、行動しやすいようにリュックとバス内・旅館の部屋に置くことを想定したスポーツバッグの2つにまとめる。日中の行動はリュックのみになる。また腕時計か携帯電話で時刻が分かるようにする。
 
中身は修学旅行のしおり、健康保険証、ティッシュ・ハンカチ・ビニール袋、タオル、生理用品(女子のみ)、歯ブラシ・歯磨き、雨合羽、折り畳み傘、筆記具、財布(お小遣い3000円以内)、体操服(旅館内で着る)、下着などの着替え、必要な人は常備薬などといったものである。
 
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ブラシ・手鏡などはOKということであるが、男子には関係無いなと思った。逆に化粧品・ドライヤーは禁止と言われたが、それも男子には関係無いと思った。
 
他に、ゲーム機、携帯音楽ブレイヤー、果物ナイフ・眉毛用ハサミを含む刃物、携帯テレビ?、銃火器??、爆発物?、ビデオカメラなどは禁止と言われた。カメラは巨大なものでなければ持って行ってもOKだが、多くの子はスマホのカメラを使うと言っていた。
 
また男子の参加者には、各保護者から“秘密の袋”が渡されており、これは2日目の朝まで開けてはならないということで、各々の袋に鍵が付けられ、鍵は先生が預かっていた。
 
ぼくたちは中身は何だろう?と思った。
 

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朝は駅に集合し、新幹線に乗って京都まで行く。ここでクラスごとのバスに乗り、奈良に入った。新幹線の座席、バスの座席は男子同士、女子同士が並ぶようになっていた。ぼくは女子のサトウさんと話したいなと思ったが、男女が並ぶことは許されない。
 
再来月の卒業式が終わると4月には、男子は男子中学のストロング中学校、女子は女子中学のキュート中学校に進学するから、もう彼女とも会えなくなる。彼女とは小さい頃からの幼なじみで、恋愛とか抜きに仲が良かったので、寂しくなるなと思っていた。
 
奈良に入って、最初は奈良県西部にある法隆寺に行く。ここの五重塔の前で初日の記念写真を撮った。記念写真も左側に男子、右側に女子が並んで写った。
 
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お昼を奈良市郊外のレストランで取ってから、午後は奈良市に入る。
 
興福寺で降りて、奈良県立博物館、東大寺、奈良公園、春日大社と、この日の午後は結構歩いた。
 
疲れたねー、と言いながら夕食の場所に行く。これは奈良市内の和風割烹のような所で食事を取った。
 

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その後、1日目に泊まる場所に行くのだが、男子と女子は別の場所になるということだった。
 
女子は近郊の尼寺の宿坊に泊まるらしい。ここは男子禁制である。女子にとっては最も安全な宿泊場所かも知れない。
 
男子の宿泊場所に来て、ぼくたちはびっくりした。
 
多くの子たちから疑問の声があがる。
 
「なんで病院なんですか〜?」
「うん。宿泊料金が安かったから」
 
そういうわけで、6年1組男子22人、2組男子20人の合計42人が7つの6人部屋に分散して宿泊することになった。
 

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到着するとすぐお風呂が使えるということだった。一応18時から1組、19時から2組ということだったので、ぼくたちはみんな荷物を置くとすぐにお風呂に行った。タオルとバスタオルは病衣側から渡された。
 
しかし22人もの男子が一度に入浴すると“ちんこ比較”が始まってしまう。
 
わりと大きさに自慢のある子が“でかさ比べ”をしている。タナカ君とカドタ君がお互いのを見比べて、結局タナカ君が
「俺のチンコが一番」
なんて言ってた。カドタ君が悔しそうだった。
 
でもホソカワ君とかは恥ずかしそうにしている。彼のちんちんはかなり小さいようで
「お前、これいっそのこと切ってもらって女になれよ」
などと言われていた。
 
そんなことを言われて彼は真っ赤になっている。彼は性格的にも女性的で、実際女の子になりたいんだろうと、みんなから思われている。
 
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ホソカワ君は普段からよく、女の子になればいいのにとみんなから言われている。でも他にも数人、女の子になりたいんだろうなとみんなから思われている子はいる。
 
実を言うと、ぼくも女の子になれたらなあという気持ちはある。母からも
 
「あんた女の子になってもいいんだよ」
と言われ、スカートなども買ってくれるので、時々家の中では穿いているけど、それを穿いて学校に出てくる勇気はない。
 
4月からは中学生になるから、男子であれば学生服を着なければいけない。僕は密かにセーラー服着たいなあと思って、近所の女子中学生のお姉さんのセーラー服姿を憧れるように見ていた。
 

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お風呂からあがった後は、着替えの下着を身につけ、パジャマ代わりの体操服を着る。この時、ホソカワ君は女の子下着を着けていた。
 
「やはり女の子になるの?」
とぼくは彼に訊いたが
「まだ分からなーい」
と答えていた。
 
でもホソカワ君以外にも数人、女の子下着を着けている子は居た。カワグチ君など
「女の子下着の方が付け心地がいいよ」
と言って、ぼくに
「オヤマさんも女の子になりたいんでしょ?女の子下着を着ければいいのに」
と言い、僕は少し恥ずかしそうに俯いた。
 

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お風呂に入ったあと、しばらく各々の部屋でトランプをしたりしていたが、21時消灯・就寝だったので、ぼくたちはその少し前にトイレに行った。トイレは各部屋に付いており、小便器2個と個室3個が並んでいる。
 
お風呂で俺のチンコ一番と自慢していたタナカ君、フィギュアスケート選手を目指しているヤマモト君、秀才のタカハシ君、そしてぼくの4人が小便器の前で立っておしっこをした。
 
お風呂で「女の子になりなよ」と言われていたホソカワ君、それから女の子用のショーツを穿いていたカワグチ君の2人が個室を使っていた。
 
「女の子パンティ穿いてると、立っておしっこできないんだよ」
とカワグチ君は言っていた。
 
あ、そういうものなのかな。
 
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彼は
「座っておしっこしてると、女の子になれたような気がして、いい」
とも言っていた。
 
そういえば、女の子って、どういう感じでおしっこするんだろうと疑問を感じた。だいたい、どこからおしっこするんだっけ??
 
トイレを終えて部屋に戻ってからは、たくさん歩いて疲れていたのもあり、自然に眠くなった。
 

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深夜。修学旅行生が泊まっている部屋に多数の医師・看護師などが入ってくる。まずは麻酔医の手で全身麻酔が掛けられる。看護助手の手で男子全員のズボンが脱がされ、トランクスやブリーフなども脱がされる。トランクスやブリーフは廃棄されるが、一部女児用ショーツを穿いている子は、体操服のズボンと一緒に棚に置かれる。看護助手の手で陰毛がきれいに剃られる。その後患部は看護師により消毒され、出血を減らすため医師により生理食塩水が注射される。
 
「手術を始めてください」
というアナウンスで、まずは陰嚢が正中線に沿って切開され、睾丸が取り出されて精索を切断、身体から分離される。睾丸はそのまま廃棄される。そして恥骨結合の所から陰茎も切断され、やはり廃棄される。これで男性器は全て消滅した。
 
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小学校入学時に体細胞を取り、iPS細胞化してから6年近く育てられていた女性生殖器一式が各自に用意されているので、それを移植する。卵巣・卵管・子宮・膣・小陰唇・大陰唇・陰核が身体に埋め込まれあるいは貼り付けられる。
 
マイクロ縫合マシンが注射される。このマイクロマシンが“身体の内側から“これらの女性生殖器を身体と縫い合わせ、きちんと血管や神経も繋ぐので、手術後の痛みはほとんど無い。
 
ペニスが撤去されたので、尿道口は、女性の尿道口があるのと同じ位置に来ている。ただし尿道は10cm以上カットされている。
 
手術は深夜23時頃から始まり、概ね午前2時頃に終了したが、マイクロマシンによる体内からの縫合はだいたい2時間くらい掛かるので、余裕を見て、麻酔は朝5時頃に切れるようになっている。
 
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ぼくが目を覚ましたのは朝6時頃である。トイレに行ってこようと思い、部屋付きのトイレに入る。そして、小便器の前で、おしっこするのにちんちんを出そうとしたら、何か変なパンツを穿いている。
 
何このパンツ?と思う。
 
ちんちんを出す穴が見当たらない。
 
それでパンツの前を引っ張って下げて、そこからちんちんを出そうと思ったのだが、ちんちんが見当たらない。
 
なぜ無いの〜?と思って戸惑っていたら、タナカ君が起きてきた。
 
「おはよう」
「おはよう」
と声を交わす。
 
彼も
「あれ?何だこのパンツ?」
などと言っている。
 
そして
「俺のチンコが無い!」
と叫んだ。
 

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「ねぇ、ズボンとパンツ脱いでみない?」
とぼくは提案した。
 
「うん」
 
と言って、ぼくも彼もズボンを脱ぎ、パンツを脱ぐ。
 
「なんだ?このパンツ?女のパンツみたいな形してる」
と彼は言った。
 
そして、その女子用のパンティみたいなパンツを脱いでみると、僕もタナカ君も絶句した。
 
ほくのお股にも彼のお股にも、ちんちん・玉袋は見当たらず、代わりに一筋の割れ目ができていた。
 
「なんか女みたいな形になってる」
「なんでだろう?」
 

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などと言っていたら、その時、部屋に放送が入った。
 
「**小学校6年男子の皆さん、おはようございます。もう起きた方は、新しいおしっこの仕方は体験しましたか?これまでは立っておしっこをしなければならなかったのが、これからは座っておしっこすることができますよ」
と放送の声。
 
「ってか、これ立ってできない気がする」
などとタナカ君は言う。
 
「皆さんは深夜の性転換手術で、全員女の子に生まれ変わりました」
と放送の声。
 
「嘘!?」
 
「みなさんの中で8割くらいの人が男子用の下着を着けていましたが、女子になるともう男子用の下着は着けられないので、廃棄させて頂きました。代わりに皆さんには女子用の下着として、女の子用ショーツとキャミソールを着て頂いております」
 
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「そういえば、シャツの代わりに変なの着てる」
とタナカ君。
 
「みなさん、秘密の袋を親御さんから渡されていますね。それを開けてみてください。もう鍵は外してあります」
と放送が言うので、ぼくもタナカ君も、結局おしっこをしないまま部屋に戻る。
 

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それでスポーツバッグの中に入っている、親から渡された袋を開けてみる。そこには「命名タケオあらためタケコ」という紙が入っていて、ほかに女の子用のパンツ、キャミソール、ブラジャー、そしてスカートが入っていた。
 
「秘密の袋の中には、親御さんがあらたに付けてくれた新しい名前の命名票、そして女の子用の着替えが入っていると思います。みなさんはこれからは立派な女の子なので、新しい女の子としての生活を楽しんで下さい」
と放送は締めくくった。
 
「そんなー」
という声が多数あがる。
 
もっともホソカワ君やカワグチ君は
「嬉しい!女の子になれた!」
と喜んでいる。
 
「オヤマ君も女の子になれて嬉しいでしょ?」
などとカワグチ君が言うので、ぼくは
「女の子になりたかったのは事実だけど、ちょっとびっくりした」
と答えた。
 
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秀才のタカハシ君は冷静で
「まあ、女の子になるのも悪くないかな。男子大学より女子大学のほうが一般にレベルが高いから、より高度な勉強ができるし」
と言っていた。
 
昨日のお風呂でチンコ自慢をしていたタナカ君は、おちんちん無くなってショックだろうと思ったら、こんなことを言う。
 
「性転換手術ってさ、チンコを裏返してヴァギナにするんだろ?」
とタカハシ君に訊いている。
 
「昔はそうだったけど今は違うよ。ちゃんとiPS細胞から育てたヴァギナを埋め込むよ」
 
「そうだったのか。チンコからヴァギナ作るんだったら、俺のヴァギナはクラスでいちばん深いと思ったのに」
と言って、残念がっている。
 
しかし彼は特にショックは受けていないようだ。
 
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1人だけ悲しんでいたのがフィギュアスケート選手を目指していたヤマモト君である。
 
「困るよう。こんなの。世界最高のフィギュアスケート選手になるのが夢だったのに」
と涙ぐんでいた。
 
するとタナカ君が彼−いやもう彼女になった−を慰める。
 
「フィギュアスケート選手って男子も格好いいけど、女子のフィギュアスケート選手も可愛くていいよ。世界一の女子フィギュアスケート選手を目指しなよ」
 
「でもそれってスカート穿かないといけないんだよね」
 
「そもそも俺たち、みんな女になっちゃったから、これからはスカート穿くことになるし」
とタナカ君は言っていた。
 
どうも彼はとても順応性が高いようだ。
 

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その後、交替で、トイレの個室に入り、女の子のおしっこを初体験した。
 
ホソカワ君やカワグチ君は
「想像してた通りだった。こういうおしっこの仕方できるって嬉しい」
と言っていた。
 
ぼくは、おしっこの出方が凄く不思議な感じだったけど、まあ悪くは無いかなと思った。タカハシ君は「まあこんなものだろうね」と言っていた。
 
タナカ君は
「女のおしっこの仕方おもしれー!これいいかも」
などと言っていた。
 
ヤマモト君は
「ちんちん無くなっちゃったの悲しいよお。こんなおしっこの仕方しないといけないなんて」
と言っていたが、タナカ君が
「すぐ慣れてこれが普通になるよ」
と言っていた。
 
なおタナカ君の親御さんが入れてくれていた女子用ショーツは凄いハイレグだった。
 
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「見て見て。こんなに前布が細かったら、チンコ付いてたら確実にこぼれる」
などと言って楽しそうにしていた。
 
どうもタナカ君は最高に新しい女の子ライフを楽しんでいるようだ。
 

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そういう訳で、6年男子は全員女子になってしまったので、その日は朝御飯のあと、全員スカートを穿いて、バスに乗り、女子たちと合流した。女子たちは男子が性転換するというのは、事前に聞いていたらしく
 
「女の子になれておめでとう」
と言ってくれた。ぼくも仲の良かったサトウさんに
「女の子になれて良かったね。これで一緒にセーラー服を着て、女子中学に進学できるね」
と言われた。
 
そうか。ぼく、セーラー服を着ることになるのか。
 
学生服を着るの嫌だなあと思ってたけど、ほんとにセーラー服を着られるって嬉しい、とぼくは思った。
 

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その日は京都観光で、友禅会館に行ったが、全員京友禅の振袖を着付けしてもらった。
 
「これきれーい」
「友禅いいねー」
と多数の声があがっていた。ぼくも可愛い振袖を着付けしてもらって、女の子になったおかげで、こんな可愛い服が着れるっていいなあと思った。
 
タナカ君なども
「これすげー。美人になったみたいだ。ミスユニバース目指そうかな」
などと喜んでいた。
 
この友禅会館で、全員振袖を着て2日目の記念写真を撮った。1日目は男女が分けられたけど、もうみんな女子になってしまったので、全員入り乱れて仲のよい子同士並んでいた。
 
でも全員振袖だから、女子校の記念写真という感じだ。
 

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この日はほかに、清水寺・三十三間堂・平安神宮・金閣寺などを見て回った。金閣寺でタナカ君は
「ここに来たら“金隠し”ってダジャレ言おうと思ってたけど、金はお隠れになってしまった」
などと、無理矢理なダジャレを言っていた。
 
その日は全員女子になってしまったので、全員一緒に京都市内の尼寺の宿坊に泊まった。昨日まで男の子だった子たちも、元から女の子だった子たちも一緒にお風呂に入る。
 
「おお、女の裸、見放題」
などとタナカ君は言っていたが、
「あんたも女じゃん」
と元からの女子たちから言われていた。
 
「だけど女子はチンコ比べとか、しないの?」
「女子にはチンチンとか無いし」
「じゃマン比べとかは?」
「比べようが無いし」
 
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「男の子のちんちんサイズは差があるから、男子はちんちんの長さで優劣を争うけど、女の子になればみんな同じ0cmだから、女子はみんな平等って、オーマ・ブローとかいう、昔の有名性転換医さんが言ってたらしいよ」
 
「女は平和主義なのか」
 
タナカ君は女子と一緒の入浴を楽しんでいたが、昨日タナカ君とチンコ自慢をしたカドタ君は
「お前元気だな」
と呆れていた。彼、じゃなくて彼女、は、おちんちんが無くなってしまったのがショックで、朝は30分くらい放心状態だったらしい。
 
どうも全体の3割くらいが女の子になれたことを喜んでおり、6割くらいは「女の子もいいかな」とか「女の子になっちゃったのは仕方ない」という感想だったようである。カドタ君のようにかなりのショックを受けた子も1割ほど居たようだが、他の子たちから慰められて、何とか立ち直ったようであった。
 
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3日目の午前中は全員、女性専用エステ体験をした。これも女の子になってなかったらできなかった体験で、みんな気持ちいい!と言っていた。
 
午後からは渡月橋で記念写真を撮ってから、嵯峨野を散策したが、ぼくはサトウさん、タナカ君と3人で一緒に歩いてまわった。サトウさんとたくさん話ができて嬉しかった。タナカ君は「俺、男のままだったら、お前たち2人まとめて嫁さんにしてやりたかったが」などと言っていた。
 
「3人でグループ婚でもいいよ」
とサトウさんは言っていた。ぼくもサトウさんも入れるなら、タナカ君と結婚してもいいかなあという気がした。タナカ君は、自分にちんちんが無くたって、女の子を気持ちよくしてくれそうな気がするし。
 
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3日目の夕方、新幹線で帰郷したが、駅まで迎えに来てくれていた母からは
「女の子になれた感想は?」
などと訊かれた。
「うん。嬉しい」
とぼくは答えた。
 
家に帰ると、ぼくの男物の服は全て処分されていて、女の子の服がたくさん買ってあった。
 
「女の子を育てるいちばんの楽しみは可愛い服を着せられることだなあ」
などとお父さんは言っていた。
 
土日祝の休みをはさんで1月11日(火)に学校に出て行くと、まず出席番号が男女別の番号から、新しく単純名前順に振り直されていた。それで靴箱の位置も変わっていた。そしていちばんびっくりしたのが、6年生のフロアはトイレが統合されていた。
 
男子トイレを女子トイレに改造する性転換工事が行われたらしい。
 
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これまでは男子トイレには小便器3個と個室2個、女子トイレには個室4個だったのが、6年の男子児童がいなくなり、男子トイレは不要になったし、女子児童が増えたので、女子トイレを拡張する必要があった。
 
それで男女のトイレの壁が崩され、1つの女子トイレになっている。
 
個室は10個になっていて、
 
「トイレの列が少し緩和されるかも」
と元からの女子たちは言っていた。
 
もっともぼくは、来年6年になる今の5年生男子が困らないか?とよけいな心配をした。
 

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法的な性別に関しては、手術をしてくれた病院から、性転換証明書が発行され裁判所にそのまま提出されていたので、ぼくたちは2月上旬には全員、性別が女に変わったこと、また新しい名前が認可されたことを通知する書類が裁判所から届いた。
 
旧性別:男
新性別:女
旧氏名:オヤマ・タケオ
新氏名:オヤマ・タケコ
 
と記載された通知を見て、ぼくは
「本当に女の子になっちゃったんだ」
とあらためて思った。
 
これは裁判所の決定なので、実際の市民登録証の変更は半月程度かかるらしい。新しい市民登録証ができたら送られてくるので、パスポートなどの変更が必要な人はその後、自分で申請する必要がある。
 

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今回の修学旅行で性転換した元男子たちは、中学の制服は無料提供ということだったので、1月下旬、みんなで採寸してもらって、2月下旬にはセーラー服を全員受け取ることができた。
 
「無料っていいね」
とかえって元からの女子たちが羨ましがっていた。
 
そしてぼくたち6年生は3月18日(金)、全員セーラー服姿で、小学校を卒業した。そして4月からは全員、女子中学であるキュート女子中学に進学した。
 

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最近は、修学旅行で男子が全員性転換して、学年全員女子になってしまう小学校というのは結構増えているらしい。旅行会社も格安のツアーを設定しているということである。
 
だいたい2泊3日のツアーとなっており、1日目は男湯に入った男子たちが2日目には元からの女子たちと一緒に女湯に入るというのが、ポイントなのだそうである。
 
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新しい性活・修学旅行編(1)

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