「There must be an angel とかどう?先頭のスキャットの所、かなり高音だよね」
と仁恵。
「あれはD#まで使ってるよね」と風花。
「あそこ、私は裏声でないと歌えない」と私。
「裏声でもいいよ。一緒に歌ってみよ」
と言ってカラオケを呼び出す。
前奏を聴いて、私と風花は『あれ?』と顔を見合わせた。
などということになって、その日私は風花と一緒に裏声の声量を出す練習を『There must be an angel』のスキャットを使って、ひたすらやったのであった。この短時間の練習で裏声の声量が飛躍的に増えた。風花はさすが教え方がうまいと思った。更に!G5までしか出ないと思っていたミックスボイスも、G#5まで出るようになってしまったのであった。