■夏の日の想い出・赤い服(4)

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「王様、どうして裸なの?」
 
というセリフを言ったのは、小学1年生で信濃町ガールズ関東にも所属している(準特待生(*15))岩旗良美くんである。
 
男の子である!
 
名前が中性的だし、ビジュアルが物凄く可愛いので、女の子が男の子役で出演したと思った視聴者がほとんどだったようである。彼は信濃町ガールズ関東に2人の姉(小5・小3)が入っていて
 
「ぼくもレッスン受けようかなあ」
と言って入れてもらった。1年生とは思えない歌唱力を持つ子で入団試験もマジでパスしている。テレビ局のディレクターの従姉の息子さんに当り、
 
「よしみちゃん、ちょっと出てみない?」
と言って起用したもの。堂々とした演技で、他の出演者たちに感心されていた。
 
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もっとも全ての出演者・スタッフが彼を女の子だと思い、男子トイレに入ろうとしたのを
 
「お芝居で男役を演じてても女の子が男子トイレ使ったらダメ」
と言われて女子トイレに放り込まれてしまったとか?
 

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(*15) 準特待生というのは旧制度の地方ガールズ練習生を移行したもので、レッスンは無料で特待生と一緒に受けられるが、地方公演のバックダンサーなどは務めない(主として労働法規上の問題)。基本的に小学1年生以上5年生以下である。入団試験は小学校入学前でも受けられるが、入団は入学後。
 
中学生になると自動的にガールズ(特待生)に昇格する。物凄く優秀な場合は小6で昇格する場合もある。年末の時代劇や映画などで子役として起用される場合もある。直江姉妹の妹・直江アキラがかつて関東ガールズ練習生だった。
 

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なお、次回はスパイスミッション主演と発表され、
 
「次回は安心して見られる」
という声が大だった!
 

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6月12日(日).
 
信濃町ガールズ昇格オーディション本選が熊谷の§§ミュージック分室で行われた。
 
結果下記3名を合格とし、残り3名は“昇格保留”とした。この3人は次回の昇格オーディションの時(冬季の定例昇格オーディションの時とは限らない)にこちらから問い合わせて、昇格を希望する場合は無審査で昇格できる。
 
今回合格したのは下記3名である。
 
横川光照(中3)(関東:鴨川市)
守口清美(中2)(関西:尼崎市)
観音倭文(中2)(北陸:砺波市)
 
横川君は男子であるが、とても優秀なので合格にした。彼は『黄金の流星』でグリーンランドの小隊長の役をしており、セリフが結構あったが、しっかりした演技をしていた。観音倭文さんは“観音”なんて苗字はお寺の娘かと思ったら、神職さんの娘らしい!下の名前は「しず」と読むらしい(千里は神社に詳しい人なら読めると言っていたけどそうなの?)
 
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合格した3人と合格保留になった3人はビデオガールコンテストは辞退した。それで2次試験は48名の信濃町ガールズと45名の一般応募者で争われることになった。
 
今回合格した3人は1学期が終わった所でこちらの学校に転校してきて寮に入り、信濃町ガールズになることになる。
 

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「ぼく男の子なのに、信濃町ガールズを名乗るのはちょっと、あの付近がむずかゆいんですけどね」
などと横川君は言っていた。
 
「むずかゆいなら、いっそ取っちゃう?」
とゆりこ。
「嫌です!」
と本人は速攻で言った。どうもこの子は普通の男の子っぽい。
 
「でも“ガール”というのは昔は男女区別なく若い人のことを言ったんだよ」
と千里が言う。
 
「そうなんですか?」
「そうなの!?」
 
「特に性別を明示したい場合は、女の子は gay girl, 男の子は knave girl と言った」
「ネイブ?」
「トランプのジャックあるいはタロットのページがknave になってるカードがあるでしょ? k-n-a-v-e ネイブ」
「ああ、そのスペルか。確かに見たことある」
「knave自体に男の子という意味がある」
 
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「しかしgay girl って知らずに聞くと男の娘の意味かと思っちゃいますね」
と横川君。
 
「gayは古い時代には“可愛い”とか“魅力的な”という意味もあったんだよ」
「へー」
 
「可愛い子なら、男の娘も可愛い子で gay girl だったりして」
とゆりこ。
 
「まあだから信濃町ガールズというのは男女居ていいんだよ」
と千里は言う。
「信濃町ガールズが半数くらい男の娘になったりして」
とゆりこ。
「勘弁して〜」
とコスモス。
 
「それで全員スカート穿くんでしょ?」
と花咲ロンド。
 
「スカート穿くんですか〜?」
と横川君が焦っている。
 
「大丈夫だよ。ショートパンツでもいいから」
と私。
「ショートパンツ穿かせてください」
と本人。
「もちろん穿きたかったらスカート穿いていいからね」
とゆりこ。
「遠慮します」
と本人。
 
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「girlの代わりにchildを使って、男の子を knave child, 女の子を maiden child ということもあった」
と千里。
 
「ああ maiden のほうが分かりやすい」
と花ちゃん。
 

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横川君は1学期が終わったところで東京に引っ越してることになっていたのだが、彼はすぐ参加したいからと言って、13日(月)に学校側に転校を申し入れ、14日(火)に数日分の着替えを持ち、引っ越してきてしまった。他の荷物は後でお父さんが車で運んでくれることになったらしい。
 
彼は男子寮203に入れた。七石プリムが先日まで入っていた部屋である。
 
隣の立山煌が
「わあ、間違い無く男の子だ。中間仲間」
と言って喜んで握手していた。
 
声変わり済みの男の子の入団は2019年の篠原倉光以来である(2020年春の夢島きららは声変わり済みだったけど男の娘!)。
 

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私たちは『ミュージシャンアルバム』の取材を青葉邸ですることにしたので、〒〒テレビでは、青葉邸で機材設置と撮影のシミュレーションをしていた。ここで作業しているのは、この番組の責任者・長江ディレクターと報道部のカメラや照明のスタッフ、それに青葉の代理で、真珠・明恵である。
 
作業が進む中、朋子が真珠(まこと)に声を掛けた。
 
「ね、ね、まこちゃん、取材している間にこどもが走り込んでしまったりしたたらまずいと思うのよ。取材中は私たち外出しておいたほうがいいかなあ」
 
「どこか離れた部屋に居ればいいと思いますよ」
「でも適当な部屋が無くて」
「え?無いですか?」
 
それで真珠は立ち会いを明恵に任せて、奥の方に行くが、確かに適当な部屋が無い。
(青葉邸2022.5時点)

 
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「なんでこの家、こんなに広いのに余分なスペースが無いの?」
と真珠は疑問を言う。
 
(↑部屋を“詰めておかないと不安になる”千里の貧乏性のせい)
 
「ここの青葉の作業部屋と隣の楽器部屋は、隣家のスタジオに移動したから空き部屋なんだけどね(上図左側)」
と朋子。
 

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真珠は千里に電話した。
 
この電話を取ったのは千里5(Grace)である。ここ数ヶ月北陸案件を担当している千里4(Robin) は剣道の指導中、芸能関係を担当している千里6(Victoria)はコスモスと打合せ中だった。
 
「はーい、まこちゃん、どうしたの?」
「えーっと、いつもの千里さんじゃないみたいだけど、ミュージシャンアルバムの取材を青葉さんの家のサンルームですることになった件、聞いてます?」
「うん聞いてる」
 
「それで取材をしてる間、由美ちゃんたちが過ごせる部屋が無いんですよ。裏庭が空いてるし、サンルームのほうに音が響かないプレイルームかサブリビングでも増設しません?」
 
「ちょっと待って。図面確認する」
と言って見ていだが、千里5(グレース)の手元にあるのは少し古い図面のようだ。
 
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「現地に行ってみるか」
と独り言のように言うと、電話の向こうの真珠に
「今からそちらに行く」
と言った。
 
「ほしちゃん、しばらく司令室見ててね」
「えー?」
と言っている花星と、基本的に司令室に常駐している小道とに留守を任せてグレースはRX-8で出掛けた。
 

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真珠が電話を終えて5分もしないうちに、青葉邸に青いRX-8が入ってくる。
 
それで千里は勝手に中に入ってきて奥から出て来た真珠とハイタッチする。
 
真珠は“この千里”さんはここ半年くらい一緒に作業している千里さんと同じくらいのパワーの持ち主だと思った。つまり去年まで時々顔を出していた千里さんの多分倍くらいのパワーがある。
 
(↑と真珠が思っていることは千里にはバレバレである:むろん千里たちが自分の本来のオーラを見せているわけがない)
 
ともかくも、2人で奥の付近の状態を見てみた。
 
(再掲)

 
「元制作室と音楽倉庫の壁を取っちゃえば、増設しなくてもリビングが1個できそうな気がする」
「ですね」
「あと青葉の部屋の横がデッドスペースになってるから、東側の部屋を全部右にずらせば左側にその分のスペースができる」
「ああ、あそこは意味ないと思ってました」
 
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(本当はお客様があった時、臨時に部屋を作るためのスペースだった。でも壁を立ててボルトで締めて部屋を作るとか、工作事に慣れた男手が無いと無理)
 
「ちょっとこの状態の図面を書いていこう。播磨工務店の子たち、全然図面を更新しないんだから」
と文句を言っている。
 
それであちこちレーザーメーターでサイスを測っていた。
 

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2人がサンルームの方に行くと明恵が言った。
 
「ね、この部屋少し殺風景でしょ?ポスターか何か貼らない?」
 
「ポスターはむしろ玄関からこの部屋までの通路に貼ろう。この部屋自体には、十二支の絵でも描いて貼ろう」
 

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「ああ、十二支とかいいですね。格調高くて。でも誰が描く?」
「遙佳ちゃん」
と千里は言った。
 
「なるほどー。彼女絵がうまいもん」
「モデルが必要なら十二支全部用意するよ」
「龍もですか?」
「ああ、知り合いの龍にモデルを頼むよ」
 
それでとっても写実的!かつ可愛い十二支の絵が出来上がるのである。
 

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遙佳はさすがに龍の前ではビビって
 
「私美味しくないですから」
などと言っていた!龍は笑っていた。
 
でもモデルが青龍だったので、とても可愛い龍の絵ができた。
 
「女の子の龍もいたんですね」
「そりゃ男女いないと子供が作れない」
「・・・・男の子の龍って、ちんちんぶら下げて飛んでるんですか?」
「クジラと同じ方式だよ」
「なるほどー」
「だから龍は見た目だけでは男女の差が分からない」
「ああ。でも五島さんは見ただけで若い女の子と分かりましたよ」
と言われて、せいちゃんは困っていた!
 
(彼もそろそろ諦めて女に性転換すべき?もう5年ほど女装生活を続けている。性転換させてあげるよというのは20年前から言われている)
 
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なお、虎のモデルは琥珀ちゃんである。琥珀は遙佳が青龍の絵を描いている間、万一の場合は自分が楯になるべくスタンバイしていたが、青龍が優しい龍だったので琥珀の出る幕は無しで済んだ。
 
イノシシは高田舞花が担当したが、偶然近所の人がイノシシを捕まえた(畑の周囲に仕掛けていた罠に掛かった)のでそれをモデルに描かせてもらった。モデルを務めたイノシシは、その後、みんなに美味しく頂かれたらしい!
 
 
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