【宴の後】

目次
(c)2001.01.03-2001.02.07 Eriko Kawaguchi頭がガンガンする。昨夜飲み過ぎたかも知れない。
「あなた、そろそろ起きてね。もう7時よ」
妻の声に無理矢理からだを起こそうとする。なかなかいうことを聞かないからだに鞭を打ってベッドから抜け出しトイレに入った。まだ頭もからだも半分寝ている。立ったまましようと思ったが、からだがフラフラするので、便器に座る。機械的に放出する。若干の違和感を感じたが、ボーっとしているので深くは考えない。しかし終わったあと、いつものように滴を落とすために手でそれを振ろうとして手が空を切った。
「ん?」私は何だかよく分からないまま、もう一度チンチンをつかもうとしたが、うまく行かない。「まだ酔ってるのかな」と思い、しっかり目で確認してつかもうとして........戸惑った。
チンチンが見あたらないのである。「どこ行ったんだろう」と手で股間を探るが、どうしても手に当たらない。私はやっと目が覚めてきた。手で探すのを中断して目でじっくり見ると股間がいやにスッキリしている。そこにあるはずのチンチンもタマタマも見あたらない。それどころか割れ目ができていて、おしっこはその割れ目から出ていたようである。濡れているのでどうしていいか困ったが、トイレットペーパーで拭いてみた。
「何がどうなってんだ?」私は訳が分からず呆然としていたが、そこに妻の声があった。「あなた大丈夫?今日は会社お休みする?」「いや、行く。
大事な打ち合わせがあるんだ」私は考えるのを中止して、パンツを上げると水を流してトイレを出た。

会社に行くまでの間私はそのことについて考えようとしたがサッパリ分からなかったので結局何の結論も出なかった。会社に行くと後輩の下田が声を掛けて来た。「中村さん、昨夜はありがとうございました」「あ、うん」
「昨夜は何時頃までだったかな?」私は昨夜何があったかよく思い出せないのでヒントがつかめないかと思い、さりげなく聞いた。
「えっと解散したのは3時くらいでしょうかね。私がタクシーで家にたどりついて、シャワーを浴びてからテレビを付けたら4時でしたから。でもすっかりおごってもらって済みません」「どこらへんで飲んだんだったっけ」「えっと最初みんなで蔵田屋に行ったでしょう。8時頃に6人でスナックに行って、10時半くらいに中村さんと諸橋と香山の4人でカラオケに行って、その後香山が帰って残り3人でニューホテルのラウンジで飲んで」「俺最後は一人だったよな」「多分。ホテルの前で方向が違うからというので、私と諸橋は反対車線に渡ってタクシーを拾ったので。何か忘れ物でも?」私はギクっとした。確かに忘れ物かも知れないが......私はコーヒーを飲んで再度頭をスッキリさせてからトイレに入ってズボンを下げ、その部分をじっくり見てみた。やはり無い。こんなもの、どこかに忘れてくるようなものだろうか。陰毛もきれいになくなっていて、その割れ目がハッキリと見える。私は割れ目の中に指を入れてどうなっているか調べてみた。上の方にちょっと突起のような硬い部分がある。この付近からおしっこが出るのだろうか。ずっと下の方に指をまさぐっていくと指が少し沈み込む部分がある。入れてみるとかなり入る。でもあまり深く入れるとちょっときついようだ。私はできるだけ体の緊張を解き楽な気持ちになってみる。入る。ゆっくりと入れていくと結局人差し指が全部入ってしまった。まるで妻のヴァギナに指を入れているみたいだ。
と考えてハッとなった。そうだ、これはまさにヴァギナではないか。そう考えると次の考えが浮かんだ。これはまるで女の形ではないか。私の股間はまさに女のような形になってしまっている。なぜ?「性転換?」そう考えてから私はその言葉にショックを覚えた。まさにこれは性転換手術でも受けたような状態である。しかしいつ?下田達と分かれたのが3時頃らしい。妻に起こされたのが7時。その4時間の間に何があったのだろう。

その日は得意先を3件回り色々と打ち合わせをして7時頃まで仕事をした。
その間何度かトイレに入ったが、その度にズボンを下げる前に「チンチンよ戻っていてくれ」と願ったが、元に戻っているようなことはなかった。
そしてそもそもおしっこをするのに、かなり苦労した。朝は無意識だったので出来たのだろうが意識すると、力の入れ具合がよく分からず、うまく出せないのだ。また何とか出ても、おしっこの飛ぶ方角がチンチンのあるのとは全然違うので、相当戸惑いと不安があった。
帰宅すると妻はもう帰っていた。「お帰りなさい。御飯今作り始めた所なのよ。先にお風呂入る?」「あ、うん」「じゃ、ちょっと待っててね」妻がお風呂に湯をためてくれた。いつもは部屋で裸になってから風呂に行くのだが、それではチンチンが無くなっているのを見られてしまう。私は着替えを持ったまま脱衣場に行き、そこで服を脱いで風呂に入った。
風呂場で改めてそこを見る。やはり無い。ほかからだを確認するが、変化したのはそこだけのようである。喉仏はある。胸は別にふくらんでいない。
体毛も普通通り残っている。手術されたのなら痛みなどないだろうか、と思ったがよく分からない。傷口等も探してみたが特に見つけきれなかった。
取り敢えず汗を軽く流してから湯船につかろうと思ったが。その付近をどう洗えばいいのかよく分からなかった。適当にお湯をかけ少し割れ目の中に指を入れて洗う。湯船につかってから落ち着いて昨夜のことを思い出そうとしたが、どうもはっきりしない。昼間何かヒントが残っていないかと思い財布の中のレシート類を見たのだが、これといったものは無かった。
お金が1万円札を5枚入れていたのが2枚に減っていたが下田たちにおごってあげてその後タクシーで帰ったとすれば不自然な額ではなかった。
考え事をしている時に脱衣場のドアが開く音がした。「湯加減良かった?」
私はちょっと焦ったが「うん、ちょうどいいよ」と答えた。すると、妻は「私も入っちゃおうかな。あと30分くらい弱火で煮込むだけなの」という。
私は慌てた。このからだを見られては。私はちょっと咳き込むと「ごめん。
もう上がるから」といい湯船からあがると股間をタオルで隠した。脱衣場との間のガラス戸をあけると妻は既に裸になっていた。私は「ゆっくり入ってて。鍋は時々見てるから」というと、そのまま着替えを持って部屋に逃げていった。

やがて妻があがってきて夕食になる。私は昨夜の自分の様子が聞きたくて、できるだけさりげなく聞いた。「昨夜は御免。俺何時頃帰って来たんだっけ」「うーんと、私も2時頃までは待ってたんだけど、いつの間にか眠っちゃってて、よく分かんないけど5時くらいだったかな」「待っててれたんだ。御免ね」「うーん。でも電話の一本も入れてくれたら嬉しかったな」
「御免」「じゃお詫びに何してくれる?」妻は明らかにしたがっているようだ。しかし今は....私の困惑とは関係なしに妻は食事もそこそこにからだを寄せてきた。熱いキスをする。私はまずいという気持ちがあるためにかえって興奮してきた。
しかし興奮すれば反応するはずのものがからだに付いてない。それでも、まるでそこが立つかのような感じがした。「ひょっとして復活した?」私は微かな希望が一瞬出たような気がして積極的になった。
妻はしっかりと体を密着させ、やがて私の首筋を吸い始める。これだけ強く吸われたら痕が残りそうだが別に構わない気がする。やがて妻は私の股間に手を伸ばしてきた。でもあるんだろうか?感触は感じるのだが。でもさすがにいきなり触られるのは怖い。先に自分で確かめたい。私は妻の手をさえぎって、からだを起こしベッドに連れて行った。
抱き合いながら妻の服を脱がせる。乳房を愛撫し、やがてその手を下の方にずらしていって股間を下着の上からまさぐる。この感触!自分の股間を昼間触った時の感触と同じだ。下着の上から一番敏感な部分を刺激すると妻は思わず声をあげた。
私は一気に妻のパンティを下げると、体を布団の中にもぐりこませてクンニをしてあげた。一瞬「きゃー」と小さな声をあげる。忙しく舌を動かしていると妻は気持ちよさそうに体の緊張を解いてきた。指を入れてみるとかなり濡れてきている。私はここで自分のパンツも脱ぎ、先ほどから感じている感触を確認しようと思ったが.....やはり無かった。手が確認した感触は妻の股間と同じようなものである。
私は硬い物が立っていない代わりに、その割れ目の中がかなり濡れていることに気づいた。さっきからの興奮した感じはこれだったのか。私の動作が止まったのに気づいた妻が「今度は私がしてあげる」と言った。まずいと思ったが遅かった。
妻はさっと体を起こすと私の股間めがけて顔を突っ込んで来た。そして一瞬動作が止まったが「やだ。隠してるの?」と言って笑い「して欲しかったら出しなさい」と言う。私がチンチンを後ろにまわして隠しているのだと思ったようだ。そういえば、そんなことをしてふざけたことが何度かあった。「でも今日は上手に隠してるのね。まるでホントの女の子みたいよ。女の子モードがいいんだったら、それでしてあげる」と言って、妻はそのまま私の割れ目に舌を付けてきた。
私は顔が真っ赤になるのを感じたが、そのうち今まで感じたことのないような至上の快感を感じた。もしかしてこれは女の子の快感?女の子って、こんなに気持ちいいものなんだろうか。私はそんなことをつい考えていた。
そして気持ちよくなったあまり体を倒してしまった。股間が全開になる。
「え?」妻の声がした。しまった。
「おちんちん、ホントどこに隠してんの?」「それが....」「やだ、もしかして取っちゃったの、手術して?」「そんな覚えはないんだけど....」
「でも、どこにも無いよ。それにこの割れ目は何?本物じゃない。あなた私にだまって性転換手術しちゃったの?」「それが今朝見たら、こうなってたんだよ。僕も全然記憶が無いんだ」「ふーん」
妻は意外に落ち着いているようだ。そして私のからだに興味を持ったようである。「ねぇ、ヴァギナもあるの?」「うん」「じゃ、入れさせて」
「え?」「だって、いつも私ばかり入れられてるんだもん。たまには私も入れてみたいと思ってたの。ちょうどいいわ」そう言うと妻は私の割れ目の中に指を入れ、上の方のコリコリした部分を刺激し始めた。
「さっき嘗めてて何か変なかんじしたのよね。ここまるでクリちゃんみたいって」そう。その感じやすい部分はクリトリスなのだろう。ものすごく気持ちがいい。「私のもして」妻はそう言って腰を私の手の付近に寄せた。
「うん」私がしてあげると妻は気持ち良さそうだ。「入れるよ」妻は言うと指を私のヴァギナに入れてきた。あっと思ったが抵抗無くスッと入っていくようだ。昼間自分でした時にはあんなに抵抗があったのに、と思ってからすぐ納得した。クリトリスを充分刺激して濡らしたからだ。「1本じゃスンナリは入りすぎね。2本にする」妻は指を2本にしたようだ。私も指を妻のヴァギナに入れてあげる。妻が指を出し入れし始めた。私も同じようにする。妻はクリトリスの刺激もずっと続けている。ものすごく気持ちがいい。時が静かに熱く流れていった。

「おちんちん無くても私たちやっていけそうね」妻がそう言った。「あなたが女の子になりたがってたなんて知らなかったけど、私、あなた自身が好きだから、これでも構わないよ。ほんとなら子供ができてからにして欲しかったけどね」妻は私が自分の意志で性転換手術を受けたと思っているようだ。私は自分でも訳が分からない状態なので、とても妻に説明できる状態ではなく、取り敢えずはそう誤解されたままでも仕方ないかと思った。
その夜は何だかさわやかな疲れでそのまま眠ってしまった。

翌日会社から帰ると妻がニコニコして寄ってきた。「お帰り」「どうしたんだい?」「あなたにちょっとプレゼント」「え?」「御飯のあとでね」
お風呂に入ってあそこを洗って、ふーっとため息をつく。気を取り直して湯船であたたまり上がって、食事がだいたい済むと妻は紙袋を取り出してきた。「はい、これ」「何だい?」と言って私があけると、そこには女物のパンティー、ブラジャー、ストッキング、それにブラウスとスカートが入っていた。「これは?」
「だって、あなた女の子になったのに女の子の服持ってないじゃん。プレゼントよ」「でも....」「恥ずかしがらなくていいのよ。さ、着てみて」
「でも、こんなの着たことないから」「うそばっかり。隠さなくていいのよ。きっと私と結婚する前はずっと女の子の格好してたんでしょ?でも、私と結婚するのにお洋服とかお化粧品とか捨てちゃったんだろうな、と思って。私を大事にしてくれるのは嬉しいけど、自分を隠さなくてもいいのよ。私の前ではずっと女の子の服着てていいから」「だけど、ほんとに、こういうの着たことないから」「もう何恥ずかしがってるのよ」
妻はそういうと私の服を全部脱がせ、買ってきた下着を私に着せ、ストッキングも履かせてスカートにブラウスも着せてしまった。ほんとに恥ずかしい!でも何もない股間に女物のショーツがピタッと決って心地よいような気がした。そして妻は更に私を鏡台の前に座らせると、お化粧を始めた。
「パフが引っかかる。ヒゲ剃らなくちゃ。動かないで」妻はシェービングフォームを付けるとヒゲをきれいに剃っていく。ちょっと痛いくらいだ。
「眉も太すぎるわ」と剃ろうとするので「待って。剃られると会社が」と言う。すると妻はしょうがないわねと言い「じゃ控えめに細くするから」
と言って、やはり剃りはじめた。
剃った毛を柔らかいティッシュできれいにふき取り、化粧水を付け、乳液を付けて、そのあとファンデーション。何だかいい匂いだ。そしてアイメイクに入る「目つぶらないで。ダメちゃんと開けてなくちゃ」目のふちをペンシルでラインを書かれ怖い。でも何とか終わったようだ。そして頬紅をパフではたき、最後に口紅を入れる。それまで違和感を感じていた鏡の中の顔が、この口紅でガラリと変わった。「きれい」思わず私は言ってしまった。
「うん。すごい美人じゃん。これなら女の子になりたかったわけね」妻は納得したような声を出す。「ね、今度の日曜一緒に買い物に行って、もっと女の子の服買いましょう」「うん」「その前に足の毛なんかも、何とかしなくちゃね」
その晩妻はたっぷりと私を気持ちよくさせてくれた。お化粧は翌朝の朝食後に落としてくれた。

翌日から私は家に帰ると即女の子の格好にさせられた。そして私が本当に服の着方とかお化粧の仕方を知らないようだと分かると、呆れながらも、詳しく丁寧に教えてくれた。「そんなの抜きでいきなり取っちゃうなんてあなたも大胆ね。結婚したことで、よほど男でいるストレスがたまったのね。ごめんね」「いや、そういうわけでは」
足・腕・脇の下と全身の体毛を剃られた。毛がなくなってさっぱりした足を見ると、自分のからだって、こんなにきれいだったのかと不思議な気分になる。
「オッパイも大きくしなくちゃね。どこかもう予約してる?」「ううん」
「じゃ、いい所探してあげるわよ」「いや別に」「だって女の子になったのに、そんなに小さな胸じゃ変だわ。私もあなたのバストもんでみたいし」
もめるようなバスト。。。ドキンとした。そんなものが自分の体にできてしまうのだろうか。どんな気分なんだろう?考えていたら何だかまた興奮してきた。立つ感じ。でも、実際は立つ物が存在しないのは知っている。
そのことを言ってみたら、妻はしばらく首をひねっていたが「幻肢って奴じゃない?事故なんかで腕や足を切断した人が、なくなったはずの手や足の先がかゆいことがあるんだって。あなたの場合は幻肢じゃなくて幻茎というのかな。でも実際は立ってるんではなくて濡れてるはずよ」
そう言って妻は私の股間を触ってきた。気持ちいい。
ここの所私たちの夜の生活はかなり長いものになっている。新婚当初みたいだ。あの頃は毎日2〜3時間していたというのに最近は月に2〜3度、それもすぐ終わってしまうようになっていた。

その夜、長く熱い時が過ぎたあと妻は「お腹空いた。ね、ファミレスとか行かない?」と言ってきた。私は妻の言外の声が聞こえたような気がした。
「もしかして女の子の格好のまま?」「もちろん」
おちんちんがあった頃はセックスが終わると即気分も平静に戻っていたのだが、なくなって以来、いつまでも気分の高揚が持続しているような気がしていた。その高揚がなかったら、私も外に出てもいいかなという気分にはならなかったかも知れない。
妻に再度念入りにお化粧をしてもらった。青い体に密着するようなカットソーにプリーツのロングスカート。長い髪のウィッグも付けた。ドキドキして....きっとまた濡れてるのかな?妻も準備して外に出た。
途端、ちょっとドキドキの内容が変わった。期待するような感じではなく怖い感じに。「ね、もし男ってバレたら」「何言ってるのよ、女なのに」
そういえばそうだった。「声出さない方がいいわ。あなた発声も練習しなくちゃね。注文は私がするから」
マンションの地下の駐車場に行き、車に乗ってスタートさせる。「落ち着いてね。女装していることは取り敢えず頭の中から消して運転に集中して。
それとも私が運転する?」「あ、いや大丈夫だと思う」
運転に集中したおかげで恥ずかしさもどこから消えたような気がした。近くのファミレスの駐車場に入れる。キーを外して、外に出る。風が吹いてきてスカートが風に揺れた。足がスースーする。なんか頼りない感じ。
靴は用意がなかったのでスニーカー。「今度パンプス買おうよ」「うん」
階段を上ってドアを開けて。
「いらっしゃいませ」と係の人が来る。私は思わず恥ずかしくてうつむいてしまった。「お二人様ですか?」「ええ」妻が応じてくれる。私たちは窓際の席に案内された。パスタとサンドイッチを注文する。係の人が行ってしまうと私はちょっと落ち着いて周りを見回す余裕が出来た。
町中なので深夜だがパラパラと客がいる。男の子4人のグループ、疲れた表情の中年のサラリーマン、若いカップル。。。私たちも本当はカップルなのだが、今は女の二人連れだ。「あなた、外出るのに慣れてないみたい」
「うん」「じゃ、どんどん慣らしていきましょう。度胸が付いてきたら次は昼間ね」
昼間。。。真っ昼間に堂々と自分が女として外を歩けるのだろうか?凄く怖い気がした。
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